猫を起こさないように
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ゲーム「モンスターハンター・ライズ:サンブレイク」感想

 ゲーム「モンスターハンター・ライズ」感想

 あれ、2匹の竜とのマクロスみたいなーー歌声が響く中での殺戮ーーイベントバトルが終わって、サンブレイクが始まったみたいだけど、和の要素がぜんぶ無くなって、なんかいつもの西洋ファンタジー風に戻っちゃったな……。ボスの紹介も浪曲でよかったのに、アタマの弱い人のがんばって考えたみたいな小難しい言い回しで、中身の無い日本語になっちゃってる……。百竜夜行のマスター版も無さそうだし、よっぽど評判が悪かったのかな、ライズ……。新登場のモンスターも全体的に生物感が無くて、ガンダムファンにわかりやすいよう例えると「魔改造したモビルスーツ」みたいな造形(やっぱりシンプルなザクがいちばんですよね!)になってて、それへ重力を無視したeスポーツの動きが付与された狩猟キメラばっかなのは、気持ちが萎えるな……。2から再登板となったオオナヅチとショウグンギザミの完成度が対比的にきわだつのは、じつに皮肉なことです。

 え、待って待って、このチッチェ姫ってキャラ、ちょっとエロすぎない? ゴールデンカムイ風に言うなら「このヒメ、スケベすぎる」で、目の表情と鼻筋と口元と肌の質感がエッチすぎて、まともに正視できません。ひとりだけポリゴン数が違う感じで、児ポ方向に素養を持つ制作陣のペ・ヨウジョン様が、不用意にがんばってしまった匂いがすごく漂ってくる……。ひと通り街を歩いてみても、この子だけ作り込みの深度が違うため、他がすべて書き割りに見えてしまうレベルで、重度なロリコンの主観世界に迷いこんだみたいでクラクラします。このモデリング担当、社には伏せたまま、FANZAとかでドぎつい同人CG集を販売してそう(偏見の助長)。でも、狩猟のたびにチッチェ姫とお話できるご褒美だけで、サンブレイクの評価は56億7千万点に跳ね上がりました!(近年のネットに顕著な巨大数による感情表現)

 チッチェ姫のスケベなご尊顔が見たくて、日参どころか分参(なんじゃそりゃ)してたら、いつのまにかマスターランクの上ーー人に鬼が異なると書いてカイイと呼ばれていますーーが出現していた。これ、通常モンスターの体力と攻撃力をメガ盛にしたヤツで触れられると死ぬため、ハンター全員が対象を拘束し続けながらタコ殴りにするゲームになってて、このプレイフィールどっかで経験したことあるなー、どこだったかなーと考えていたら、モンスターハンター・フロンティアだった。いま調べたら、すでにサービス終了しているようで、エスピナスの登場でイヤな予感はしてたんですけど、今後は同作のモンスターやギミックが、どんどん本家へと逆輸入されていくんでしょうか。

 「モンハンMO」をうたったフロンティア、初期シーズンはプレイしていましたが、本家の要素を「味のバランスが絶妙なカツ丼」と例えるなら、そこへ海鮮やら味噌やら中華麺やらをトッピングしだしたため、嫌気がさして離れたという経緯があります。エスピナス実装くらいまでは七味唐辛子って感じでよかったんですけど、次第に「カツ丼だった食べにくい何か」へと変貌していきましたねー。離れたあとも横目で見てましたが、アップデートのたびにネーミングセンスが暴走族のそれになっていったのは、なんだか悲しかったなー。もしかすると、12年も積み上げたクリエイティブ(笑)がもったいないと思ってるのかもしれませんが、それはオフライン版フロンティアなどを企画して、カツ丼屋とは別店舗でやっていただくことを切に願っております。

