猫を起こさないように
日: <span>2020年10月11日</span>
日: 2020年10月11日

ゲーム「MHWI:黒龍ミラボレアス」感想

 例のアドバタイズ・ドラゴンやってる。現環境で支配的な要素への逆張りだけで作られた、正にキメラティック・メタ・モンスターであり、制作側の想定する手順を完璧にトレースすることでしか討伐できない。フロンティアの雷龍のときみたいに、アルコールを抜いてソロで真剣に練習を繰り返せば勝てるのだろうが、私の気持ちの大半はオススメに向いており、アイスボーンにそこまでする熱量がもうない。バカ高い体力のせいで部位破壊が異様に渋くなっており、負けると素材がほぼ手に入らないこともやる気を大きく減退させる要素だ。カンコレのゲージ破壊や新艦ディグにも感じることだが、同じ時間を使って現実で手に入るものへ思いをいたせば、この年齢になって何も手に入らないまま素材と燃料と、何より貴重な時間が完全に虚空に消滅する作業なんてやってられるか、というのが正直な気持ちである。

「アルバトリオンを倒せ」
「倒せない。引退しよう」
「ミラボレアス実装です」
「懐かしい。復帰しよう」
「アルバトリオンを倒せ」
「は?」

 狭い地形に広い範囲攻撃で殺されるの納得いかない……

 ねえ、みんなそんなゲームうまいの? ぼくはファミコンからずっとやってるけど、ぜんぜんうまくならないよ?

 ムービーが入ったので倒したかと思ったら、「まだ2回も変身を残している」状態だったんですって。へー、すごーい、つよーい、さいきょーう(棒)。

 ミラボレアスが倒せず、復帰8時間で再び引退。モンハンって昔は、ドラクエで例えると「あるていど装備を整えれば、レベル30くらいで下手でも頑張れば勝てる」みたいな調整だったのに、いまや「完璧に装備を整えたレベル99を前提として、上手ならば勝てる」みたいなゲームになってるな、と思った。

 アルバトリオン、ミラボレアスと来て、私がモンハンに求めてたのって、「良質なアクション」じゃなくて「ごっこ遊び」だったんだなあって、つくづく思った。「キン消しを戦わせる小学生のような、自分が最後に勝つことを前提としたプロレス死闘ごっこ」がやりたいのに、「20分以上、一瞬も集中力を切らさず、最適な行動を選択し続けるアクションゲー」をやらされるのいらんねん。マルチプレイにしても「1人弱いヤツが混じると勝てない」のいらんねん。ゲームやねんから、弱いもんを助ける英雄ごっこをさせてえや。チームの足手まといになるのんは、リアルだけでもうじゅうぶんやねん。最近の格闘ゲームとかでもそうやけど、「素人には静止にしか見えない視線や体重移動のフェイントから、頭部への回し蹴り一発で決着」みたいの、ほんまいらんねん。そういうのは他のフィクションで摂取するから、ゲームくらいもっと雑に遊ばせてほしいねん。あと、こないだからやってる投票やけど、フォロワーの君たちに読んでもらうためにしとんちゃうねんで。君たちのフォロワーに「過去作を再発見」してもらうためにしとんねんで。投票数と同じ数のリツイートがないの、おかしいんとちゃうか? たのむで、現世利益と萌え画像をちゃんと誘導してや!

 まあ、あんま知りたくないだろうけど、ここ私の日記帳なんで近況を報告するね。いろいろ文句もつけたけど、ワールドおよびアイスボーンは携帯機をかなぐり捨てたという一点において名作であると認定できるし、これが人生において最後のモンハンになる気がするので(次作がまたスitchyだかゆう小人マシンなので)、引退したとか言っておきながら、仕事が終わってからアルコール入れる前に野良ミラボレアスへ通ってんのね。これがまあ、ぜんッぜん勝てないわけ。第一形態は誰かが死んだら誰かが即リタイアして終わるし、第二形態に進んでもみんな慎重すぎて頭が壊せないまま時間切れ、そんで十回に一回ぐらい第三形態までたどりついても、強力な範囲攻撃のおかげで熱した鉄板に落とすバタのようにハンターたちが瞬時に蒸発していく(含む自分)。そんで、いま私がやってんのは一回こっきりの「特別任務」で、クリアできたらミラボレアス討伐自体が「フリークエスト」へと移行すんのね。クリアできなきゃ「特別任務」をやり続けるしかなくって、これってつまり、毒虫を共食いさせる例の儀式の壺の逆バージョンで、日を追うにつれてどんどんヘタクソで弱いヤツが濃縮してく仕組みになってんの。何度も敗退を繰り返すうち、自分が反射神経の衰えたゲーム下手の中年美少女で、フレンドもおらずギルドに入るコミュ力も無い、リアルをそのまま反映したゲームライフに涙が出てくんのよ。で、しょうがないからせめて装備だけでも作って終わろうと思うんだけど、それ以外の素材は腐るほどあるのに邪眼だけが足りない。それもそのはず、邪眼って剥ぎ取りか頭部を二段階破壊しないと手に入らない上級素材なの。でも、いっかいも討伐したことのない下級モンハンプレイヤーなのに、なんか邪眼がいっこ必要な装備を持ってんのよね。調べてみたら、ネコのぶんどりで1パーセントの確率で手に入るよって書いてある。そっから、名付けて「ぶんどリタイア」マラソンが爆誕するわけよ。「この1パーセントが引けなきゃ、オレは今まで生き残ってこれなかったろうな」っつって根こそぎフランケンごっこしながら半日ほど延々とぶんどっては帰還を繰り返すんだけど、邪眼はゼロ。それ以外の素材は腐るほどあるからぜんぶ売るんだけど、本当に欲しいものは何ひとつ手に入らないのにカネだけが増えていくわけ。技術もなく、仲間もなく、友人もおらず、ただカネだけがしんしんと積もっていくその様子はまさに己の人生を眺めているようで、急に寒くなったこととあいまって、どんどん気が沈んでいくのよ。そんな虚無マラソンの傍らで、ネットフリックスの「ラストダンス」全話を視聴できたことだけが、きょう唯一の収穫でした。もしかして「デカスロン」の、のちに大統領になる黒人選手の人物造詣って、マイケル・ジョーダンを下敷きにしていたのかな、と思いました。モンハンきらい。

