殺狼奈禍(禍威獣と同レベルのセンス)を経て、noteにフィクションなどの感想を書くことが、個人的な習慣として定着してしまったようです。いま今年のぶんを数えたら、81個ありました。各記事を読み返しての雑感を述べることで、2023年をダラダラとふりかえっていきます。同時に、各記事の個人的なお気に入り度も、星マークで示していくことにしましょう。
凡例:★★★★★(5点・最高)
★☆☆☆☆(1点・最低)
No.01:雑文「プレステ5雑感と革新的ゲームについて(近況報告2023.1.3)」 ★★☆☆☆
一般人にも、プレステ5を苦労なく買えるようになった1年でしたね。VRアストロボットの革新性に気づかない業界人は、端的に言って感度が低いと思います。
No.02:映画「ウエスト・サイド・ストーリー」感想 ★★★★☆
上半期にマーベルとディズニーがポリコレ疲れで減速し、下半期に報道のされすぎでショーヘイ疲れが加速するのを予言したかのごとき名文だと言えましょう。
No.03:映画「大怪獣のあとしまつ」感想 ★★★☆☆
「高学歴・非生産業」(パッポン堂!)への怒りを煮詰めたような、みなさんの反応でしたね。いまは「低学歴・インフラ業」への敬意が、衰退期ゆえに高まるフェーズでしょうか。
No.04:ゲーム「ゴースト・オブ・ツシマ」感想 ★★★☆☆
「ゲームは日本のお家芸!」と威勢よく薙刀を振り回していた女武者が、その裏では金髪碧眼の美男子にエヌ・ティー・アールされていたような気持ちになりました。ちなみに、クリアしてません。
No.05:アニメ「神々の山嶺」感想 ★★★★★
最高におもしろいものが書けたとゲラゲラ笑ってたんですが、みなさんの反応はイマイチでした。フランス野郎のゲイジュツ臭さって、鼻につくよな! パリなんて、天王寺みたいなもんだろ?
No.06:寄稿「七夕の国 友の会」 ★★★★☆
主催者の「小鳥猊下は非常に魅力的なテキストを書かれる方なので、オファーをぜひ。」との推薦文にも関わらず、今年は「ソー・ファー、ノー・オファー(ラップ)」にてフィニッシュです。
No.07:アニメ「おにまい」感想(第1話) ★★★★☆
「泣いた(この批評を踏まえた上で全話視聴した上での感想です。これ以外の言葉は無粋では無いかとすら思う次第)」との感想をはてなに書いたキミ、届いてるよ!
No.08:アニメ「サマータイムレンダ」感想 ★★★★★
「週刊少年ジャンプで、悪いほうの壊れ方をする作品の典型例」と思っていたら、ウェブ連載だったと判明。脳裏をクエスチョンマークが乱れとんでおります。ちなみに「俯瞰」、使わなくなりました。
No.09:雑文「海賊王には、なりたくない」 ★☆☆☆☆
失言芸がウリの芸人さえ、生放送でいっさい作品名にふれなかったのには、背筋のうすら寒くなる感じがありましたねー。
No.10:映画「NOPE/ノープ」感想 ★★★★★
「お約束を破壊する」系の映画がもてはやされる風潮は好きではありません。シンエヴァじゃないですけど、「絵作りへのこだわり」って、「ストーリーテリングの自信のなさ」から来ているんだと思いました。
休憩。再開時刻はギシアン鬼(問題発言)の機嫌と、ダイスロール次第。
このギスアン鬼、ホンマ場をギスギスさせよんなー。再開します。星マークはとりあげた作品ではなく、「小鳥猊下のテキスト」に対する評価です。
No.11:ゲーム「2023年のFGO」雑文集 ★★★☆☆
原神スタッフの中にFGOを偏愛する人物がいるのは確定なので、「ホヨバと業務提携して、新アプリで第1部から作り直してもらう」ことは、実現可能性があると思います。本気で言っています。
No.12:ゲーム「FGO第2部7章後半」感想 ★★★★★
とてもよく書けた「ファンガスへのラブレター」だと自負しております。それゆえに、例の間者家族みたく「人気作品の引き伸ばしフェーズ」に入った現状は悲しいです。クリスマスはよかったです。