 サンブレイク、マスターランク70くらい。大剣一本で全素材が手に入るところまでガーッと進めて、そこから他の武器種に手を出すのが私のプレイスタイルなのですが、野良では大剣とハンマーが絶滅危惧種みたいになってますねえ。初代モンハンにGの双剣を加えた「パワー・セブン」以外の武器種はいっさい認めない古強者にとって、この過疎り方はさびしい限りです。どちらもモンスターの「スローで決まった」動きを先読みして「攻撃を置きにいく」武器なので、「高速でランダムな」動きに反射神経で対応しなければならない敵の大幅に増えたことが、使われなくなった原因でしょう。古参が各武器に持っている印象を語れば、大剣・ハンマー・ランスが主人公枠、双剣が中2病ライバル枠、弓はソロ近接レゴラス枠、片手剣・ボウガンが足止めサポート枠、笛娘はオレのことが大好きで、太刀・ガンランスが三下コメディ枠、斧・虫棒がガヤのゲスト出演枠といったところでしょうか。

 過去シリーズをふりかえってみると、個人的にバランスの壊れたゲームが大好きなので、やっぱり「自然は厳しい」ドスがいちばん楽しかった気がします。リオレイアの転倒に合わせて4人の大剣が頭部へ駆け寄り、寸分たがわぬ動きで溜め斬りを開始するの、熟練の職人たちって感じで気持ちよかったなー。理不尽すぎるテオやクシャの動きを麻痺弾とハンマーのスタンで無理やり止めて、超絶一門の乱舞で囲んでゴリゴリ削る戦法をいまだに手が覚えてるけど、あの頃のハンマーがいちばん輝いていたなー。こっちの一撃一撃がいまよりずっと重かったし、溜め3とかをピンポイントで敵の頭に当ててスッ転ばせたときの「とらえたぜ!」感は、いまのモンハンじゃもう失われた感覚だよなー。

 え、ツー・チャンネルにスレッドの存在しないロートル武器であるところの大剣一本で、本当にマスターランク70まで攻略できたのかって? ハハハ、まったくキミは余計なところにばかり気がつく、嫌われる類のカンの鋭い読み手だよ! ワールドから導入された(だよね?)真溜め斬りと、その予備動作であるタックル(通称・肩部)が、大剣をドス時代とはまったく別の武器に変貌させたのです。モンスターのふところへ跳びこんで、タックルのスーパーアーマーで被弾をいなしながら、真溜め2回転目を弱点にカウンターでブチこみ、2000近いダメージを叩きだしたときの快感ったらありません。いまの大剣って、この2つを使いこなせればメチャクチャ強い武器なんですけど、当たるも八卦のバクチ要素が敬遠される要因なのかなー。

 野良で圧倒的によく見かけるのはライトボウガンで、みんな時間あたりのDPSをキッチリ計算して動いてる感じだし、普段はエーペックスとかをプレイしている若い層が使っているのかもしれません。少し前までは一発芸スキルだった速射が、貫通弾とか属性弾にまで適用されて常態化し、主人公枠を遠距離武器にとってかわられるところに、なんとも時代を感じます……(突然、激昂して)こんなヒョロガリみたいなモンハン、認められるかい! ピストルで活躍したいんやったら、ファースト・パーソン・シューターで充分やろがい! 「味方にさえ蛇蝎の如く嫌われるスナイパー」が軍隊組織の常識的な感覚やろがい! 初代モンハンの企画意図は、「ゲームによるベルセルクの再現」やろがい!(ヒョロガリ男、真溜め斬りで敢然と大型モンスターに挑みかかるも、1回転目で相手の大技に引っかかり、車田正美作品で攻撃を食らった者のように、上空へと高く打ち上げられる)

