猫を起こさないように
月: <span>2021年4月</span>
月: 2021年4月

アナザー呪詛「『シンエヴァ:呪』はてブ!コメント全レス祭り」

Day1 -2021.4.28-

いつまでも緞帳の裏に貧相な全裸でふるえているわけにもいかないので、20時になったら勇気を出して舞台へ飛び出そうと思います。南無八幡大菩薩、願わくは「はてブ」コメント173件への全レス祭り、やり遂げさせ給へ。

それでは、予告通り「:呪」につけられた「はてブ」コメント173件すべてにレスをつけていく! 古いものから時系列に回答していき、1問1分としても2時間強はかかる計算だ! もちろん、飛び入り質問も大歓迎である! おそらくこれがシンエヴァにまつわるnWo最後の祭りとなろう! 拡散しつつ関与せよ!

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.com/kotorigeika/n/nad89dd308a22

質問1:さっき観てきた。なんだか強引な「やりたかったこと集大成てんこ盛り」「伏線ありったけ回収」「庵野氏の自分語り」に寄った感が否めず、こういう気持ちになる向きにも同意。それにしてもなんちゅー記憶力で文章量(w
回答1:「やりたかったこと集大成」は同意できないかなー。夏休み最終日に手つかずの宿題(イコール、アニメ制作からの卒業)をやるときみたいな感じで、「味は考えずに、冷蔵庫に残ってる余りモノをぜんぶブチこんだ」ように見えました。

質問2:“仮に二人が破局を迎えるとしたら、次のエヴァが作られる土壌になるのは確実で、その内容も展開も完全に予想できます” 熱量いっぱいの文章の中で、個人的に一番パンチ力があるのはここだった。奥さんへの依存度心
回答2:ハッピーマニアの続編に昔の男とか不倫の調査みたいな話が出てきてて、本当にパンチアウトしないか心配になってきました。

質問3:シン・エヴァ見て怒ってる人、だいたいエヴァを完結されたことに怒ってるな
質問3:正確には、あのエヴァを「考えうる最悪の形で」完結されたことに怒っています。

質問4:こういう感想文を読むたびに、やっぱエヴァは終わらせないといけなかったんだなということがわかってくる。
回答4:マトモな物語は「終わらせる」のではなく、みずから「終わる」のですよ。この語法が、エヴァという作品の本質を表している気がします。

質問5:”「Qのミサトの態度を観客に納得させるためには、どう演出したらいいか?」の設問ありきで、回答はどれもこれも9年を費やしたあとづけの言い訳ばかり” 作品原理主義サイドからの感想
回答5:物語原理主義者と言ってほしいです。エヴァQを撤回する以外に、物語を正しく終わらせる方法は無かったことだけがわかりました。

質問6:すごい熱量。一気読みした。
回答6:ありがとうございます。私の込めた「熱量」を受け取れる感性と、あの長文を「一気読み」できる知性を持つ者だけが「呪い」を追体験できます。半分は貴方自身の手柄です。

質問7:そもそも呪われていなかったために「冷静に見たら娯楽作品としては駄作では?」という人も割といるような気がする。私も友人がエヴァにはまってたってだけで私自身はロボアニメとしか見てないしな…
回答7:まったくおっしゃる通り、ごもっとも。そういう方々は公開から二ヶ月が経とうとする現在、すっかりシンエヴァのことなんて頭の中に残っていないと思います。

質問8:ここまでひとつの作品を愛せるのはすごいな。
回答8:「愛の反対は無関心」と言いますが、公開から二ヶ月が経ったいま、絶賛派は己の言辞を恥じるようにシンエヴァを忘れたがっています。彼らは元よりエヴァを愛していなかったのです。エヴァを愛する自分を愛していたのです。

質問9:nWoやってらした小鳥猊下でらっしゃるのかな。あそこ閉じてしまったときには悲しかったので、なんだかうれしいぞ。そして変わらぬキレッキレっぷりに大歓喜。
回答9:その小鳥猊下です。エントリープラグに取り残された破のレイのように、20年以上インターネットに閉じ込められています。萌え画像が寄贈されたら復活する予定です。

質問10:ここまで細々と批判する気はないけど、『シンナウシカ』は10年早いし、ギャグでやるならもっとしっかり笑わせてくれとは思った(特に後半)。佳作と言われれば佳作かもしれんが、前半は良かったと思うよ。
回答10:ダブルエンディングを期待していたので、シンジがブンダーに戻るくらいまでは希望が残っていました。「シン・ナウシカ」の件ですけど、御大の著作物なら怒られるのが怖くて、ちゃんとするんじゃないですかね?

質問11:「本当につまらん女に育ったな戦場ヶ原。昔のお前は劇的ではなくとも最高ではあったぞ。今のお前は本当につまらん。贅肉に塗れ重くなったな」鑑賞後こんな気分になった。
回答11:何かの引用かと思いますが、よくわかりません。EOEとシンエヴァの比較という意味なら、とてもよくわかります。

質問12:あからさまなギャグですよねあれはw『プラグスーツを着たままの綾波がウロウロ歩いてるのは、ほとんどギャグにしか見えませんでした』熱のこもったレビュー。少なくともモヨコさんは、庵野秀明を25年生かした。すごい
回答12:愛によって生かされたこと自体は寿ぎたいのですが、生き延びてしまったシド・ヴィシャスやジャニス・ジョプリンが幸せに肥え太って、大衆に迎合する愚かなメッセージを発するようになっていくのを見せられている感じです。