No.13:小説「虐殺器官』感想 ★★☆☆☆
本作が好きな方から間接的なお叱りを受けたので、少し反省しています(死者を茶化してはいけません)。でも、本文をもじった「少女との性交不可能性」というフレーズは、見るたびに笑ってしまいます。
No.14:雑文「アニメ版チェンソーマン・第1期終了に寄せて」 ★★★★☆
アニメ版がコアなファンから校舎裏でボコボコにされるのを目撃した少女が、口元を押さえて涙を流しながら、「アタシ、タツキのことが好きなんだ……」と恋を自覚するテキスト。
No.15:ゲーム「ヘブバン・Angel Beats!コラボ」感想 ★★★★★
「大阪名物パチパチパンチや!」と言いながら平手で両胸を交互にたたく芸人の、たたかれすぎた皮膚が黒ずんで変色しているのを見たときの気分を、上質なテキストに仕上げました。
No.16:雑文「PEOPLE‘S GENSHIN IMPACT(近況報告2023.2.21)」 ★★★☆☆
雷電将軍への深い愛をカネで証明したときのテキスト。最近では戦力がそろいすぎて課金する余地があまりないのを、ビニル財布をビチビチゆわせながら嘆いています。
No.17:映画「ブルージャイアント」感想 ★★★★★
本物の「熱」を描いた作品。冷めてガチゴチになったピザである16bitセンセーションが「作品には熱が必要」などと言い出したのにはテレビの前で怒り狂いましたが、その話はまた後ほど……。
No.18:映画「ザ・メニュー」感想 ★★☆☆☆
アニャ・テイラー・ジョイを出すだけで画面がもっちゃうっていうか、映画の見かけになっちゃうのは、大問題だと思いました。フュリオサ、楽しみにしてます!
No.19:雑文「原神の文学性について(近況報告2023.3.6)」 ★★★★★
「関白宣言」に対する「関白失脚」みたいな、セルフアンサーテキスト。エロゲーが腐り落ちて土壌となった場所から萌芽した文化を担う異国の若者たちを、心から称揚している。
No.20:雑文「新世紀エヴァンゲリオン二周忌に寄せて」 ★★★★☆
シン・エヴァンゲリオン劇場版が殺したキャラクターたちと、まばゆいばかりの才能による貢献を体制側から無いもののように扱われている者たちへの供養。七回忌までは、やりますよ!
あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくおねがいします。
小鳥猊下・慈愛のようすは継続中。
No.21:雑文「テキストサイト・サーガ実績解除報告」 ★★★☆☆
「『嫌われたら、どうしよう』と遠巻きに見ていたのが、思い切って声をかけたら両想いだとわかった」ケース。キミもそろそろ動いたほうがええよ?
No.22:雑文「SHOWHEYとCHOMSKY、そしてDAISAKU(近況報告2023.3.16)」 ★★★★☆
池田大作の死が公表されたのは、驚きでした。プランツ・ドール状態からセルフ・メイド・マミー状態へと移行する「奥之院の空海」パターンだと思っていたので。
No.23:映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」感想 ★★★★★
このアホマトリックスが「政治的な正しさ」への忖度から作品賞を含めた7冠を達成したことは、10年後くらいに「発狂したハリウッド」として回顧されるでしょう。
No.24:映画「シン・仮面ライダー」感想 ★★★★★
江川達也のナメきったライダー漫画に本気でブチぎれていた島本和彦が、本作に向けて公にはただの一言さえ発していないことの重さを、ひしひしと噛みしめています。
No.25:雑文「神里綾華日記(近況報告2023.3.24)」 ★★★★☆
バイク便を生業とするオッサン高校生が引き起こすドタバタ劇「ハイスクールはダンステリア」をだれも知らない世界に私は生きています。オウ、ノボール! シガレッツはノーヘルシーよ!
