猫を起こさないように
お久しぶり!
お久しぶり!

お久しぶり!

ほんの一ヶ月半ほど更新しなかったら、見事なほどマイミクという名付けの他人たちがここを訪れなくなった。現金なものである。慇懃無礼という言葉がこれほど辞書的な定義そのままにぴったりと当てはまる行為も他にあるまい。たまに迷いこむ新規の来訪者には、狂人が下半身を露出して繁みから飛び出すが如く必ず踏み返しをするが、今のは下の毛の「ブッシュ」と奇襲の「アンブッシュ」で韻を踏んだ高度なギャグだが、誰ひとり私に話しかけようとすらしない。これだけ娯楽のあふれる中でnWoにのみ執着を与え続けるのも逆に奇妙と言えるかもしれないな、などと発言することで久しぶりの日記更新におずおずと薄ら笑顔でやってきた諸君の罪悪感をのぞいてやろうという気持ちは、残念ながら毛頭無い。先ほどのブッシュつながりからこの毛頭は陰毛の先端部と解釈するのが妥当と思われるが、私は相対化された愛情などいらないのだ。最近、全く虚仮にされることが多い。この場所の存在意義をそのまま否定するような土足で一方的に上がり込んで声かけすら無い不躾なやり方、契約の不履行に対する異議申し立てにほんの事務的な返答すら無い軽視に満ちたやり方、通り過ぎる者の一時的な関心だけを引きながらいないもののように扱われる、まるで私は見せ物小屋の檻の中の奇形のようだ。実のところ次回更新も完成しているが、アップロードする気になれないのは、際限の無い底なし沼へ投棄することへの空しさが何より大きい。苦しみの無い場所で安閑と読む物語は、例えその物語がどのようなものであれ、ハッピーエンドにしかなりえないのではないかという気が、最近はする。インターネットに耽溺できる君や私は、生き物として全く不幸どころではない。どれだけ不幸を描いても、ここではすべてが幸福のうちに受け止められる。現在の私の気持ちを端的に言うとするなら、「あまりに反応が無いので強く後頭部から殴ったら、その場に倒れ伏して動かなくなってしまった」誰かを見るときの青ざめた感じである。決して刃物で刺したつもりはなかったということだけ、最後に付け加えておく。

いよいよ一日の来訪者が100を切った。これが50を切れば私は長年(といっても七年程度だが)胸に秘めていたことを実行に移したい。もっとも、それが引き起こす結果はおそらく君の人生を少しも揺るがすようではないだろうと確信できるのだが。