ファイト・クラブ
フィンチャー作品は大好きなのに、なぜか今までファイト・クラブだけ見てませんでした。実は数年前、「高天原勃津矢って、タイラー・ダーデンがモデルですよね」と言われて、かえって見づらくなったのです。今回、初めて視聴しましたが、プログラマー系とかクリエイター系の職業についている人や、映画を見るとブログに評論めいた感想を書かずにはいられない人や、運動なんか全くしないけどプロレスや格闘技やグラップラー刃牙は好きみたいな人がすごい褒めそうな、ある種の男根至上主義、痩せ男のマッチョ願望を具現化したような内容に、鏡に写った自分を長く見るような感じでムズムズしました。積極的な発信をする文系層を狙い撃ちにしていて、ネットでは激賞の評が多く見られるのに、一般的にはいまいちマイナー感があるのは、それが理由なんでしょうね。世間的な評価が定まらないうちに見ればよかった。ムズムズする。