「目標前方500メートル!! 総員チンポかまえーっ!!」
「せんずれい貴様ら!! せんずって貴様らのいただいた御種を祖国にお返しするのじゃー!!」
「せんずりーっ!!」
「ほぉ。なつかしい」
「せんずり訓練ですか」
「ふふふ、私も戦時中はずいぶんやらされたもんですよ」
「今はもう呼び方もずいぶんハイカラになっていますな。確か、オ、オ」
「オナニー」
「そうそう。時代も変われば変わるもんですよ。あの頃は思想の自由も個人の人格も認められず、ただ配給される粗末なおかずで国家のためにせんずることをだけを教育された多くの若者の精子がむなしく空へと散っていった……」
「今はもう呼び方もずいぶんハイカラになっていますな。確か、ス、ス」
「スペルマ」
「そうそう。あの頃はただ気持ちよくせんずりすることがどれほど難しかったか」
「配給されるおかずが本当に貧弱でしたからな」
「明らかに50は越えているだろうモンペ姿の農家の婦女が畑で家畜牛と交接するブルーフィルムとかねえ」
「今のように天然色ではなかったですし、音声もついていなかった」
「大衆劇場に行くと男の弁士が映像に声を当ててくれるんですが、野郎の悶える声を聞いても萎えるばかりでねえ。いっこうに勃起しない」
「えっ、そうですか。私はすごく興奮したけどなぁ」
「なつかしいですなぁ。しかし教育次官、なぜこのような昔の映像を我々に…それも緊急会議までして」
「(体をふるわせながら)む、昔ではない。こ、これは現実なのだ」
「ひとつ 塾生は自慰をつくすべし!! ひとつ 塾生は睾丸を尚ぶべし!! ひとつ 塾生は幼女の胸でするべし!!」
「(裸の黒人男性が鶏の直腸を突き刺したチンポの接合部を誇示しながらカメラ目線の白い歯のこぼれる笑顔で写っているパッケージのビデオを取り出しつつ)だれんだ、これは!? 昨日貴様らの寮の巡検で見つけたもんだ」
「あっ。あれは僕の秘蔵の…」
「当塾では16歳未満の少女以外でのせんずりを厳禁しておる。覚えのあるヤツぁ前に出ろ。こんな男色なモンおかずに使って男闘呼塾男子がつとまると思っておるのか!!」
「おれだよ」
「も、桃尻娘。あ、あれは……俺の……」
「フフフ、気にすんな…そいつは俺んだぜ」
「男闘呼塾一号生筆頭桃尻娘か。いい度胸だ。…てめえら一号チンポは入塾一ヶ月になろうってのにまだこの塾がどういうところだかわかってねえらしい…てめえの場合は特にな、桃尻娘」
「ああ」
「よって今日は男闘呼塾名物せんずり行軍を行う」
「ざわざわ」「せんずり行軍…!?」「なんか悪い予感がするのう」
「フフフ、単純単純。ただせんずりすればええんじゃ(あおむけに寝転がりチンポを真上にひっぱりあげて、手を離す。右利きのものがしばしばそうであるようにわずかに左に湾曲したチンポは――いかなる物理法則に従ってチンポが左に湾曲してしまうかについてわからない婦女子にはお兄さんが直接指導してあげます――北北東を指し示す)よし、進路は北北東じゃーっ!! 官憲につかまっても男闘呼塾の名前だけは絶対にゲロすんじゃねえぞ!!」
「しゅっしゅっしゅっしゅっ」
「しゅっしゅっしゅっしゅっ」
「(先の割れた竹刀で塾生の背中を打ちつけながら)もっと手首のスナップをきかせんかーっ!!」
「押忍ッ、教官殿。自分の目前にたるんだ靴下を装着した(この靴下のたるみが彼女らの身体のどの部位のたるみを暗喩するのかは時事問題に詳しい読者諸賢にはすでに言わずもがなの既知事項ですよね?)チンポみたいに浅黒い推定16歳以上の婦女子がおりますが、これではせんずりできませんがいかがしたらよろしいんでありますか!!」
「ワッハハ。てめえの耳はどこについておる。せんずり、せんずりあるのみじゃーっ!!」
「なるほどね……おれが行くぜ」
「ああっ。見るも見事な50センチ大砲を装備した桃尻娘が、隆々と雲突くほどに勃起したそれを右手で無造作にひっつかんでせんずり行軍を再開したぞ」
「あんな最悪のおかずを目の前にしていっこうに衰える気配が無いとは…フッ、どうやら俺たちはとんでもない男を大将に持ってしまったようだぜ」
「しゅっしゅっしゅっしゅっ」
「あっ。今度は退社後は光に集まる性質の蛾やそういった虫類のように外人のチンポに積極的に群がる、自己存在に対して種保存のためにより強いオスへといった程度の論理的客観性をしか持てない、人間である必要性の薄い一部ビジネスギャルのみなさまだ」
「しゅっしゅっしゅっしゅっ」
「あっ。今度は冬の大気に全身から白い湯気をあげる、一般的に言って大学卒学歴保持者に比べて実際的賃金や生活保障や社会的地位という資本主義社会内だけで有効ないつ崩れるかわからない曖昧で不確かな概念上においてだけ低い扱いを受ける傾向の強い肉体労働従事者のクマのような筋肉と手入れの行き届いていない密集した脇毛だ」
「ちゅっちゅっちゅっちゅっ」
「あっ。桃尻娘のする反復運動に湿った音が混じりはじめました。これは男性本能の一時的達成が近いことを我々に告げています」
「ちゅっちゅっちゅっちゅっ」
「あっ。今度はモグラが食物を食べ続けないと死んでしまうように、光線を顔面に当て続けないと死んでしまうという奇病の持ち主であるところの鈴木その子さんだ。追悼申し上げます」
「しぼ~ん」
「ああっ。桃尻娘の男性本能の一時的達成を間近にひかえていたはずの50センチ大砲がみるみるしぼんでいく…!!」
「桃尻娘、桃尻娘~っ!」