猫を起こさないように
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雑文「D2:RotW and K.Rider」(近況報告2026.4.30)

 DiabloIIR: RotWに1日1時間を捧げる日々を過ごしている。路上のムシロに出勤する前にメフィストの対岸焼きを数回、ルンペン・ワークからの帰宅後にkey集めと各地のトレハンスポットをぐるり1周するのが、もはや生活の一部となってしまった。それもこれも、新クラスのウォーロックが万能すぎるせいで、「ブリソサは耐久性に欠け、ハマーディンは狭い場所が苦手」みたいな定番ビルドの愛嬌みたいなものが、コイツにはまったく存在しないのである。1ヶ月のプレイで死んだ記憶はわずか2回ーー骨チビの連続爆発とゴーストの収束雷ビームというド定番の死因ーーで、アルコールさえ入れなければハードコアでのレベル99達成もできると確信するほどのブッ壊れぶりなのだった。なぜこんな調整になっているのかと言えば、同名のクラスがDiablo4の次期大型アップデートで導入されるからで、短期集中の文字通り「客寄せパンダ」として、意図的なバランス崩しをやっていると思われる。それを証拠に、先日リリースされた次期ラダーにおけるウォーロックの下方修正リストは、ホヨバの課金アプリで実行されたならば、ネットはファンの暴動で大騒ぎになり、翌日には株価急落のストップ安になるレベルのひどい内容になっている。自分の手元にある「ぼくのかんがえたさいきょうまほうつかい」が1シーズンのみの仇花になるとわかったことで、急速に気持ちは冷めてきており、心の熱が完全に失われないうちに、DiabloIIなる古代の遊戯について、駄テキストを残しておこうと思いたった次第である。

 以前にも述べたように、DiabloIIはラダーリセットですべてがご破算になるまでの、約4ヶ月にわたる市場経済の推移を楽しむゲームであると言えるだろう。アイテムの価値はシーズン開始直後を最高として漸減してゆくのだが、それを順に追いかけるなら、ざっと次のようになる。最初期はトレハン用ユニークとセットがとぶように売れ、次にビルド完成用のユニークとセットが求められるようになる。有用なユニークとセットが市場に飽和ーーRingとAmuletは値崩れしない印象ーーしだすと、付与された可変値が重視されはじめ、Skillerと呼ばれるスキルレベルを上昇させるgrand charmの募集がはじまる。そして、超級ルーンワード用のルーンとソケットアイテムに需要が高まる時期が長く続き、ラダー終盤では超級unique small charmであるAnnihilusと超級unique large charmであるHellfire Torchの良可変値を求めて市場がにぎわい、やがて可変値MAX品にしか価値が無くなる頃に、ラダーは終焉をむかえるのである。ちなみに、このAnnihilusーー”あにひらす”と記述すると、アラ、まるで地方行政のPR誌のような印象にーーは、Stone of Jordan(以下、SOJ)というunique ringをサーバー上で100個ほど売却したあとに出現するDiablo Cloneをたおすと、確定ドロップとなる。SOJのドロップ率は0.0003%程度なので、個人ではぜったいに到達しえない気のくるった仕様になっている。いまでは文脈が消えてしまっているが、無印DiabloIIの時代はSOJがトレード通貨として機能ーーアイテムの種類が少なく、LoD以降よりずっとドロップしやすかったためーーしており、それゆえに大量のdupe(複製)が出まわっていたのである。その違法コピー品を、Blizzard社が市場から一掃するための施作として生まれた仕様なのであり、出現するsuper unique monsterがDiablo “Clone”なのも気がきいている。