No.26:映画「RRR」感想 ★★★★★
大学で英語を教えるハイキャリア女性が、ときどき私の映画感想に「スキ」してくれるんですけど、「賞賛、さもなくば無視」という時代において、ある種の人々のガス抜きになっているのかもしれないと思いました。
No.27:映画「グリッドマン・ユニバース」感想 ★★★★★
「長袖のソデぐちから機械の手首が出る」みたいな作画の所謂「勇者シリーズ」って、もう完全にすたれてしまったんでしょうか。ガッガッガッガ、ガオガイガーみたいな歌詞だけ記憶にあります。
No.28:雑文「GENSHINとEVANGELION、そしてKANCOLLE(近況報告2023.4.14)」 ★★★☆☆
「同じ作業の繰り返し」に異常な耐性を持つ人間として、いくつかのソシャゲを年単位で続けていますが、艦これのサービス停止には心からの喝采をあげるでしょう。
No.29:アニメ「推しの子」感想(第1話) ★★★★★
レッド・アンド・ホワイト・シンギング・バトルにおいて、二次元の存在である星野アイが三次元のリアルアイドルどもを自身の歌唱へと隷属させる様を、二十年前の自分に見せてやりたいです。
No.30:映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ」感想(少しFGO) ★★★★★
レッド・ネック・ホワイトは、ほんまD&Dが好きやねえ。バルダーズゲート3もおもろいけど、ぜんぶの賞を総ナメにするほどかゆうたら、ちょっと疑問やし。もっとT&Tをやってこや!
No.31:雑文「K2とFRAGILE(近況報告2023.4.25)」 ★★★★☆
スーパードクターKとか鉄鍋のジャンとか、ネットの普及していなかった時代の作品が「電子書籍」の「無料公開」で再発見されるのって、文化の成熟と同時にクオリティの停滞を感じます。
No.32:漫画「フラジャイル(24巻まで)」感想 ★★★★★
巻を追って作画担当の成長を感じられるとてもいい漫画なんですけど、「死や性の描写が生々しすぎると、ある地点で大衆への伝播が減衰する」をどこか体現してしまっている作品でもあります。
No.33:ゲーム「崩壊スターレイル」感想 ★★★☆☆
列島のゲーム業界が大陸のそれに凌駕されてしまっている現実を、まざまざと眼前に突きつけられる気分でした。JRPGの葬儀に現れた「美しい泣き女」と形容できるでしょう。
No.34:映画「ラストナイト・イン・ソーホー」感想 ★★★★☆
好きになった俳優や作家の全作品を横に網羅していく種類のオタクなので、「見てしまった」というのが正しい表現でしょう。「クリティカル・アンコレクトネス」なる造語がお気に入りです。
No.35:雑文「GENSHINとSTARRAIL(近況報告2023.5.3)」 ★★★☆☆
敗北感から過剰に言及してますが、衝撃的だったのは半島や大陸に劣るはずがないと信じていた資質である「消費者への誠実さ」が、ゲーム分野においてはすでに負けていたことですね。
No.36:ゲーム「FGOリリムハーロット」感想 ★★☆☆☆
外野から難クセをつけられてムカついた記憶(記述あり)。FGOには圧倒的に劣ったライター(たぶん女性)が一人まぎれこんでいるので、その他の方々が相対的によく見える効果はあると思います。
No.37:映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」感想 ★★★★★
ファミコン時代からのゲーマーにとって、「ゲーム遍歴から構築された文脈を抜いての視聴ができない」という稀有な体験をしました。任天堂コンプレックスは、どこかあります。
No.38:小説「三体(第3部)」感想 ★★★★☆
中華のフィクションに膝を折る、じつに3度目の経験。筋肉質の巨漢がする「年に3度負けるヤツがあるかッ!!」とのツッコミが脳内に響くようです(幻聴です)。ネトフリのドラマ版、どうなりますかねえ。
No.39:ゲーム「ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」感想 ★★★★☆
「ブレワイがダメなのに、原神は大好きだって? そりゃ、ただの美少女好きだろ!」という自称・真のゲーマーからの嘲笑がつらいです。ゲーム人生すべてを否定された気分です。
No.40:雑文「宵宮賛歌(近況報告2023.5.28)」 ★★★★★
原神という物語が持つ良心の、ひとつの到達点。他の記事からもわかる通り、「子どもという属性」を粗末にしないことは、個人的に大きな加点要素となります。
No.41:映画「ザ・ファーザー」感想 ★★★★☆
認知症の当事者はもちろん、その介護をする家族も見たくないだろうし、いまは健常な方々にも「やがて行く道」の不安をしか与えない。「映画で撮る意味」を真剣に考えさせられる。
No.42:ゲーム「ディアブロ4」感想 ★★★☆☆
繰り返しますけど、この規模のゲームを半年でラダーリセットするのって、いったいどんなプレイヤー層を対象にしているんですか? 小学生のなりたい職業に「ゲーム配信者」を入れることが目的なの?