 邪眼マラソンの末、一匹もミラボレアスを倒していないにも関わらず、ドラゴン大剣装備が完成した。これがまー、アホみたいにつよい。アルコールを入れながら雑にプレイしても(歴戦王でさえ!)ほとんど死ぬことがなくなり、まさに求めていた理想のモンハンが実現したのであった。このまま終わるのも癪なので、毎日数回ミラボレアスに通ってる。きょうは英雄の証が流れるまで追いこんだが、圧倒的な存在感を示す太刀がひとりで4乙してクエスト失敗となった。ほんとクリアできんの、コレ?

 あと、ミラボレアスの直下ブレスと「あれもモンスターである以上」という台詞にすごくシン・ゴジラみを感じる。

 ミラボレアスたおせた!

 ミラボレアスのアホいてこまして、よっしゃ、ぜんぶの武器つかえるようにしたろゆうてドラゴン装備で防具くみはじめんねんけど、ずっとサボっとったからタマがぜんぜん足らんねん。んで、イベクエながめとったら、滅日あるやん。歴戦テオたおすヤツやねんけど、オスやからか知らんけど、封じられたタマ、確定でみっつも落とすねん(モンスターやし、キンタマみっつついとんかもしらんな)。アマプラでダイ大ながしながら滅日マラソンすんねんけど、声優はんがエエ声でカタカナ2文字に気持ちこめて「ギラ!」とか「イオ!」とかしゃべんの聞いてたら、だんだん恥ずかしゅうなってきて、顔があつなってくんねん。そしたら、うしろから音もたてんとしのびよってきたジャリが首かしげて、「おとうちゃん、こんなんすきなん? きめつみいひんのん?」とかきいてくんのに、「ち、ちげーし! ジャンプ連載時はもっとおもしろかったし! ちんぽデルパ!」とか大声でどなって泣かしてもうたり、もう最悪やねん。まあ、ジャリのくだりは妄想やねんけどね。歴戦テオ周回しまくってて思ったんやけど、いまはやりのキツメのおめこ?のゲーム化は、なんや格ゲーになりそうな気ぃすんねんけど、上弦とのバトルとかモンハンのシステムでワチャワチャやるんがしっくりくるんとちゃうかな。知らんけど。

 そういや特別任務のアルバトリオンたおしてへんわってなって(なって、やて。サブイボたったわ)、ミラボレアスのアホいてこましたあとやからかもしらんけど、装備もものごっつうつよなってるし、ぜんぜんたいしたことあらへんなゆうてヘラヘラ戦っとったら、属性DPSチェック3回もやりよんねんな。野良パーティでノーミスやったのに、3回目のフィールド攻撃でみんなまとめていんでもたわ。モドリ玉もつかわれへんし、フィールドひろうて壁ドンもなかなかでけへんし、なんや難易度の上げ方がごっつゲーム的やねん。環境を利用した本格狩猟アクションみたくはじまったワールドやのに、アイスボーンの最後はどいつもこいつもイー・スポーツやねん。ホンマはらたつわ。

 それと、ちんぽやらおめこやら、かんとの上品な方々にはエゲツない言い方して、えろうすんませんでしたな。かんにんやで、知らんけど。おあいては、しおみまこ、まこまこでしたぁ……ってだれやねん! いま完璧に脳内でセリフが再生されたで、こわっ!