猫を起こさないように
ゲーム「艦これ2014夏イベント」感想
ゲーム「艦これ2014夏イベント」感想

ゲーム「艦これ2014夏イベント」感想

 艦これの夏イベントが始まったので、本日の11時02分ちょうどに最初の海域へ艦隊を送り出した。どうやらアニメ化も決まっているようで、きっと今年のコミケトーも一時帰還した英霊たちが目を覆って空を仰ぐような感じになるのだろう。

 個人的なことを言わせてもらえば、今回のイベントに至る運営側のブレないやり方にひどく感心している。史実通りミッドウェーからの沖縄決戦(岡本喜八!)をやってしまえば、太平洋戦争をモチーフにしたこのゲームに残されたテーマは無く、本質的には役割を終えてしまう。周辺の異様な盛り上がりを考えれば、この最大にして最後の海戦を持ってくることは、来年にでも再来年にでも、あと何年かは引き伸ばせたはずなのだ。

 しかしながら、大和をかなり早い段階から登場させたことからもわかるように、このブームがいつか必ず終息していくことを運営側はすでに見越しているように思う。おそらくはその終わりの時点から振り返れば、いちばん熱く盛り上がっていたと思い出されるだろうこの夏に、しかも原爆の投下から終戦へと至る正にこの時期をねらって今回のイベントを合わせてきたことに、私は確かな強い意志を感じるのだ。これまでに幾度か紹介した愛するブラッドベリのフレーズ、「おれたちは滅びていくのかもしれない」が表現する静かな諦観をこの狂騒の盛夏に忘れない姿勢へ、私は最敬礼を送りたい。

 だから、萌えではない方の状況をこそ意識しながら、今回のイベントを楽しみたいと思う。最近では思い出したときに艦隊を遠征に出すくらいしかしていなかったから、きっと高難易度の終盤ステージはクリアできないに違いない。

 でも、それでいいのだ。私たちの祖先も、ついにそれを果たさなかったのだから。終わりの延長線上にある今を、いつか思い出として語る今を、いっしょにじっくりと味わおう。

 そろそろ諸君のプリキアータイムも終わっただろうか。タイフーンに降りこめられたkinky地方在住(用例:His sexual demands are kinky.)の俺様が、ミッドウェーを攻略しながら片手間にダラダラとしゃべろうかと思う。

 チクショウ! 本土が攻められてるってのに、燃料が底をつきはじめた! 大和型の大破すること、まさに豆腐の如し! そのたびに鋼材が四桁単位でフッとんでいく! こいつァ、リアル沖縄決戦の様相を呈してきやがった!

 なに、燃費の悪い大和型をわざわざ使わなくても、金剛型とか長門型を使えばいいじゃないですかだと? バカヤロウ! マリー・アントワネットみたいなこと言ってんじゃねえ! おれァ、大和じゃなきゃダメなんだよ! 大和といっしょに、史実をくつがえすんだよ!

 燃料が、尽きた……!! (男の戰いの抑揚で)

 あと一度撃破すれば、露助ないし毛唐、もしくは紅毛人、あるいは鬼畜米英を本土から永久に追放できるという大詰めで、初めてボスマスからそれた。ちょうど燃料は尽きた。本当に、心の底からブッ殺してやりたい。憎悪でさえ、シミュレーションの対象なのか。

 沖縄決戦の反省会すっぞ、コラァ!

 このキソ野郎が! なんちゃって雷巡め、ちっともカットインしやがらねえ! たまにしたと思ったら、ドヤ顔で雑魚ばっかねらいやがって! アリューシャンの先輩方にヤキ入れてもらいてえのか!

 神妙な顔で聞いてるフリしてんじゃねえぞ、このヤマンバギャルめが! ポンポンポンポン爆竹みてえに大破したかと思や、立ちバックで突っ込まれたみてえな気に障るツラしやがって、ドM野郎め!

 大口あけて笑ってんじゃねえぞ、英検5級のイカサマビッチ帰国子女めが! 砲撃なんざハナから期待しちゃいねえが、オマエが毎回ちゃんと探照灯うってりゃ、とっくにこの戦争終わってんだよ!

 てめえもだよ、役立たずの尻軽空母が! 前から思ってたけど、なんで目の焦点があってねえんだよ、このテカテカトルコ相撲パイオツロンパリ野郎が! どの性癖層に訴求してんのかわかんねえよ!

 目ェ伏せてお通し作ってますみたいな顔してんじゃねえぞ、このドサ回りの演歌歌手めが! 高校生のガキがいそうなツラして、なんで3スロットなんだよ! スロットは秘裂の隠喩じゃねのかよ!

 土下座だ! おまえら全員、大和ねえさんに土下座しろ!