猫を起こさないように
魁!男闘呼塾
魁!男闘呼塾

魁!男闘呼塾

 「こ、これは~っ!!」
 「なんじゃ~っ!?」
 「男闘呼塾至宝大塾旗”男根旗”。男闘呼塾の魂です。別名あがらずの男根旗とも言います。これをあげるにはただ体力だけでなく、勃起力が大きくものをいいます」
 「う、噂に聞いたことがあります。これに挑戦し失敗して海綿体を裂傷、一生L字型のブツをぶらさげて歩かなければならない身体になってしまった奴もいるそうです」
 「さあ誰ですか。旗手長となってこの旗を大空に隆々と勃起させ、現在富士山頂でうれしはずかし悶え戦う桃尻娘たちの目を見事セクシャルハラスメントしてみせるのは」
 「俺があげてみせる、その男根旗」
 「ひ、秀マラ~っ!!」
 「おまえには無理です、日本人男性の標準をはるかに下回る9cmのチンポしか持たないおまえには」
 「そうですそうです。その数値が勃起時のものであるという事実にも驚かされます。おまけに太さの点においてもはるかに日本人男性の平均をはるかに下回っています。それは形容するなら糸楊枝です」
 「そうですそうです。加えてそのブツで食後に塾生全員の歯の隙間をせせってやるような、心根の優しいおまえには到底無理です。せせっている最中に何を勘違いしたのか廊下を通りかかる桃尻娘たちの嬌声を聞いて田沢塾生の口腔内に発射してしまったようなそそっかしいおまえには到底無理です」
 「お願いだ、みんな、俺にやらせてくれ。先端に三角錐のひっかかりのついた巨大な欲棒を思わせるこの塾旗は、俺の立派なチンポに対するコンプレックスを象徴するような有様なんだ。ここでこの男根旗に背を向けたら、俺は一生自分のチンポに対して劣等感を抱き続けなければならないだろう。わがままなのはわかっている、俺に俺の過去のチンポを精算させてくれ! 俺を男にしてくれ!」
 「秀マラ…」
 「わかりました、秀マラ。たとえおまえが途中で旗を取り落としたとしても、俺たちは責めはしません。思う存分にこの張り形を思わせる疑似チンポで現在富士山頂にてうれしはずかし悶え戦っているはずの桃尻娘たちを陵辱してやりなさい。いや、応援してやりなさい」
 「みんな…すまねえ。ありがとう」
 「ぬああ~っ!! ぬぐおお~っ!! おおお~っ!!」
 「ああ、ダメです、かけ声ばかりでピクリとも勃起しません。いや、持ち上がりません」
 「いくらなんでも無理です。あの秀マラのへっさいチンポであがらずの男根旗をあげようなんて」
 「チンポの大きさは問題ではありません。この男根旗をあげることができるのは唯一乙女を懸想する男の純情・・・勃起力です」
 「ダメだ…やっぱり俺のチンポは標準以下なんだ…くそ、目がかすむ…幻聴が聞こえてきやがった…」
 (ひでまらくんって、ちんぽがないのね。だったらわたしとおなじね)
 (先生、秀マラは女子のチームに入れてください。だって秀マラってチンポ無いから(クラス内男子爆笑))
 (あら、男子。失礼なこと言わないでよ。女子にも男子におけるチンポに相当する器官はあります。秀マラくんはそれよりも更に、ってことよね(クラス内女子爆笑))
 (秀マラのチンポは本当に歯の間の恥垢を、いや、歯垢をせせるのにぴったりじゃのう)
 (どうしたの、秀マラ。早く、早くぅ…え、もう入ってるの? 嘘ぉん)
 「うおあぁぁぁぁ~っ!!」
 「ああっ。秀マラの何か耐え難い過去の現実に対する絶叫と血涙と同時に、あがらずの男根旗が少しずつ勃起しはじめました。 いや、持ち上がりはじめました」
 「秀マラ~っ!!」
 「雲をつらぬき(貫かれる雲がいったい婦女子の身体のどの部位を暗喩しているのかは賢明な読者諸兄にはもうすでにおわかりですよね?)秀マラの男性自身にささえられ高々と掲げられた男根旗はまるで秀マラの自前のチンポでもあるかのような錯覚を 我々に抱かせます。その偉容に、桃尻娘たちのふんどし一丁の破廉恥相撲の嬌声がここまで届くようです」
 「秀マラの男根コンプレックスはここに解消を見ました。くろぐろとそびえる男根旗はまず視覚的に秀マラの求め続けて決して 満たされなかった男根的優越感を満たすでしょう」  「やった、俺は勝ったぞ。俺自身の惨めな、ポンチ絵のような(賢明な読者諸兄はこれがチンポと韻を踏んでいることにすでにお気づきでしょう)過去と訣別したぞ。見ているか、桃尻娘たちよ、世界人口の半分を占めるヴァギナモンスターたちよ、俺が、俺が、俺が秀マラじゃ~っ!!」
 「ぼきり」
 「ああっ。重みに耐えきれなくなった秀マラのチンポが半ばから…!!」
 「秀マラ、秀マラ~っ!!」