No.43:雑文「STARRAIL, DIABLO4, OTAKU-ELF and KYLIELIGHT(近況報告2023.6.9)」 ★★★★☆
古のオタクとして「江戸前エルフ」をメチャクチャ楽しみましたが、タイムラインでの言及はほぼ見られず、若い世代の審美眼を疑う気持ちになりました。
No.44:映画「怪物」感想 ★★★★★
「淡い演出なのに、異常に強い思想」は、本作でもまったくブレていません。「何の人脈もない親御さんでも、我が子を芸能界デビューさせられる」ティップスが、惜しげもなく披露されております。
No.45:ゲーム「ファイナルファンタジー16(デモ版)」感想 ★★★☆☆
ひさしぶりのオフラインFFに眼鏡をくもらされ、判断を血迷うさまが赤裸々に書かれています。この高揚感に続く体験が、あんな悲惨なものになるとは想像だにしていませんでした。
No.46:アニメ「僕の心のヤバイやつ」感想(12話まで) ★★★★★
「子どもという属性に向ける視線」がいかに変化してきたかを分析しつつ、「核家族における子どもの生きづらさ」へと迫ります。どんな親の善意も、ここでは毒になってしまうのです。
No.47:ゲーム「ファイナルファンタジー16(製品版)」感想 ★★★★★
大作JRPGへの不満をぶちまけるうちに、本邦のフィクションがいかに「戦後のある世代によって、思想的な汚染を受けているか」の輪郭が明らかになってゆく名テキスト。
No.48:雑文「PAPER MOONとFINAL FANTAZY(近況報告2023.6.26)」 ★★★☆☆
奏章単体の印象は悪くないにせよ、「不必要なコピペ・ダンジョンによる水増し」を連想してしまいます。この「生き汚さ」は、ファンガスの資質と水油じゃないですかねえ。
No.49:映画「フレンチ・ディスパッチ」感想 ★★★☆☆
絵作りへのこだわりが強い監督は、西洋人ならウェス・アンダーソンになり、東洋人なら庵野秀明になる。しかしながら、前者にはだれもが出演したがり、後者はあらゆる俳優が敬遠しはじめている。
No.50:映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」感想 ★★★★★
「長い断絶から、老齢の俳優が再登板する有名シリーズ続編の是非」はおくとして、フィービー・ウォーラーという女優を知れたのは、最大の収穫でした。冒頭の小芝居がお気に入り。
No.51:雑文「GENSHIN EVENT and EVANGLION EFFECT(近況報告2023.7.14)」 ★☆☆☆☆
よくない説教ですねー。小難しい言い方でモノ申したくなるときって、だいたい気持ちが落ちてるときですからねー。私の性自認はテキストサイトです(適当)。
No.52:映画「君たちはどう生きるか」感想 ★★★★★
例のドキュメンタリーを見てしまうと、本編がかすむ感じさえあるのは、やはり「白髭のおんじ」と「酷薄クソインテリ」との濃厚なビー・エルを、我々がどこかで幻視していたからかもしれません。
No.53:書籍「プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン」感想 ★★★★★
いまさら関係者を集めて打ち上げをやったりするのは、Qアンノの中にどこか後悔やうしろめたさがあるからでしょうね。文末の小芝居がお気に入り。
No.54:映画「ミッション・インポッシブル:デッド・レコニング」感想 ★★★★★