質問13:#エヴァンゲリオン #シン・エヴァンゲリオン劇場版 「Q」で見捨てなかったファンも、あそこから強引に話を畳んだのも(たしかに後付け感はある)、それはそれですごいと思う。はじめて劇場で見る私が言うのもナンだが。
回答13:後付け感しかないんですよ。思い入れの深さと作品への評価が完全に反比例になる作りで、昔からのファンを自認しながら褒めている連中が本当に許せない。

質問14:旧世代エヴァ心情/プラグスーツのところは後半の特撮スタジオと真逆で、特撮モチーフをリアリティのある方に持ち込んだ着衣型のセット(舞台装置)に過ぎないと思う。結局ネルフ跡地でしか話は転換しないのだから。
回答14:擁護する方はこういうワケのわからん理屈を使いますねえ。まあ、序破とQシンの違いは「作品外からのメタな読み方を許すか許さない」かではあるんですけど。メタってのが90年代ぽいっていうか、もうダサくないですか?

質問15:この作品のコアはどこまでも私小説的なもので汎用的なプロダクトとして残すことと相性が悪すぎる。この20年のカジュアルな使い方で感覚が鈍麻していた。
回答15:パチンコ以降、カジュアルに使われるようになりましたね。キャラクターたちを集金装置としてカスカスになるまで搾り取るために使いながら、作品そのものはファンと他のクリエイターを無視して私物化する。最悪の水と油です。

質問16:エヴァのことは興味ないのでわからないけど、小鳥猊下ってあの小鳥猊下でいらっしゃる?懐かしさでいっぱいになった。
回答16:あの小鳥猊下です。みなさんに忘れられて、どこへも行けないまま、まだここにかろうじて生きています。

質問17:そういや今回、島本和彦の発言無いな。見に行ったはらしいけど、特にコメントはしてない。同人誌も出るか微妙なニュアンスだし
回答17:シン・ゴジラのときとは大違いですよね。シン・仮面ライダーのことでも深く傷ついているように見えるし、監督は友人をもう少し大切にしてあげてほしい。事前に話を通しておくとか、少し制作にからませてあげるとか。

質問18:読んだ。宗教性の相違はあるものの、言ってることはすごくわかる。オタクってめんどくさいですね
回答18:めんどくさいんですよ。英語で表現するところの「キャント・ヘルプ・ドゥイング」で、どうしようもないんです。主題歌の歌姫じゃないですけど、「イッツ・オートマティック」なんです。

質問19:シンエヴァの感想ってどうしてこう、ことごとく長いんだろうね。
回答19:思い入れのある側にとっては、完結までの時間の長さもあいまって、人生と骨がらみになってしまっているからです。

質問20:うわー、小鳥猊下だ! エントリの内容も文句なく面白いのだが、もう25年来見ている作品に対する、20年来読んでるネットの書き手の文章が読めること自体が幸福だった。
回答20:そう言っていただける方も少なくなりました。私はずっと変わらずにやってるつもりですが、テキストサイト的な文章というのがもう流行らないんでしょうねえ。テキストの評価が、「現実で有名」なことに直結する時代です。寂しい限りです。

質問21:熱量に圧倒されるし、妥当な部分もあるだけに、かなり刺さる批判だなぁ。Qの時より質の高い批評が増えている気がする。
回答21:批判でも批評でもなく、「呪い」です。Qは味のしないスッカスカのスイカ(JPNラップ)みたいなもんで、「クソまずい」「ぜんぶダメ」以外の感想を出しようがなかったですからね。

質問22:“批評家連中が旧エヴァと関連させて語りやすい要素をストーリー全体のそこここにまいてあって、「あ、これはあれとからめてこう語れる!」という喜びがきゃつらの好印象の正体”
回答22:あれからわざわざカネはらっていくつか見たり読んだりしましたけど、本当にこの指摘どおりの中身ばかりでした。

質問23:あの小鳥猊下?と思ったらほんとにあの小鳥猊下でびっくり。 観ながらこれ旧劇好きな人達は呪解されど激怒するのではと思い頭に浮かんだのがあの頃のテキストサイトの人達なので、やっぱりこうなるのかという感想。
回答23:すいません、あの小鳥猊下です。反応が予想の範囲内に収まって、申し訳ない。あの頃のテキストサイト運営者で、まだ生きている人たちは、もっとシンエヴァへの声を聞かせて下さい。

質問24:”「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の続きを見たかったと切望する生者”としてはわりと溜飲が下がる内容。”自己模倣に終始”というのは強く感じて、エヴァで何かを作るよりもう本当に終わらせたかったんだなと思った
回答24:「嫌気がさしていた」というのはすごく伝わってきました。でも、旧劇の赤い砂浜へ土足で踏み込んできたのだけは、心の底から許せないです。

質問25:愛情の反対は憎しみ。オタクは作品に恋をしていつしか相思相愛だと思い込む。愛して愛して愛した分憎しみも激しい。オタクは恋愛脳
回答25:憎しみの反対は愛情だけど、愛情の反対は無関心なのです。モラハラDV夫に尽くして尽くして愛して愛して、ようやく暴力も間遠になって平穏が訪れたのに、今度は夫がボケはじめて暴力が再開したのがQシンです。

質問26:こういう呪詛までもが書き手の人柄が丸見えになる長文になるのは、やはりすごい作品なんだな、アレは。
回答26:すごい作品だったんですよ、破までは。エヴァの根幹を作っていたハイパークリエイターたちが櫛の歯が欠けるようにいなくなり、最後には骨抜きのタコみたいになって、監督の感情をスミとして吐くだけの何かに堕してしまったのです。