ゲーム「モンスターハンター・ライズ」感想

 いまさらモンスターハンター・ライズをプレイしている。テクノブレイクなるいつものG級商法の広告をうっかりクリックしてしまい、PC版の存在に気づいたのがきっかけだ。なんとなれば、当家は家訓として携帯ゲーム機でモンハンをプレイすることを禁じているからである。「失われたウン十年」みたいな言い方を最近よく見かけるが、私に言わせれば本邦の衰退をもっとも象徴的に表しているのは、モンスターハンター・シリーズの主戦場がスリー・ディー・エスやらスitchyやらのマイクロマシンに移ってしまったことだ。雑に私の抱いている印象を語れば、これはゲームウォッチ、ファミコン、スーパーファミコン、プレステ1、プレステ2と順当にスペックを進化させてきたゲーム機が、またゲームウォッチに戻ってしまったようなものだと言える。初代モンハンにおいて4人で取り囲んだリオレイアに大剣で斬りかかった瞬間は、この短くないゲーム人生でもっとも鮮烈な記憶として思い出すことができる。すなわち、「ああ、ゲームでこんなヤバい経験ができるのか! ゲームの進化はこの先、どこまで連れて行ってくれるんだろう!」という感動である。しかしながら、ガッデム・ビッグな一軒家で家族といっしょに、ガッデム・ビッグな120インチのスクリーンに投影されたドット絵で、ガッデム・ビッグなスピーカーから爆音で流れる電子音を聞きながらゲームをプレイする甘やかな未来は、4畳半のアパートでひとり、西日射すベビーベッドにギャン泣きする赤ん坊をガン無視しながら、4インチの画面をガン見する貧困層という、いじましい現在へと取ってかわられてしまった。

 本邦の衰退が安価な携帯機の隆盛につながり、ゲームの内容をより高いスペックで豊かに表現することより、売れ筋マシンの性能へと矮小化するやり方に対するハンガー・ストライキとして、3からクロスまでのモンハンへ傲然とそびらを向け続けた俺様であるからして、ワールドの発売は本当にうれしかった。120インチのスクリーンと7チャンネルのスピーカーでプレイするモンスターハンターは、まさに少年時代の自分が夢に描いたゲーム体験そのものだった。しかし、アイスボーンの発売がそこへ暗い影を落とす。「巨大ドラゴンとの死闘ごっこ遊び」だった中年たちのサンドボックスが、アップデートを重ねるたびに青年向けのeスポーツ・アクション競技と化していったのである。それは、ひとりでファイナルファイトを楽しんでいたオッサンが突然、グッツグツに煮詰まったスト2や鉄拳の対戦台に座らされるようなもので、1日に1時間ほどしかプレイできない中年社畜少女の指は、そもそもそんなふうに動くようにはできていない。「1人のプロハンが3人のアマチュアを鼓舞しながらモンスターを倒す」ゲームだったのが、「4人のプロハンが完璧に統制された連動でモンスターを倒す」ゲームへと変貌し、反射神経の衰えたアマハンはプロハンのため息や舌打ちにいたたまれなくなって、いつしかコントローラーを置いてしまった。

 その点、このモンスターハンター・ライズは、敵がプロレスの筋書きを理解してくれる感じのほどよい強さで、アルコールを入れながら雑にプレイしても、気持ちよく勝たせてくれる。もともとが携帯ゲーム機向けのグラフィックなので、PC版でさえワールドと比べて特別に精彩とは言えないが、初代からプレイしている古強者としては、このくらいで充分じゃないかという気もする。もっとも、スマホゲームに慣れた層へ配慮してなのか、操作や仕様がどんどん簡略化されていくのは、快適に感じる反面で寂しくもある。ピッケル、虫あみ、ホットドリンク、コールドドリンク、ペイントボール、有限な砥石、補充できない回復薬など、わざと不便にすることで作り出されていた冒険と狩猟のアトモスフィアというのは、確かにあったように思う。シリーズの持つ面白さの核となる部分は無印の2ですでに完成しているので、以後はそのデカいステーキの味付けやトッピングをいかに変えて新味を出すかに苦心してきたが、本作は浪曲によるモンスターの紹介や街で女性ボーカルの歌が流れ続けるなど、全体的な和の雰囲気づくりでそれに成功している。