「トム・クルーズのダメさ」がギュッ(ギュッ!)と極限にまで濃縮された怪作。クリエイターが制作の主導権をにぎることの是非を、あらためて考えさせられます。
No.55:映画「夢と狂気の王国」感想 ★★★★☆
ジブリへ職場体験に来た中学生に1週間ほどカメラをあずけても、同じ内容のドキュメンタリーが撮れるだろう女性監督の自我の無さ。サービス精神絶無の「酷薄クソインテリ」に、もっと迫らなきゃダメ。
No.56:雑文「DIABLO4, FLEABAG and SANCTUARY(近況報告2023.8.3)」 ★★★☆☆
フィービー・ウォーラーがどういう政治力でハリソン・フォードの相棒へと抜擢されたのか、心の底から不思議に思います。角界はサンクチュアリをガン無視しましたねー。
No.57:ゲーム「FGOサバフェス2023」感想 ★★★☆☆
ブンガクやヒヒョーやセージニンやクリップルドのノイジーさに嫌気がさしはじめた、元より何の分けへだてもなく無言で社会インフラを支えて人々を救うマジョリティ側に立つテキスト(説教)です。
No.58:映画「ター」感想 ★★★★☆
「西洋文明の基底部分に横たわる」と表現しても過言ではない(言い過ぎ)アジア人差別について喝破するテキスト。人種差別から遠い人物さえ、「加担しない自分はスゴイ」という自意識で構造にからめとられている。
No.59:映画「ザ・フェイブルマンズ」感想 ★★★★★
本来、アカデミー賞7冠を獲得すべきだった作品はこちら。キャメロンが青い肌とのイマジナリー・セックスにふけり、異世界から帰ってこない現在、スピルバーグだけが地上に残された最後の巨匠。
No.60:雑文「IUT続報に寄せて(近況報告2023.8.31)」 ★★★★★
微積分さえあやしい、数学コンプレックスのかたまりである人物による、他業種への余計な「いっちょかみ」。どんなに高い知性であっても、感情だけが人生を駆動させるのだと思います。
No.61:アニメ「範馬刃牙」感想 ★★★★★
以下の文言で過不足なく語りきれるのが、現代の虚構でしょうね。「(バーガーとコークを手に、あきれ顔で)このアニメは世界でいちばん視聴されている。だから世界でいちばん面白いものに決まってるだろ。」
No.62:ドラマ「ワンピース(実写版)」感想 ★★☆☆☆
完全監修の実写化に飽き足らず、仁義を無視して制作会社を変えてまで、原作1話から再アニメ化するとの報を聞き、鬼舞辻無惨の精神的モデルって、この作者のことじゃないかなーと思いました。
No.63:ゲーム「スターフィールド(開始20時間)」感想 ★★★★☆
最新のグラフィックボードを積んだPCの新調にまでおよんで残ったのが、過去最高にカネのかかった当おもしろテキストだけという笑えない状況です。ぜんぶ、マイクロソフトのせい。
No.64:漫画「ケンガンアシュラ」感想 ★★★☆☆
なんだかすごく、「2巡目、3巡目以降のオタク文化から生まれた作品」という感じがしました。古いオタクにとっては、「現実をコピーした虚構の、さらなるカーボンコピー」のように思えてなりません。
No.65:ゲーム「スターフィールド(1週目クリア)」感想 ★★★☆☆
あれだけ期待させておきながら、フタを開けてみれば古くさいゲームエンジンのまま、とっちらかった要素を調味できずに放りこんだ闇鍋状態。MODDERにも邪険だし、何がしたいの?
