猫を起こさないように
<span class="vcard">小鳥猊下</span>
小鳥猊下

ディセント


ディセント


後半の展開に空いた口がふさがらないが、前半の展開はトム・ソーヤーの冒険にトラウマを持つ私のインジャン・ジョーをいきりたたせたのです。「洞窟もの」は心理学と親和性が高いので、女子の前で薀蓄垂れたい向きにもバッチリさ! 片っ端から女性器か陰茎の象徴だと指摘すれば、ほとんど間違ってないぜ!

ウェイトレス


ウェイトレス


女性にウケるハーレクイン的三種の神器を満たした作品。「獣のような肉欲でセックスを満たしてくれる男」、「性欲の枯れた老人による精神的承認と金銭」、「我が子」。ここに「自分にしかできない仕事」が加わるのが現代風。妊婦が恋愛対象としてアリなのは欧米が繁殖に軸足を置いた文化だからか。本邦は死に軸足を置いた文化だから共感しにくい。監督の死が、最大のパンチライン。

バタフライ・エフェクト


バタフライ・エフェクト


時系列のザッピングがシナリオの根幹で、それが一人の少女を救済するために展開してゆくストーリーは、エロゲー愛好家である諸兄を大いに満足させるだろう。しかし、この映画の素晴らしさはそれだけではない。「自分を不幸に落とせば他の人たちは幸福になる」という方法論ではハッピーエンドにたどり着かない倫理観こそが、真に着目すべき点だ。え、2って? 続編なんて製作されてないよ?

Gガール


Gガール


悪かったな、ユマ・サーマンが好きなんだよ! 怪光線で額にDICKと刻んだり、腰の動きでベッドごと壁を突き破ったり、酔っ払いながら脚本を書いたとしか思えないビロウぶり。超人と空を飛びながらするセックスに既視感があるなと思ったら、「さよなら、ジュピター」だった。

ナチョ・リブレ


ナチョ・リブレ


ジャック・ブラックは看板で暴れないと味が出ない。「ホリデイ」で痴女キャメロン・ディアスに喰われまくった情けないピッグは、多忙ゆえの影武者に違いない。あと、ジャック・ブラックとキャメロン・ディアスの組み合わせなら、「レナードの朝」的な役者魂をかけた決闘になったのにな、と埒もない妄想を膨らませた。

トーク・トゥ・ハー


トーク・トゥ・ハー


いたたまれないほどの存在感を醸す看護士に注目。ほら、いるじゃないですか。すごく誠実で前向きにがんばってるんだけど、生理的にアレな感じの人。日本だと、声優とかに詳しそうな。共感はできないが、いろいろな意味で目が離せない。

マシニスト


マシニスト


開始10分ぐらいでジェイコブズ・ラダーぽいな、と思った私のカンの鋭さを呪いたい。ピンときた未視聴の貴方は謝罪を受ける権利があるので、メールしてください。関係ないけど、バットマン・ビギンズでのケン・ワタナベは最高に輝いてましたよ!

デスプルーフ・イン・グラインドハウス


デスプルーフ


タランティーノの何がいいって、ビッチを魅力的に描けるところ。この作品のビッチたちのなんと可愛らしいことか! 汚らしい本邦のビッチどもに見習ってほしいものです。そんなわけで、劇場で見た君にもデスプルーフ・イン・DVDをオススメ。