 まあプレイしはじめると、手触りはまんま「いつもの」で、新要素の操竜は狩りのテンポが悪くなるけどダメージと素材のためにイヤイヤ騎乗する感じだし、おそらく本作の大きなウリである百竜夜行も攻略してる手ごたえが絶無で全然つまらない。しかしながら、まんが日本昔話の龍が攻めてくるのを協力プレイで迎撃する中、クライマックスに英雄の証が流れ出した瞬間、ガツンと感情をやられて泣き笑いにツーッと涙が頬を伝ったのには、自分でも驚いた。ナレーションはさんざん危機感をアオってくるのに、どれだけ攻められてもいっこうに砦が陥落する気配はなく、ラオシャンロン撃退みたいな半イベント戦なのだと思うが、「英雄ごっこ遊び」の頂点をひさしぶりに堪能することができた。

 あと、ライズが他のシリーズに比して優れている点を挙げるとすれば、「狩猟中、声優がしゃべりまくる」ところであろう。うめき声やかけ声の範疇に留まっていたこれまでのボイスが、多彩なセリフでキャラクターの個性を表現するほど豊かになっていて、敵のモーションなぞほぼ見えていない酔っぱらいに声で危険な大技を予告してくれたり、反射神経へチャレンジされている中年にとって最高のバリアフリー化になっているのだ。女神転生で例えるならば、ワールドがリアル指向の「真」だとするなら、ライズはアニメ指向の「ペルソナ」であり、今後はぜひこの2系統でシリーズ化していってほしい。

 そして諸君、キョロキョロするんじゃあない、だれも見ていないのにすました顔で男キャラのプレイを始めるも、すぐ物足りなくなって女キャラで作り直すそこの小太りのキミのことだよ! みんな恥ずかしくて積極的には表明しませんけど、近年のモンハン最大の魅力って、ムチムチの恵体に着せるエロ装備だと思うんですよね(力説)! 本作では、声優の熱演がその欲望へさらに強く訴求していて、全ボイスの女キャラを作って別々のエロ装備を着せて、とっかえひっかえ遊んだら、さぞや楽しいことだろうと夢想します。しかしながら、セーブデータは3つまでですし、そもそも社畜にそんな時間は与えられていませんので、キャラクリをやり直せるチケットを使って、ときどきボイスと容姿を変えて楽しむこととします……え、このチケット、2枚目からは有料なの? クソッ、なんて悪辣かつ狡猾な課金要素なんだ……(ビニル製のサイフをバリバリと開きながら)!!

 ゲーム「モンスターハンター・ライズ:サンブレイク」感想

ゲーム「MHWI:黒龍ミラボレアス」感想

 例のアドバタイズ・ドラゴンやってる。現環境で支配的な要素への逆張りだけで作られた、正にキメラティック・メタ・モンスターであり、制作側の想定する手順を完璧にトレースすることでしか討伐できない。フロンティアの雷龍のときみたいに、アルコールを抜いてソロで真剣に練習を繰り返せば勝てるのだろうが、私の気持ちの大半はオススメに向いており、アイスボーンにそこまでする熱量がもうない。バカ高い体力のせいで部位破壊が異様に渋くなっており、負けると素材がほぼ手に入らないこともやる気を大きく減退させる要素だ。カンコレのゲージ破壊や新艦ディグにも感じることだが、同じ時間を使って現実で手に入るものへ思いをいたせば、この年齢になって何も手に入らないまま素材と燃料と、何より貴重な時間が完全に虚空に消滅する作業なんてやってられるか、というのが正直な気持ちである。

「アルバトリオンを倒せ」
「倒せない。引退しよう」
「ミラボレアス実装です」
「懐かしい。復帰しよう」
「アルバトリオンを倒せ」
「は?」

 狭い地形に広い範囲攻撃で殺されるの納得いかない……

 ねえ、みんなそんなゲームうまいの? ぼくはファミコンからずっとやってるけど、ぜんぜんうまくならないよ?