No.66:漫画「ベルセルク42巻」感想 ★★★★★
漫画文化の成熟に伴って失われてしまった、本来あるべきだった「少年漫画」の在り方について論じています。それにつけても、男児に向けた「コロコロコミック」と女児に向けた「ちゃお」の偉大さよ。
No.67:アニメ「葬送のフリーレン」感想(4話まで) ★★★★★
国民的スパイ漫画もそうですが、1巻から追いかけている作品がアニメ化を経て、旧ファンのそれとまったく異なる受容のされ方(アウラ納豆)をするようになるのは、とても興味深いです。
No.68:雑文「政治的ヌヴィレット礼賛(近況報告2023.10.13)」 ★★★★☆
制約の薄い本邦のスピーチ環境が、虚構全般に対して全共闘的なるもののコンタミを受認している現実と対極の位置にあるストーリーテリングに、「自由の不自由さ」を痛感する。
No.69:アニメ「16bitセンセーション」感想(2話まで) ★★★☆☆
エロゲー全盛の時代は、オタク文化のもっとも輝かしい表出だったと信じていますが、本作がその復権を目指した乾坤一擲かつ起死回生を「企図しなかった」ことは、きわめて遺憾です。
No.70:雑文「STARRAIL SENSATION(近況報告2023.10.26)」 ★★★★☆
崩スタにせよ、原神にせよ、世界の現状をリアルタイムでメインストーリーへと反映しながら、あらゆる当事者の利害を否定しない語り口に、制作者の強い意志と覚悟を感じます。
No.71:ゲーム「FGO『白天の城、黒夜の城』」感想 ★☆☆☆☆
「興味深い内容だが、つながっていない」との短い評をいただき、「ゲイカちゃん大ショック」の恐慌状態に陥ったテキストです。やっぱり、マウントの意識は独特の臭気を放ちますね。
No.72:映画「バービー」感想 ★★★★☆
女優の卵っぽい人物から「スキ」をつけられたんですけど、なんど読み返しても何が琴線にふれたのかサッパリわかりません。もしかして、全裸の範馬勇次郎?
No.73:ゲーム「原神4章5幕・罪人の円舞曲」感想 ★★★★☆
中華ゲームに言及するたび、人が離れていくんですけど、キミたちの大好きな「作者と作品は別」になぞらえて言えば、「国家と作品は別」です。
No.74:映画「ゴジラ-1.0」感想 ★★★★★
書いてある内容をまとめれば、「CGは極上、プロットは普通、演技は最低」となります。海外での激賞についての感想は、「ケトゥ族の審美眼はその程度だろうな」です。
No.75:映画「ゲゲゲの謎」感想 ★★★★★
もしかして、「リーダーをクソミソに批判して、人格まで攻撃する風潮が行き過ぎた結果、管理側の権限を奪いすぎてしまい、被使用者天国になっている」現状を戯画的ーーアニメだけにな!ーーに描いている?
No.76:漫画「チェンソーマン16巻」感想 ★★★☆☆
タツキへのよく書けたラブレター。「ウェブ連載フォーマット」なるものがあるとすれば、それは漫画本来の在り方を破壊する、致死的な枠組みだと断言しておきます。
No.77:書籍「還暦不行届」感想 ★★★★☆
正直なところ、心の熱量はかぎりなくゼロに近いんですけど、「ヱヴァ破からの正しい分岐」を他の監督に撮影していただく可能性がわずかでも生じればいいなと思い、イヤイヤ言及し続けています。
No.78:映画「アイの歌声を聴かせて」感想 ★★★★☆
男性監督が「自分がセックスしたい理想の少女を丹念に造形する」以外の理由で、女子高生を主役に置く物語的な必然性って、あるんですかね? 作られすぎて、たがいに埋没してる感じがします。
No.79:アニメ「薬屋のひとりごと」感想(5話まで) ★★★★☆
正月休みに、それこそ30年ぶりに「雲のように風のように」を見たんですけど、同じ後宮を舞台にしながら、エンパワメントの方向性がちがうのを感じられて、おもしろかったです。
No.80:映画「窓ぎわのトットちゃん」感想 ★★★★★
他国の戦争状態に触発されてんのか、なんでもかんでも反戦を盛りこみすぎでウンザリ。最近のクリエイターには、「ただの創作物に現実を動かす力はない」ことへの絶望が足りないんじゃないですか?
2023年の全note講評、おしまい。あれ、81記事あったはずなのに、1個足りないな? 見落としに気づいた人は教えてください。ちなみに、マシュマロを設置してから今日までの質問は0個でした。
No.63.5:雑文「『鵼の碑』刊行に寄せて(少しストリングス)」 ★★★☆☆
抜けてました。発売日に購入したのに、まだ読み終わっていません。海外のSFはスルスルと頭に入ってくるのに、日本の小説は読みにくいなーと感じています。このシリーズだけ?