質問27:”それを救済のメッセージとして伝えたいなら自分語りじゃなくて作品の内容で表現しなきゃダメ“そうね
回答27:ですよね。一流のスポーツ選手が無言の流麗なプレーで憧れさせるのではなく、ボディビルにハマった中年オヤジがポージングしながら「見ろ、この筋肉美! オマエはオレのようになれ!」と言われても、「キモイ」以外の感想は出てきません。

質問28:愛/一緒に観に行った若い人の感想気になる。「一方的に託されてウザい」みたいなこと言われんのかなあ(自分は若い時に思ってたので)。大人は勝手だよね、とは思った。
回答28:別のとこで書きましたけど、私の「ゴミ」というつぶやきに対して、「え、そこまで? 私はおもしろかったけど」の発言でした。シンエヴァは「だれにも託さずクシャクシャに丸めてゴミ箱に突っ込んで、そのまま遁走した」ような作品だと思います。

質問29:「破滅を目前にした人類の共闘」「エヴァ世界の拡充(GガンダムならぬGエヴァ!)」 …それだと納得できたの?まじで?
回答29:いや、これ監督自身の発言なんで。「だれか自分以外のクリエイターにエヴァでGガンダムみたいなのをやってほしい。まずはその土台を作っておきたい」と始めたのが新劇なんで。まあ、ご存じの通り大失敗しましたけど。

質問30:40代で新劇を始めた庵野は30代に作った自身の旧劇を越えられると思ってたんだろうな。実際にはそれはかなわず、60代の経営者として自分の尻を拭く、と。だせえな。
回答30:いや、別のとこで書きましたけど、古巣を出て新しいスタジオを立ち上げるのに、必ずヒットしてカネになるIPが必要だっただけですよ。私を含めたファンたちが「旧劇越えのアイデアが!」と色めきたったのは、本当に馬鹿みたいでした。

質問31:つまらない女、つまらない男、その呪いのために酒タバコ身分不相応な行動により自身のみならず周りも破壊していく古今東西の人間達へ。
回答31:うーん、けなされてんのかほめられてんのか、よくわからない。まあ、古今東西老若男女焼肉定食、みんな読んで。

質問32:映画館で二回目をみたくなるようなタイプではなかったね / 初VS13のしょぼいCGとか、4番艦が急に出てくるのとかギャグなのか。ギャグにしては、面白くないのだが……
回答32:すいません、自分の気がくるってるのかと思って、2回も見てしまいました。しょぼいCGはカラーのCG班の実力でしょうけど、4番艦はナディアのオマージュらしいです。あ、自作のコピーはオマージュって言わないんでしたね。

質問33:熱量が凄い。愛だなあ……。冒頭の簡潔な感想にほぼ同意する。んだけど、自分にはここまでの呪詛を吐けるだけの気持ちが既に無かったことに気づけた。どんな形でも終わってくれてありがとうという気持ちのが大きい。
回答33:たぶん、2回にわたる延期が無ければ、貴方と同じ感想で終わったような気がします。公開を待つ間に、ついつい二十年前を思い出しながら文章を書き始めてしまったことがよくなかった。まあ、それでバズったので怪我の功名……ではないか。

質問34:つまらん感想文だ。もう、おじさんおばさんなのだから過去がつまらなくなる事を喜び楽しめ。貴方と貴方のお子さんの関係性こそ大丈夫なんだろうな?
回答34:次はもっと面白く書けるよう努力します。家族については別人格なのでコメントしません。よく子どもの写真とかSNSにアップする人いますけど、正気かって思います。今回は怒りのあまりつい触れちゃいましたけど、本当は言及することすらアウトだと感じます。

質問35:庵野補完計画。庵野監督はパンツを脱ぎ過ぎたのか
回答35:いやー、今回は厚着でしたよ。贅肉の上に肉襦袢をまとい、その上からダッフルコート着てましたね。奥さんとの関係を前面に出すことで、かつての友人たちとの軋轢や、東日本大震災からの影響を完全に隠蔽しようとしてますからね。

質問36:こういう庵野の心情を一方的に邪推するオタクって『監督不行届』やガイナ騒動への声明読んでんの?昔はどうか知らないけど、庵野は悪意や自己弁明で物を作る人には思えない
回答36:当然、すべて読んだ上での記事です。よろしければ、他のエヴァに関する私の記事も読んでみて下さい。もしかすると悪意は言い過ぎたかもしれませんが、自己弁護と怯懦はたっぷり表現されていたように思います。

質問37:他の作品から色々借りてきて無理やりエヴァを終わらせたような映画だった。これが庵野だと言われたら確かにそうなのかもしれないけれど、見たいエヴァではなかったと言われればそう。
回答37:旧エヴァってSF要素と監督要素がせいぜい7:3ぐらいで、序破では9:1ぐらいに薄まり、新劇への意志が感じられました。それがQで突然4:6ぐらいに逆転して、シンではさらに悪化して1:9ぐらいで終わった印象です。

質問38:エンターテインメントとしての完結じゃなくて鬱病患者が理解あるパートナーに救われました!エンドならそりゃね。映画外の庵野監督の個人情報追ってないの?とかもはや映画単体での完結放棄してんじゃん。
回答38:そう読ませるように作ってあるのが「悪意」だと思ってたんですけど、NHKのドキュメンタリーを見てから「無邪気」ではないかと思うようになりました。愛されキャラとして、ファンに甘えて許してもらおうとしたのかもしれません。還暦のオヤジがですよ!