 ちなみに、ゲーム中でもっとも出現率の低いアイテムはハイルーンのZODで、0.0000003%ーー宝くじで1等を当てる確率は0.000005%ーーほどとなっており、「20年プレイし続けているが、いちども自力で入手したことはない」のも、当たりまえの世界なのである。DiabloIIでは、パーティの人数が多いほどドロップ率がよくなるーー正確に言うと、落ちるアイテムの数が増えるので、レアの抽選回数が増えるーーため、本質的にラダーは勤め人のサラリーマンが資産形成でたちうちできる場所ではない。1回のラダー開催期間を120日と仮定して、bot入りの8人パーティで1日24時間を稼働し続けるチームと、アルコール入りの1人パーティで1日1時間ほどしかさわれないソロとの差は、単純に各項目をかけ算すれば、一目瞭然であろう(過去、「Hellfire Torchを入手するための3種のkeyは、ラダー全期間を通じてほぼ価値が変動しないから、hell act1の通称”ルーンおばさん”を狩り続けてbotterとトレードするのが、ソロによる資産形成の最高効率」という指摘に、目からウロコが落ちて実行にうつしたところ、工場のベルトコンベアーめいたその単純労働は、小鳥猊下がゲームに求める喜びとはあまりにも遠いものだったので、早々に断念したのを思いだした)。Hellfire Torch入手のために”強化3悪魔”を打倒できるビルドの育成が、ながらくDiabloIIのエンドゲームだったのだが、RotWにおいてはさらなる強敵”Colossal Ancients”が導入された。私のプレイスタイルでは、ギリギリそこに届かないぐらいで今シーズンのラダーは終了しそうであり、ここまで、DiabloIIなる古代の遊戯ついての客観的な認識をつらつらとならべてきて、以後はタイムリミットのないノンラダーで細々と遊ぶのが、正解のような気分になってきた。それだけでも、だれも読まない駄テキストをつづった意味があったというものだろう。

 オマケ的に報告しておくと、今回、非常な勢いで進捗した映像のながら見は「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」だった。ハチワンダイバーの作者による原作で、氏の悪癖ならぬ性癖であるところの「特撮が好き」「巨乳巨女が好き」「鼻血とゲロが好き」だけを極限まで煮つめたような作品になっている。どういった政治力によるものか、2クール24話の枠をいただいているのに、「仮面ライダーのいない社会に、なぜショッカーが存在するのか?」という特大かつ原初の問いからどんどん遠ざかりながら、ガタイのいい女がグーで顔面をなぐったりなぐられたりするのを、延々と見せられ続けるのである。長時間におよぶ無為なトレハンとのSOJ(相乗)効果もあり、物語にはテーマを見いだしたい古い虚構耽溺者にとって、かゆいところをいっこうにかいてくれないイライラは、最高潮へと高まっていったのだった。東映が本作へ全面協力しているようなのは、おそらく組織内の世代交代が進行して創業初期メンバーが消滅したゆえの悲劇的ナンセンスであり、1話と最終話だけを見れば物語の極薄エッセンスを嚥下するのに寸分の過不足もないと、ここに吐きすてておこう。

ゲーム「DaibloII Resurrected: The Rise of Warlock」感想

 今年で30周年をむかえる虚構作品の公式から、突然の大量供給があり、最近はひさしぶりに寝不足の日々を過ごしておる。なに、第27話、ほんとうによかったですね、まさか「気持ち悪い」発言の真意が聞けるとは思ってもみませんでした、だと? バカモノ! 昔の男との超絶技巧なセックスによる快楽が忘れられない妻に対して、ただ回数がまさればヘコヘコ・ファックでその記憶を上書きできると信じ、腐ったアムニオティック・フルイドーー古いど(笑)ーーに限りなく透明に近いスペルマを毎夜そそぎつづける、言わば頭のQるった還暦オヤジの妄言などをオレに聞かせるではないわ! とっとと貴様はミツオ・イソやヨシユキ・サダモトにドゲザ大政奉還して、破の続きからエスエフとしてリ・リメイクしてもらえ! 今年で30周年をむかえる虚構作品からの公式供給と言えば、DaibloII Resurrected: The Rise of Warlockに決まっておろうが! Resurrected発売から5年、Lord of Destructionから数えると25年ぶりに、まさかの新クラス「ウォーロック」が、ゲーム業界における真の伝説であるところのDiabloIIに追加されたのだ!