 ムービーが入ったので倒したかと思ったら、「まだ2回も変身を残している」状態だったんですって。へー、すごーい、つよーい、さいきょーう(棒)。

 ミラボレアスが倒せず、復帰8時間で再び引退。モンハンって昔は、ドラクエで例えると「あるていど装備を整えれば、レベル30くらいで下手でも頑張れば勝てる」みたいな調整だったのに、いまや「完璧に装備を整えたレベル99を前提として、上手ならば勝てる」みたいなゲームになってるな、と思った。

 アルバトリオン、ミラボレアスと来て、私がモンハンに求めてたのって、「良質なアクション」じゃなくて「ごっこ遊び」だったんだなあって、つくづく思った。「キン消しを戦わせる小学生のような、自分が最後に勝つことを前提としたプロレス死闘ごっこ」がやりたいのに、「20分以上、一瞬も集中力を切らさず、最適な行動を選択し続けるアクションゲー」をやらされるのいらんねん。マルチプレイにしても「1人弱いヤツが混じると勝てない」のいらんねん。ゲームやねんから、弱いもんを助ける英雄ごっこをさせてえや。チームの足手まといになるのんは、リアルだけでもうじゅうぶんやねん。最近の格闘ゲームとかでもそうやけど、「素人には静止にしか見えない視線や体重移動のフェイントから、頭部への回し蹴り一発で決着」みたいの、ほんまいらんねん。そういうのは他のフィクションで摂取するから、ゲームくらいもっと雑に遊ばせてほしいねん。あと、こないだからやってる投票やけど、フォロワーの君たちに読んでもらうためにしとんちゃうねんで。君たちのフォロワーに「過去作を再発見」してもらうためにしとんねんで。投票数と同じ数のリツイートがないの、おかしいんとちゃうか? たのむで、現世利益と萌え画像をちゃんと誘導してや!

 まあ、あんま知りたくないだろうけど、ここ私の日記帳なんで近況を報告するね。いろいろ文句もつけたけど、ワールドおよびアイスボーンは携帯機をかなぐり捨てたという一点において名作であると認定できるし、これが人生において最後のモンハンになる気がするので(次作がまたスitchyだかゆう小人マシンなので)、引退したとか言っておきながら、仕事が終わってからアルコール入れる前に野良ミラボレアスへ通ってんのね。これがまあ、ぜんッぜん勝てないわけ。第一形態は誰かが死んだら誰かが即リタイアして終わるし、第二形態に進んでもみんな慎重すぎて頭が壊せないまま時間切れ、そんで十回に一回ぐらい第三形態までたどりついても、強力な範囲攻撃のおかげで熱した鉄板に落とすバタのようにハンターたちが瞬時に蒸発していく(含む自分)。そんで、いま私がやってんのは一回こっきりの「特別任務」で、クリアできたらミラボレアス討伐自体が「フリークエスト」へと移行すんのね。クリアできなきゃ「特別任務」をやり続けるしかなくって、これってつまり、毒虫を共食いさせる例の儀式の壺の逆バージョンで、日を追うにつれてどんどんヘタクソで弱いヤツが濃縮してく仕組みになってんの。何度も敗退を繰り返すうち、自分が反射神経の衰えたゲーム下手の中年美少女で、フレンドもおらずギルドに入るコミュ力も無い、リアルをそのまま反映したゲームライフに涙が出てくんのよ。で、しょうがないからせめて装備だけでも作って終わろうと思うんだけど、それ以外の素材は腐るほどあるのに邪眼だけが足りない。それもそのはず、邪眼って剥ぎ取りか頭部を二段階破壊しないと手に入らない上級素材なの。でも、いっかいも討伐したことのない下級モンハンプレイヤーなのに、なんか邪眼がいっこ必要な装備を持ってんのよね。調べてみたら、ネコのぶんどりで1パーセントの確率で手に入るよって書いてある。そっから、名付けて「ぶんどリタイア」マラソンが爆誕するわけよ。「この1パーセントが引けなきゃ、オレは今まで生き残ってこれなかったろうな」っつって根こそぎフランケンごっこしながら半日ほど延々とぶんどっては帰還を繰り返すんだけど、邪眼はゼロ。それ以外の素材は腐るほどあるからぜんぶ売るんだけど、本当に欲しいものは何ひとつ手に入らないのにカネだけが増えていくわけ。技術もなく、仲間もなく、友人もおらず、ただカネだけがしんしんと積もっていくその様子はまさに己の人生を眺めているようで、急に寒くなったこととあいまって、どんどん気が沈んでいくのよ。そんな虚無マラソンの傍らで、ネットフリックスの「ラストダンス」全話を視聴できたことだけが、きょう唯一の収穫でした。もしかして「デカスロン」の、のちに大統領になる黒人選手の人物造詣って、マイケル・ジョーダンを下敷きにしていたのかな、と思いました。モンハンきらい。