質問39:読みごたえあった
回答39:この長文に読みごたえを感じられた貴方の知性に感服です。

質問40:同意。つまんねー映画作ったよ庵野は。もう今の状態が続く限りまともに作品作りできないだろう。どーでもいい映画をネームバリューで売り上げるだけの装置になるんだろうし、シン・ウルトラマンが思いやられる。
回答40:シン・ウルトラマンは他社IPだし、原作への尊敬があるのでシン・ゴジラぐらいはやってくれると思います。けど、他社IPを私小説でブッ壊すツソ・ウノレトラマソをどこかで期待している自分がいます。

質問41:アニメーション制作が集団作業である以上、監督の「自分語り」に周りのスタッフを巻き込むなら、ある程度の完成度に到達させる責任も発生するんじゃないの?という視点もあって良さそうに思えてきました。
回答41:その視点への回答は、NHKのドキュメンタリーで与えられていましたね。追い込まれることでドーパミンが出て作品の質が上がった経験があるクリエイターは、いつまでもその手法に囚われてしまう典型例でした。日本の長編アニメは畢竟、どれも私小説でしかないのかもしれません。

質問42:小鳥猊下さんが活動継続してたことにまず驚いた。
回答42:商業とかに回収されてると思ってたでしょ? されてないんだなー、これが。同人誌は出したので、興味あったら声かけてね。

質問43:みんなの呪いを解くための最後の完結編って感じでまあ満足したけどなあ。まだエヴァの呪縛を受け続けたかった人もいるのか。
回答43:旧劇から受けたそれは確かに呪縛と呼べるものでしたけど、シンエヴァのは侮辱とか冒涜とか呼ぶべきものでしょうね。

質問44:TV版最終話放送終了後にniftyの会議室に書き込まれた長文を彷彿とさせる様式美。京アニ放火の後では露骨な表現もできなくなってるのが違いか。
回答44:最近、作品や作者にとって都合のよくないふるまいをするファンの言動を封殺する目的で、例の事件が使われ始めましたね。みんな、身体欠損のある父親のような無敵の殴り棒が欲しいんでしょうね。

質問45:『ナウシカの再アニメ化でクシャナ殿下のこのアクションだけを映像にしたいと宮崎御大に申し入れて、「オマエはそんなことだからダメなんだ!」と叱られたときから、1ミリも前進していない』ははは
回答45:(泣き虫サクラの母親が息子の両目に親指を突っ込むときの表情で)笑うなー!

質問46:モヨコ氏の「おおきなカブ」(と監督不行届)は一番良い副読本だったなあ。あれがあったからすんなり飲み込めた。映像面やギミックではあまり楽しめなかったけど、そのへんは序・破・Qがあったからいいやと。
回答46:これ言う人おおいけど、ワケがわからん。電車でおばあさんに席をゆずるクリエイターの作品は傑作になるんですか? 夫婦の初めての共同作業ですか?

質問47:最初のエヴァで話題になりすぎて、期待値が高まった所ある。同じ様に謎で引き付けてる名探偵コナンやワンピースはどう風呂敷を畳むか。今の庵野はラブ&ポップとシン・ゴジラは作れるが、世代を作る作品は厳しい。
回答47:「最初のエヴァ」ってどれを指してるの? コナンやワンピースは正直どうでもいいです。「世代を作る作品」は限られたクリエイターに生涯一度だけ訪れるスペシャルなのに、それを人為的に繰り返せると思ったことが間違いの始まりでしょう。

質問48: 最高。
回答48:イェア!

質問49:ひぐらしみたいなタイトルだ……解、祭、絆、粋、奉、煌、業……
回答49:ひぐらしってセミ? それとも四年にいちど目覚める警官?

質問50:いいね。奥さんがなくなってから作られるエヴァも嬉々として見に行くだろうな。自分はガイナックスの崩壊と重ね合わせて見てしまったから、純粋に作品としてはもう見れないな。
回答50:あんな還暦のフヌケ男じゃなくて、ガーゴイルが悪役のエヴァが見たかったなー。監督の人生を歴史年表みたいに傍らに置かないと読み解けない作品って、50年後にはどんな見方をされるんでしょうね。

小休止。再開は21時。声をかけてよい。

番外質問1:小鳥猊下、はてブなんて新興勢力との格の差を見せつけちゃってください
番外回答1:いま調べたら15周年なんですって。nWoは1999年1月開設の22周年なので、勝負にすらなりませんね。ちなみに「2ちゃんねる」とかいう新興勢力は1999年5月開設のようです。

番外質問2:これを知らないのはちょっと意外。
番外回答2:実物をショウ・アンド・テルされて、引用先がわかりました。知ってましたが、読んだことはありません。

質問51:どうして俺を置いて大人になっちゃったんだよ庵野!という呪詛
回答51:いやいや、誤読もいいとこ。どうしていつまでも、社長になった後もガキみたいなメンタリティでいられるんだよって呪詛。

質問52:「たった14年で家の内装があんなに古びて詫びた感じになるものなの?」農村なめんなよ
回答52:これはすいません。奈良の北部っていう中途半端な田舎に住んでいるものでして、ガチ僻地の知識がありませんでした。