 このクラス、初代ソーサラーと拡張キットであるヘルファイアの要素を本歌どりしながら、現在の環境へ自然になじむような絶妙の調整ーーApocalypse とか、ちょっと感動するレベルーーがなされており、金閣寺に火つけして全焼させた跡地に、3Dプリンタでプラ素材の再建立をするがごときシンエヴァとは異なって、オリジナルへのたしかな理解と尊敬、そしてなにより深い愛情を感じることができる。アイテム保管庫であるStashの仕様も抜本的に変更されており、武具箱にくわえて宝石箱とルーン箱が全キャラ共通で用意され、なんと99個までスタック可能となっている。これでもう、宝石とルーンだけをビッシリしきつめたカバンを持つ倉庫キャラを何体も作らなくてすむし、pubにpasswordつきのroomを作成して10分ほど待ち、何度か出入りして部屋が保持されたことを確認し、フロアに大量のアイテムをバラまいたあとに倉庫キャラであわててひろいにいくも、突然のサーバーダウンで全アイテムをロストする、あのヒリヒリした緊張感を2度と味わわずにすむのである。アイテム移動とセルフrushのためだけの2アカウント運用を、ここ20年ほど真剣に検討し続けている人間にとって、3千円のエキスパンション代はむしろ安すぎ、昨今の課金ゲーに対するおのれの行状を鑑みれば、最低3万円ほどは支払いたいくらいの劇的before/afterである。

 つねづね「DianloIIは資産ゲー」と放言してきたが、全キャラ共通のStashが本体の鵜匠で、各キャラが一匹の鵜であるような世界観が、今回のバージョンアップを通じてあらためて可視化されたように感じている。「新エキスパンションと称しながら、Act6の追加がない」などという浅薄な指摘を見かけたが、まさに木を見て森を見ぬ、エアプ勢による頭のQるった妄言のたぐいである。ラダー開始直後のゼロ状態から、弱い装備でも一定の火力を期待できるソーサレスで資産形成をおこなうのが25年におよぶ常道だったところに、同じく魔法を駆使するウォーロックが新たなオプションとして提示されたと言えば、カンの良い未プレイの諸賢には伝わるのではないだろうか。すなわち、この新エキスパンションは新エリアの追加などにたよらないまま、ゲーム全体の体験を更新することに成功しているのである。おまけに、雑魚からボスまでのすべてを使役の対象とするBind Demonのスキルによって、既存の地獄テーマパークをそのまま活用したポケモン要素ーーAura厳選が楽しいーーまで入ってきており、トロフィー機能であるChronicleの追加とあいまってコレクター欲を強く刺激してくる。

 とは言いながら、25年前のゲームではあるので、すべてのスキルを習得するレベル30までの道程は非常にダルく、ウォーロックによる興奮に目を輝かせてスタートした再プレイも、ACT3をソロで徒歩進行するあたりで両のマナコはにごった半びらきとなった。このままではいけないと、早々にpubのrushに乗っかってnormalとnightmareをスッとばすと、bot主催のbaalrunにもぐりこみ、レベル75で堂々hell入りーーナヴィアの「堂々ふいうち」の抑揚でーーすることとなったのは、もちろんDiabloIIのせいではなく、すべて小鳥猊下の不徳のいたすところである。ひさびさににぎわいを見せるpubの喧騒もうれしく、キャラ名Gandalfで入室したころ、”impossible, you fell!”のロールプレイから、中級ルーンでできた装備を無償で手わたされたのには、なぜかUltima Online時代の体験が思いだされ、ジンと目頭の熱くなるものがあった。そして、すべてのimmuneに対応してソロでhell進行可能なechoing strike Warlockの強さを存分に味わいながらも、やはり少年ジャンプ黄金世代の人間としては、「爆炎の魔術師」をやりたくなってくるわけである。たしか、immuneを無効化するcharmがあったなとwikiを調べると、本バージョンにおいて大幅にその入手難度があがったと書いてある。100時間で期待値1個、おまけに効果6種類からのランダムドロップになっていて、いよいよDiabloIIは500年を生きる長命種むけのゲームになってきたなと、絶望しておる次第である。

 おまけに、DiabloII沼はハマると首まで浸かって出られなくなるため、エンドフィールドの重すぎるデイリーのことを考え、今回のラダーはウォーロックだけに注力しようと浅瀬でパチャパチャやっていたはずが、Titan’s RevengeとThe Oculusが続けざまにドロップし、投げアマとMFソサを作るためにpubのrush部屋を探してさまよっているという……DiabloII、文字通り悪魔のゲームやで!