 邪眼マラソンの末、一匹もミラボレアスを倒していないにも関わらず、ドラゴン大剣装備が完成した。これがまー、アホみたいにつよい。アルコールを入れながら雑にプレイしても(歴戦王でさえ!)ほとんど死ぬことがなくなり、まさに求めていた理想のモンハンが実現したのであった。このまま終わるのも癪なので、毎日数回ミラボレアスに通ってる。きょうは英雄の証が流れるまで追いこんだが、圧倒的な存在感を示す太刀がひとりで4乙してクエスト失敗となった。ほんとクリアできんの、コレ?

 あと、ミラボレアスの直下ブレスと「あれもモンスターである以上」という台詞にすごくシン・ゴジラみを感じる。

 ミラボレアスたおせた!

 ミラボレアスのアホいてこまして、よっしゃ、ぜんぶの武器つかえるようにしたろゆうてドラゴン装備で防具くみはじめんねんけど、ずっとサボっとったからタマがぜんぜん足らんねん。んで、イベクエながめとったら、滅日あるやん。歴戦テオたおすヤツやねんけど、オスやからか知らんけど、封じられたタマ、確定でみっつも落とすねん(モンスターやし、キンタマみっつついとんかもしらんな)。アマプラでダイ大ながしながら滅日マラソンすんねんけど、声優はんがエエ声でカタカナ2文字に気持ちこめて「ギラ!」とか「イオ!」とかしゃべんの聞いてたら、だんだん恥ずかしゅうなってきて、顔があつなってくんねん。そしたら、うしろから音もたてんとしのびよってきたジャリが首かしげて、「おとうちゃん、こんなんすきなん? きめつみいひんのん?」とかきいてくんのに、「ち、ちげーし! ジャンプ連載時はもっとおもしろかったし! ちんぽデルパ!」とか大声でどなって泣かしてもうたり、もう最悪やねん。まあ、ジャリのくだりは妄想やねんけどね。歴戦テオ周回しまくってて思ったんやけど、いまはやりのキツメのおめこ?のゲーム化は、なんや格ゲーになりそうな気ぃすんねんけど、上弦とのバトルとかモンハンのシステムでワチャワチャやるんがしっくりくるんとちゃうかな。知らんけど。

 そういや特別任務のアルバトリオンたおしてへんわってなって(なって、やて。サブイボたったわ)、ミラボレアスのアホいてこましたあとやからかもしらんけど、装備もものごっつうつよなってるし、ぜんぜんたいしたことあらへんなゆうてヘラヘラ戦っとったら、属性DPSチェック3回もやりよんねんな。野良パーティでノーミスやったのに、3回目のフィールド攻撃でみんなまとめていんでもたわ。モドリ玉もつかわれへんし、フィールドひろうて壁ドンもなかなかでけへんし、なんや難易度の上げ方がごっつゲーム的やねん。環境を利用した本格狩猟アクションみたくはじまったワールドやのに、アイスボーンの最後はどいつもこいつもイー・スポーツやねん。ホンマはらたつわ。

 それと、ちんぽやらおめこやら、かんとの上品な方々にはエゲツない言い方して、えろうすんませんでしたな。かんにんやで、知らんけど。おあいては、しおみまこ、まこまこでしたぁ……ってだれやねん! いま完璧に脳内でセリフが再生されたで、こわっ!