質問53:筆者がどうかは知らないが、シンエヴァに怒ってる人の多くは「私たちを置き去って庵野は幸せになりやがって。」って言ってる気がしてる。
回答53:監督が幸せだろうが不幸だろうがどうでもよくて、Qでエヴァの根幹を作った人たちを怒らせて、シンに触らせないよう彼らをスクリーンアウトした結果、駄作になったことに失望してるんです。

質問54:まあCGについてだけは同意だな/「俺の旧劇に触るな」クソワロタw庵野のだぞw
回答54:かつての優秀なスタッフのものでもあります。作品を見て、心の中に生まれる風景は個人のものでしょう。それを二十年も経ってからグチャグチャに踏みにじりに来るって、ひどくないですか。

質問55:猊下の文章が読めるとは。ありがたやありがたや。「ここ、怖いところだと思うんですけど、監督からの一方的な恋慕を、作中のキャラに「好きだった」と言わせることでまるで両想いだったみたいに改竄してるんですね」
回答55:私の文章をありがたいと思ってくれる方がまだインターネットにいる事実にありがとうを言いたいです。twitterとnoteで細々やってるんで、また見に来てくださいな。

質問56:「ナウシカの再アニメ化でクシャナ殿下のこのアクションだけを映像にしたいと宮崎御大に申し入れ」ああ人間に興味ないゲンドウそのものw/ここのブコメ反応を分類したい
回答56:本当に人間ドラマに興味が無いんですよ。形が似てるからって、はまらない場所に無理やりピースをはめにいってる感じがすごくします。全レスつけながらコメントの分類してますけど、驚くほど私の記事に対する否定的な意見が少ないのですね。

質問57:ほぼ完全に同意。あんなクソつまんない、外連味もセンスオブワンダーもない駄作を、「終わらせた」一事をもって評価してるみんな、甘やかしすぎ/トップ※が意味解らん。日本語読めてなくない?
回答57:私も日本語読めてないって思いますが、「殺すぞ」って言葉が悪すぎたので、「ブチころがすぞ」に読みかえるようエラッタを出しました。センス・オブ・ワンダーは本当にゼロでしたね。あのエヴァなのに、ビックリしました。

質問58:熱心なエヴァファンほど考察癖がついている。本作はファンに対する皮肉が込められていて、結果庵野の思惑を勝手に考察して勝手に死んでくファンを含めてさらばエヴァンゲリオンが完成してるなと思う。面白い。
回答58:力量不足による凡作を、ファンに考察させるための伏線みたいに読みとる人がいるあたり、究極の入れ子細工だか合わせ鏡だかが完成している感じはあります。ひとりで爆死してくれればいいものを、抱きついてくるから……

質問59:凄すぎる!1文字1文字に込められた呪詛、怒り、どんな表情をして鑑賞したのか。超兄貴からみやむーにまでイマジネーションが膨らむ感情。まさにご自身で書かれている評論家そのもの。更にエヴァを見たくなりました。
回答59:過分な評価をありがとうございます。評論家と違うのは、商業ムラに所属していないので、干されることを恐れての忖度が絶無なところでしょうね。シンエヴァ、あのムラでは肯定か沈黙をしか選べない作品になってます。

質問60:シンエヴァの感想の重さはそのままその人がエヴァに寄せてきた思いの重さなのかなぁ、と思うとかした。
回答60:まったくおっしゃる通り。真冬の八甲田山を25年にわたって行軍してきて、指揮官の最後の命令が「自決せよ」ですからね。みんな素直にバタバタ自決していくのが、気味が悪いです。

質問61:長いエヴァの感想見るたびに、成仏したはずの90年代個人ホームページの魂が盆に帰ってきたような感覚になる
回答61:いや、ずっと仏間に座ってるだけで、死んでないです。いちどトイレに立ったら親族がいよいよ死んだかと勘違いして、号泣していたことはありました。

質問62:面白くなさを受け入れるのが大人になることなんだよというのが、あの映画のメッセージだったような気がするな。映画全編から、みんな、ごめんちゃい…って感じが伝わってくるからね
回答62:たしかに「このくらいのところでもうゆるして」みたいな上目遣いの哀願は感じました。でも、面白くなくした原因が明白なので、憤っているのです。私は監督の奥さんではないですし、これを受け入れるいかなる義理もありません。

質問63:自分は今でも「エヴァは旧劇で終わった」って思ってるよ。これは別物。エヴァはあの時にしかなかった奇跡。
回答63:まったく同感ですけど、新劇は旧劇と地続きであることを何の誤解もできないようゲンドウの台詞で明言しちゃいましたからね。これが非常に大きいです。

質問64:“回答はどれもこれも9年を費やしたあとづけの言い訳ばかりじゃないですか。”これならもっと早く出せたやろと言うのはそう/笑うところがあるのは全然いいだろ。ちゃんと笑え
回答64:笑うところというか、自分にとって大切な人が公衆の面前で笑いものにされているのを見ている気分になりました。ぼくはもう、だれとも笑えません。

質問65:今作に否定的な内容の作文の中で「死ね」だの「殺すぞ」だのが平気で出てくることにかなりショックを受ける。しかもこの記事は監督に届きますようにと締められている。あのな、クリエイターは血の通った人間だぞ。
回答65:観客も血の通った人間で、ときに虚構というのは人生そのものと同じ価値を持ちます。あなたの言葉の裏には「たかがフィクションごときで」という侮りを感じます。

