「ぴゅぴゅぴゅ~ん」
「どうだい、ゼル! ドローシステムの威力は? 本を読んでいて両手がふさがっているようなときにも、すぐさまチャックを開かずにチンポをひっぱりだせるんだぜ!」
「ああ、すげえや! 俺はもう無防備に男の劣情を計算に入れないやり方で窓辺に陳列されている婦女子のメンスの汚れが付着した下着を100枚もドローしちまったよ! これはもうまさに…」
「ドローしたモン勝ちだね!」「ドローしたモン勝ちだな!」
「(互いに顔を見合わせて爆笑しながら)だがな、ゼル、ドローシステムを応用すればもっとデカいことができるんだぜ…ちょうどおあつらえむきの婦女子が通りかかったな。見てろよ…」
「ぴゅぴゅぴゅ~ん」
「ああっ。日々の肉体労働で得た血の出るようなゼニを貢いだりカラスの愛好する類のぴかぴかする金属を与えたりプライドを捨てて土下座したり布の表面積に反比例して高価な衣類をひっちゃぶかずに脱がせることに腐心したりする非文化的・非生産的な形骸化した男女間の儀式を一気にはぶいて、婦女子のボインちゃんをいきなりダイレクトにドローしたぞ! すげえ、すげえよ猊下!」
「いつでも、どこでも! これが創設以来変わらぬドローシステムのモットーなのさ!」
「しかし、おふ。たくさんドローできるのは嬉しいんだけど、俺ァもうこれ以上ストックできないよ」
「安心しな、ゼル。そういうときは慌てず騒がず、”はなつ”してやればいいのさ!」
「(後ろめたそうな表情で)でもいいのかい、公衆の面前でそんなことして」
「当たり前じゃないか! やつら婦女子がいま男の劣情を考慮に入れない薄布一枚でお天道さまの下に平気で闊歩できるのも、俺たち男が表面上壮麗とすましてとりおこなわれる歴史の舞台裏で夜な夜なこっそり惨めに”はなつ”してきたおかげだろ、ゼル? 今こそドローシステムがその恐ろしい数千年の欺瞞を白日の下に暴いてくれるのさ! さぁ、おあつらえむきの婦女子が歩いて来たぞ。ほら、勇気を出すんだ」
「う、うん」
「まずしっかりと狙いを定めるんだ…よし、いいぞ。そしてターゲットを指定してやり……今だ、”はなつ”だ!」
「ぴゅぴゅぴゅ~ん」
「ビンゴォ! やればできるじゃないか、ゼル!」
「(指さしてゲラゲラ笑いながら)見てくれ、見てくれよ、猊下! 突然飛来した粘着質の毒液に目潰しを喰わされた暴行罪に情状酌量を与えるような布ッきれ一枚をわずかに装着した偏差値の低そうなツラの婦女子が状況を把握できず、折れたハイヒールで何度もスッ転びながら1メートル毎に電柱に顔面から激突しながらその精神性の低さに真にふさわしい獣のような悲鳴をあげて逃げていくよ! なんで俺はこれまでこんな痛快さを知らずに人生を楽しい場所だなんて言ってこれたんだろう! これはもうまさに…」
「ドローシステム万歳だね!」「ドローシステム万歳だな!」
「(互いに顔を見合わせて爆笑しながら)どうだい、ゼル、”はなつ”とすっきりするだろう?」
「ああ! もし、たったいま婦女の百個連隊が津波のように光にむらがる蛾のように俺のチンポに押し寄せてきたとしても、彼女らすべてのボインちゃんを残らずドローしてやれるくらいさ! すげえ、すげえよ猊下!」
「そうともさ、ゼル! 婦女子の上半身だけをとってもこの威力なんだ、いわんや下半身をやだ! ドローシステムさえあれば俺たちは無敵なんだ! はは、はは、ははははは」
「ぴゅぴゅぴゅ~ん」