猫を起こさないように
日: <span>2020年5月19日</span>
日: 2020年5月19日

映画「アナと雪の女王2」感想

 え、これ劇場で上映されたの? 本国ではスター・ウォーズのホリデー・スペシャルみたいな扱いで、テレビ放映のみで円盤は発売されてないんですよね? くだくだしい脚本とこみいった台詞に加えて、映画芸術を真っ向から否定した時系列のリニアーすぎる展開にガックリ。CGクオリティの低い部分も散見され、前作の高い完成度に比して蛇足としか形容しようがない後日譚に仕上がっている。

 ところで先日、国営放送にて「若おかみは小学生!」が地上波初放映されたが、家名や地域共同体にからめとられている既婚女性(憶測)が、少女に世界の命運を背負わせることへ性的な興奮をおぼえるフリークス野郎だけが肯定する、グロテスク極まる作品だと口汚くののしっておられるのが目に入ってしまった。関心を得たい一心でノトーに同作品への高い評価を再公開してしまったフリークス野郎a.k.a.薄汚いおたく代表であるところの小生は背筋が寒くなり、キンタマーー失礼、ゴールデンボールズーーがきゅっと収縮した次第である。しかしながら、社会現象となった前作「アナ雪」の感想においては、家と公への隷属を長女に対して強要しているのが物語の瑕疵だと指摘できていたので、織子たんの萌え萌えなキャラデザインに目をくらまされたこのキモオタをどうかゆるしてほしい。

 本作のラストで意中の男性と結婚して家督を継ぐことになった妹(低学歴の肉欲)が姉(高学歴で知的)を王国から放逐し、ウォールデンばりの森の生活を強いたことで、エルサの扱いがぞんざいである印象は強められ、長男長女たちにとってのソレジャナイ感を高める結果になったことをとても残念に思う。映画産業のような「虚業」に就くことをゆるされるのは、家に対して責任のない次男次女以下であることが多いからの結末ではないかと疑わせるぐらいの、ほとんど憎しみさえ感じるぞんざいぶりだった。

 あと、近年のデ銭さんに顕著な現実への逆張りーー女性と有色人種を持ち上げるために男性と白人をディスるなどの手法ーーには、そろそろみんな気づいているので、やめたほうがいいと思いました。乾いた軟便にスチームを当ててるみたいで、すごく臭いますよ。