質問66:見たので感想巡りをしてる。庵野監督の作家性を超えたメッセージや私情、心理を邪推できる内容として捉えた人もいるのかもしれないけど、しかしこれこそが旧エヴァから続く「エヴァらしさ」であるとも言えると思う。
回答66:「邪推」ではなく、言葉は存在しませんが、その対義語(聖推?)の状態です。作家性は執拗なアングルと特撮へのオマージュだけで、あとは加工されていない「私情、心理」の垂れ流しでしょう。

質問67:もうなんつーか自分が気持ちよくなるためだけの文章だな 腐せるところをできるだけ腐してるだけの文章 クリエイターはこういうのと対峙しないといけないのほんと大変だな
回答67:自分が気持ちよくなる以外の文章作法を知らないものでして。ファンと対峙しているクリエイターなら、こんな腐すところしかない結論は持ってこないでしょう。

質問68:ネチネチ感すごい。
回答68:これでもまだ全然たりなくて、アディショナル、リカリングと呪詛を吐き続けています。よろしければ、そちらもどうぞ。

質問69:始めた人には好きなように終わらせる権利もあるんじゃないかなあ。
回答69:正確に言えば「始めた人」じゃなくて、「乗っ取った人」なので。自分以外が構成したエヴァのクリエイティブに、もっと敬意を払って欲しかったです。

質問70:精神世界のアレは茶番なのであのクオリティでいいのではと思う。 メタ的に鑑賞した場合、監督はやっと落ち着いたんだなとホッとした。 感想が面白いぐらいバラバラでこれがエヴァの醍醐味なんだなと改めて思う
回答70:さっきも指摘しましたけど、「凡作であることが監督の意図」って、いくらもらって書いてるんですか? 親に捨てられたあの少年の行く末を見たかっただけで、還暦のオヤジの精神状態なんて正直どうでもいいです。

質問71:自分は彼氏いておしゃれして他にも推しがいるくせに自称最推しがデキ婚するとさようなら〇〇君最後にあなたのプロ意識について~みたいなお気持ち愚痴ブログを垂れ流す女子オタを連想した
回答71:そういうブログを読んだことがないので、ご指摘はいまいちピンと来ません。女子オタって言われたらそうかなー、まいっちゃうなー。あたし、キレイ?

質問72:エヴァに脳を深く侵食されすぎててシンエヴァでは呪いが解けなかった人の感想って感じ
回答72:逆に聞きたいのですが、シンエヴァって観客の呪いを解く意図で作られてました? 監督がエヴァから逃げたがってる気分だけはたっぷり描かれてましたけど。

 質問73:(ネタバレ)観た人が感じたであろう色々も記されているが、それはさておき呪詛だ
回答73:シロクマ先生、こんにちは! インターネットの生ける呪詛、小鳥猊下です! 以前、「生きながら萌えゲーに葬られ」へコメントつけてたって聞きましたけど、どんな内容だったんですか?

質問74:農村についてジブリが引き合いに出されるのは庵野と宮崎の関係などから正解だとは思うがあれはむしろ細田守的世界観に見えるんだ。キャラ造形も宮崎より細田っぽい。
回答74:あー、そうかも。羽虫や地虫や陰湿な人間関係が脱色された、オオカミと菅原文太(ブンター)と過ごすロハスな田舎暮らしって感じ。そしてエンディングは新海誠っぽいですよね。

質問75:「ロボットアニメなのに監督の私小説…続編や派生作品にだれも手を出せない」エヴァはガンダムになって欲しかったのに、昭和の泥臭い価値観を提示して終わってしまった糞、という呪詛。ご愁傷様と言うより他はない。
回答75:お悔やみをありがとうございます。別にガンダムにならなくてもよかったんですけど、Qの断絶を取り除いて、序破からの連続性と整合性のある物語を見たかっただけなんです。

質問76:シンを観てもなおこんな風になるのか。賛同も多いのね。(少なくともエヴァにおいては)今までの関係性から次に進まなければと感じそうなもんだけどね。ネタとしても自分は面白みを感じない。CGはまぁね・・・
回答76:「君は次に進め」ではなく、「オレは次に進む」というメッセージを物語としてではなく、説教として聞かされたことに反発を抱いています。逆に聞きますけど、この映画を見て次に進む気持ちになったの?

質問77:エヴァを終わらせてファンを解放するための映画だったのだから、これまでのエヴァを観たかった人には呪われても仕方ないのかもしれない。私は頑張ってまとめてくれてありがとう、と庵野総監督に言いたいですけれど。
回答77:そんな目的の映画だったの? SFを指向してると思ってた。なら、あのていたらくもしょうがないですね。最近、クリエイターにとって都合のいい観客を演じる人が増えた気がします。ほめてもらいたいの?

質問78:正直今後の人生で、もうエヴァについて考えなくていいことに最大の価値がある。
回答78:173件のコメントに全レスつけてるのを見てもらえばわかると思いますが、この2ヶ月というもの「考えなくていい」と真逆の状態にいます。いつまで続くのか、自分でも怖い。

質問79:あの頃の殺害予告出してた奴らもこのノリだったんだろうなと。言いたいこと分からなくはないが生身の人間に向ける言葉ではない。
回答79:「ノリ」と片付けられるのはシャクです。貴方の言葉を借りるなら、「生身のエヴァファンに向ける映画」ではなかったですね。あと、なんでそんな優等生なの? だれかに素行をほめてほしいの?

