猫を起こさないように
関西弁
関西弁

雑文「アカデミアへの手紙(via関西弁)」

 ワイのフォローがかたよっとんのかしらんけど、センセイがたはほんまケンカが好きでんな。でもな、ウチら庶民がほしいんは、ええアタマつこた「ぶちのめし」やのうて「よりそい」やねん。「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」ゆう川柳があるけど、カシコのセンセイがたはウチらのこのツッパリの裏にある気おくれや劣等感を見すかして、じぶんからよりそったらなアカンと思うねんな。「センセ、そろそろガッコひらいてくれへんやろか。ウチの娘、なんやうつ病みたいになってもて、まいにちパソコン見ながら部屋で泣いてまんねん。それ見とったら、なんやじぶんのことみたいに苦しゅうて」「この流行拡大期に馬鹿を言いなさんな。それに、この論文を読めばオンラインの学習でも十分に効果があることがわかります。少しは勉強してから口を開きなさい」みたいなやりとり、ハタで見ててもつらいねん。一日中ドカチンして帰ってきてヨメはんのグチ聞きながら安酒あおってブッたおれるように眠る毎日で、雨ふって休みなったらなったでカネの不安で頭いっぱいやし、いつどこでどうやって腰すえて勉強しまんのん。勉強でけへんウチらの代わりに、カネもろて勉強してくれてんのがセンセイとちゃうのん。政治家のセンセイや大学のセンセイはカネと力があるんやから、庶民のツッパリをぶちのめさんとよりそったってほしいねん。え、さっきのやりとりロジハラいいまんのん? 診断書もって出るとこ出たら勝てまっせ、やて? ちゃうねん、それもいらんねん、よけいなお世話や! センセイたちはたしかにちゃんとやっとらはる思うけど、「ボクたちはちゃんとやってます」って泣いてる娘にオンラインで言わんとってほしいだけやねん。「つらいねえ」ってゆうてくれたら、それでええねん。だれもセンセイのこと責めてへんねん。ウチらアホやから苦しゅうて、もしかしたらぎょうさん勉強してはるセンセイが楽になる方法しってはるかもって、たよりにいってるだけやねん。ウチらアホやから言葉きついかもしらんけど、そうゆうときにはぶちのめさんとよりそったってほしいねん。大学のセンセイや政治家のセンセイにいっちゃん大事なんはそれやと思うし、それしかあらへんと思うで。ホラあれや、「のぶれす・おぶりーじゅ」ゆうヤツや、知らんけど。近ごろはなんや、大学のセンセイや政治家のセンセイにいけすかんのおおて、テレビで見かけたら我慢でけんとサブイボたってすぐスイッチ切ってまうわ。ウチらけっきょく、いつの時代も浪花節やねん。義理と人情でホロリとさせんの、バカにしとったら足もとすくわれまっせ、センセ。ああ、また言わんでもええことゆうてもたわ。でもしゃあないですやん、センセかしこいから、ほっといたら「77億人に77億個の病名を付けることが、多様性のゴールです」とかマジで言いだしそうやからなあ。ほんま、たのんまっせ!

忘備録「じんりん」(2010.12)

 おもろないときは、わざわざおもろないといわんでええ。だまっときなはれ。いうたびにてきをつくるし、なによりあんたのくちびるがへる。

 ただな、おもろかったら、そのおもろかったひゃくばいほどほめてやりなはれ。それはひとをそだてるし、いざゆうときみかたもできる。それがじんりん、ゆうもんでっせ。てれびはどぎついことばっかやりよるから、なんやみんな、いけずのわるばっかりかとおもうけど、よのなかしょうみのとこ、100のうち93くらいはじんりんなんやで。

 あんたのすきなかるぴす、ありますやろ。もとのえきがいけずのわるで、みずがじんりんや。あじほどに、もとのえきはおおないんや。よのなか、かるぴすとおなじやで。よーお、おぼえときや。つまりな、あんたのまわりがしんとしづかなんは、じんりんをはずさん“じぇんとるめん”ばっかりがあんたをみとるゆうことや。あんたのこりくつほどにむずかしいことはあらしまへんで、たんにあんたのげいがおもろないゆうことや。

 ありゃあ、なんでやろ、きゅうにいんでまいたくなったわ。ああ、くるし、ああくるし。くう。

 おわり(制作・著作 NWO)