紆余曲折の果て、ネトフリで閃光のハサウェイ、ようやく見る。予備知識は絶無でしたが、端的に言って面白かった! 立体(プラモ)が欲しくなる気持ちも、少しだけわかりました。そして私にとって、はじめて「内容が理解できる」ガンダムが登場したのは、たいへんにめでたいことです。この作品は「長いテレビアニメ」ではなく、実写映画の文法と尺と撮影で作ってあり、「禿頭の御大による節回し」が脱臭されていたことが、大きかったのかもしれません。もっとも、原作そのままと思われる人物のかけあいが、ときどき「普通の映画」の見かけを突き破って出てくる瞬間があるのは、さすがの作家性だと感心しました。
ハサウェイがテロ組織を率いる動機は最後までよくわかりませんでしたが、ギギ・アンダルシアは最高にエロ可愛いかったです。周囲への忖度がいっさい存在しないため、状況に応じてクルクル回転し続ける感情の奔放さは阪神間の金持ちのお嬢さんって感じで、「ああ、こういう女の人いるよなー」と思わされてしまいました(非現実的な女性描写で鳴らす、あのガンダムなのに!)。戦火を逃れた後、彼女が感情の放出に疲れて弛緩したアクビをする演出は、すごくリアルで印象的でした。同じ場面で、ハサウェイが渡されたマグをさりげなく、唇の触れていないほうへ回しながら受け取るのも、童貞くさくて良かったです。
せやけどな、ハサウェイはん、ギギとだけは絶対に結婚したらあきまへんで! あっても一夜かぎりのアバンチュール(死語)にとどめとくんが正解や! あの類のお嬢さんは年をとるにつれて、どんどん性格の歪みがエゲツのうなっていきますさかいな! いずれ、まちがいなく「春にして君を離れ」みたいになりまっせ! 繰り返し言うとくけど、結婚相手を選ぶのにいっちゃん大事なんは、「感情が安定していること」やで!
あと、なんかこの映画、話がまだ終わってなくない? え、これ三部作の一作目なの? またもや、優良誤認ならぬ単品誤認じゃないですかァーーッ! でも、次回はたぶん劇場へ見に行くゥーーッ!