質問80:あんなに薄っぺらい映画、なかなかないよ。これをスタッフの誰も止めない、観客も褒めるって…。オトナオトナいう癖にやってる事は幼稚園のお遊戯。金と時間の分は満足させようという気概がないのが腹立つ。
回答80:「ありがとう」は言えても、「ごめんなさい」が言えない人物っていますよね。旧劇の立役者やQで離れた方々に「ごめんなさい、戻ってきて下さい」が言えていたらと思うと、残念でなりません。

質問81:筆者が厳しく指摘してる箇所がことごとく作り手側が明確にギャグとしてやってる(プラグスーツ田植えとか)しあえてダサくして無価値化を狙ってやってる(アナザーとかアディショナルとか)箇所ですれ違いを感じた
回答81:なぜギャグとしてやってるとわかるの? 25年間、コミカルとシリアスを明確に分けてきたのに、最終作で突然それを変えたってこと? 「力およばず凡作になった」だけで、制作側にはなんの意図も無いんじゃないの?

質問82:呪いは解けない。時代のコンテンツの呪いの聖杯は進撃の巨人が受け継いだ。エヴァから時代の聖杯は離れた。聖杯はこれからも世界中の人をインターネットを通して呪い続ける
回答82:もっとも多感な時期に体験したエンタメが聖典化するだけのことでしょう。それが君には「進撃の巨人」だったし、私には「エヴァンゲリオン」だった。人類共通の聖杯は存在しません。

質問83:これがエヴァで中二病になった人間の末路?
回答83:大学生だったんで、ちょっとズレるかな。末路ということなら、そう。

質問84:犬猫でさえ王子王女扱いなので子供が生まれた日にはうちの子の映画作るってのは監督不行届でも描いてたな。
回答84:子どもについては、そこからの悪意的な想像です。恋人も奥さんもペットも特撮も溺愛するタイプの人物なのに、自分のオリジナル作品だけには冷淡だというのが面白いですね。

質問85:気持ちを代弁してくれてありがとうという感じ 今までエヴァを見てきた時間を全て台無しにするような最低の映画だった
回答85:まったくです。個人的には旧劇を引き合いに出さなければ無視するぐらいで済んだんですけど、突如として旧劇に抱きついて自爆しやがったんで、「コノヤロー、ぜったい許さねえ!」って気持ちになりました。

質問86:こういう反応がもっと多いかと思ったけど、むしろ少ないってのが不思議(自分はここまでの熱量はなく、「ああ終わったんだなあ」という感慨深さの方が大きかったが)
回答86:「手心を加えて労うべし」という空気が最初に醸成されましたからね。いちばん深刻に怒ってるのはエヴァに感化されて活動を始めた商業作家のうち、一言もコメントしてない人たちだと思います。その心中を想像すると、怖くなってくる。

質問87:猊下ノートやってたのか。生きてただけで素晴らしい。いまこそあなたの日曜日には僕は行かないの出番ですよ。
回答87:私の生存を認知してなかったファンがいるのが寂しいですが、「日曜日には僕は行かない」ってリンク集ですよ? シンエヴァを憎む方々に相互リンクを申し込んで、キリ番ゲットしろってこと?

質問88:にくいねっ! 作品殺しは人殺しではないから罪は問われないらしい! 自身が呪いの記事書いても誰にも呪われないよいう自信が相当おありで!
回答88:「人を呪わば穴二つ」は理解しております。むしろ呪いの記事が届いての「呪詛返し」を切望しているのです。あと、作品が人を殺すことはあります。

質問89:自分としては始まった物語を終わらせるための儀式やったけど、終始監督の顔がチラついてたの辛かった。
回答89:私も葬儀だと思って参列したんですよ。そしたら焼香のとき、棺おけに横たわった監督がカッと目を見開いて、痰の混じった黄色いツバを吐きかけてきたもんだから、そっからはもう、つかみあいの殴りあいですよ。

質問90:俺は「終わらせてくれて良かった」的な感想を見る度に寂しい。前は別れまいと縋り付いたであろう者たちがありきたりの別れを歓迎する様が寂しい。疲れて遊園地の閉園時間にホッとするような大人たちが寂しい。
回答90:「歳を取って、衰えた」ことをだけ表現する作品に、己の寿命から逆算した安堵を次々と表明するファンたち。シンエヴァって、オタクの特別養護老人ホームですね。

質問91:後で読む
回答91:読んだ? どうだった?

質問92:ここまで思い入れがあるのすごいわ。とにかく終わって良かったねって感想しかない。
回答92:あのエヴァが、終わった事実だけをして「良かった」と言われるような、要介護の作品に成り下がったことが許せないです。

質問93:色々批判文読んだがどれもこれも自分の思い通りにならなかったからキレてるようにしか見えん。庵野氏もうんざりだろうな。
回答93:思い通りというか、これまでの伏線や物語の自走性からはたどり着かない結末なので、キレてます。シンQは作り手の沿わせたい筋書きでキャラの人格を無視する、典型的なイディオット・プロットだと思いますよ。

質問94:こういう人達の中でエヴァが死んだんなら本望なんじゃねかな
回答94:死ねなかったんですよ。だから困ってるんです。

質問95:トウジの父親じゃなく、ヒカリの父親では。/人間味を感じない文章。矛盾してこそヒトでは?
回答95:ヒカリでしたね。誤認も含めて、当時の感情の記録だと思うので、直してません。作品が矛盾したらアカンでしょ。

質問96:若いのに老人。そういう内容。昭和末期にいっぱいいた。
回答96:ちょっと意味がわかりませんね。うまいこと言った気になってる?

