猫を起こさないように
あしたのジョー2
あしたのジョー2

あしたのジョー2


あしたのジョー2


「泪橋に来る前のことは、よく思い出せねえんだ」。ぼくは日々をからっぽに生きていて、昨日のことさえよくわからない。空費した時間は、どこにも刻まれないまま消えていく。日々を八分の力でやり過ごすうち、いつしか目減りした自分が本当の自分になってしまった。どうやってここまで生きてきたのか、よく思い出せない。