メアリー&マックス メアリー&マックス 映画の本質とは、歪んだ主観によって一方通行的に行われる誇張、脱落、歪曲である。全編にわたる均質なナレーションを通じて、時間軸のレールを踏み外さないまま、すべての事象はリニアーに進行してゆく。誇張せず、脱落せず、歪曲しない。原作の絵本などが別にあるのならば、その映像化としてはよくできていると言えるのかもしれない。しかし、これは映画ではない。