猫を起こさないように
小鳥猊下・フラストレーション
小鳥猊下・フラストレーション

小鳥猊下・フラストレーション

 アゴの肉をたるませた恰幅のいい小鳥猊下が、「ハイラルの地は楽しくて、もう少女保護特区を思い出すこともありません」と臣下へ回答しては彼らを慨嘆させる毎日である。前々回のアレを体験したときには、この分野における進化が間違いなくひとつの階梯を登ったことを実感したものだったが、右腕の筋肉痛に耐える私が今回の率直な感想を諸君へお伝えするとするならば、「しとねに横たわり、もはや抵抗を喪い潤んだ瞳で見上げる絶世の美少女を押し開くと、その色素は沈着し、膜は破られていた」とでもなるだろうか。新しさを機軸にして快楽と陶酔を求める態度が、加齢のうちに色を失ってきたのだと、諸君はしたり顔の無言で指摘することだろう。過去という比較対象が人生に大きな割合を占めるようになった悲哀を噛みしめつつ、何の感想も萌え画像も訪れぬ、ホームページとは名ばかりの廃墟を尻目に、小鳥猊下はブログ全盛の今日も右手に握りしめた棒を振りに振り、しごきにしごくのであった。<完>