愛のうた エクソダス 2015年6月9日 2015年6月9日 エクソダス ある虐げられた集団が国家規模の勢力に対抗しようと考えれば、狂信によるテロルを選択するしかない。そして、あらゆる権威が少数のテロルから始まるとするならば、現代世界での騒擾はやがて新たな神話と化すのか。ともあれ、この出エジプト記、神の使徒は幻覚で、マンナは降ってこず、十戒を火文字ではなく手ずから彫刻してみせる。リアリティに寄せることで逆説的に聖書の記述を真実として補強しようとするのは狡猾だな、と思った。