戦場のピアニスト
もし我々がシュピルマンと同じ立場に置かれたら、何を感じるだろうか。きっと死ではなく、生を感じるだろう。それこそが、私と君の抱える病理の正体だ。半年毎に更新される新作アニメに狂騒し続けながら、電子データの少女画像売買に一喜一憂し続けながら、それらが決定的に終わる瞬間をどこかで求めている。高天原勃起津矢の言葉を一部、以下に引用しておきたい。『私の作り出してきたものが所属する文化は、精神の死を前提としていない。だが、肉体は死ぬ。君の苦しみの正体はそこにある。だから、死を選ぶことは間違いではない。死を生涯の前提としない文化に所属する以上、いつどこで精神を終えるかを選択することは、全く個人の決断によっている』