質問97:エヴァが完結させられたことじゃなくて、よりによって25年の集大成がこの出来かよって怒りでしょ。特に後半。
質問97:そうそう! 「ファンや作品のためではなく、自分のカネもうけのためにエヴァをリブートした」ことを事実として確定させる作品になっちゃいました。

質問98:呪詛はこのくらい強くないとね。
回答98:いま読み返すとリーダビリティと面白さに寄せてて、呪詛としてはまだ強くなる余地が残っているなと感じます。続きも読んでね!

質問99:トップコメントで思ったけど「色々あったけど完結したからとりあえずOK!」みたいな感想が少なからずあるんだよな…。シンには監督の作家としての良心を感じなかったのでそこで怒りを感じてる。
回答99:作家としての良心はゼロでしたね。エヴァQのせいでヤマトのリブートに関われなかったり、シンエヴァのせいでシン・ウルトラマンの撮影に関われなかたり、エヴァが邪魔で邪魔でしょうがなかったんでしょう。

質問100:猊下へ 高天原勃津矢や生きながら萌えゲーに葬れが人生に影響を与え、MMGFからの閉鎖を経験した下々の気持ちも想像していただきたく存じます。
回答100:私にここまでの関心を持ってくれて、ありがとう。しかしながら、20年以上を観客たちの沈黙にさらされ続けた私の孤独とやるせなさも、想像してみてほしいです。

小休止。再開は22時過ぎ。拡散してよい。

番外質問3:私小説的文脈の大変卑怯な点は具体さを欠いたまま視聴者のマスなパーソナルに寄せる/寄り添う事で作品の本質的な評価を見失う事
番外回答3:作品の客観的な評価じゃなくて、監督の私的な感情へ主観的に寄り添えるか反発するかが軸になっちゃってるんですよね。そして、かなり意図的にそう作ってある気がします。

番外質問4:きみの猊下が!
ということで、恐れ多くも小鳥猊下に微課金(a.k.a. Love)させていただきました
番外回答4:note記事への課金を確認したゼ! 諸君もこの姿勢を見習って、ウマ娘の虚無ガチャへ福沢諭吉を投入する前に、夏目漱石ぐらいを小鳥猊下へ課金するのが見返りの点でオススメだゼ!

番外質問5:小鳥猊下にrtされて気が動転している
番外回答5:動転するならカネをくれ!

番外質問6:作品全肯定視聴者は増えた気がするけど、そんな人も深夜のマジでこれどうすんだみたいなアニメは叩いてたりするので、権威への擦り寄りとか”分かってる自分”アピールに見えて、何を感じてどう思ったのかが先行してないので、信頼できない。好きか嫌いかで意見が合わなくていいから、生の感情をくれよ。
番外回答6:なんか、ポジショントークが増えましたよねー。特に業界に関わってる人は、シンエヴァは褒めなくちゃいけないっていうか、批判を封殺する雰囲気を感じます。個人的には、カズ・シマモトの呪いが聞きたいなー。

番外質問7:思い入れが強いわけではないけどEOEで良かったと感じていて、そのため新劇の序破は居心地悪く、Qが「そこまで面白くないけど、もっと精緻濃厚にEOEをやり直す準備だよね?期待してるよ」と構えてたら、空気投げレベルの肩透かしを食らった。小鳥猊下と逆方向にガッカリしていた
番外回答7:シンエヴァみたいのを出されてしまうと、EOEの結論で全然よかったですよね。この後の回答にも書いてますけど、新訳Zガンダムみたいに、ちょろっと結論を変えるくらいで良かったと思います。

質問101:25年もの間にエヴァに代わるアニメが無かったがためにここまでの熱量がくすぶり続けたかと思うと成仏出来るだけ幸せだよ、どんな形であれ。
回答101:熱量が伝わったことはうれしいけど、いやいや、ぜんぜん成仏してへんのよ。呪いが強すぎるあまり、この世を永久にさまよい続ける怨念と化してしもたのよ。つまり、怨念がおんねん。

質問102:かつては憧れたこともあったけど最近は見下してたオタク友達から久々にきた連絡が結婚式の案内状でキレてしまい目に映る全てがクソになったオタクみたいな文章だ
回答102:いや、かつて互いに衆道を極めた相手が家督を継ぐため見合い結婚した醜女を見て、「この花に捧げたのか」と心中で毒づくときの感じ。あるいは、街中で煙草をせがまれたルンペンに侮蔑の視線を向けたら、二十年前に憧れた生徒会長だった感じ。

質問103:見た。この映画のコピーは「やっぱり、コミュ障は氏ね。」が適切だと思う。
回答103:「コミュ障のオタクでも、結婚すれば世間に受け入れられた気分が味わえるよ!」じゃないかなあ。

質問104:さすがに途中で読むのやめた。長文だからじゃなく、門外漢の自分にも既に類型的な反応すぎて…
回答104:公開3日目まで、シンエヴァを否定する類型的な反応はひとつもありませんでした。あと門外漢なのに、なぜ専門職の文章を読もうと思ったの?

質問105:1割も理解できた気はしないけど、こういう熱い文章がタレ流れてくるのを読むだけで幸せになる。
回答105:「読書百遍意い自ら通ず」と申します。熱いことは伝わっているのなら、百回読んでもっと幸せになろうよ!

質問106:いい感じに完結したと思うけど、マニアには気に食わないんだろうな
回答106:いい加減に完結したと思うけど、シロウトにはわからないんだろうな

質問107:初号機vs13号機の戦闘について,ここまで感想が違うのか。私ですら(祥太氏ほどではないが)異常な手間をぶち込んだシーンだとわかったぞ。虚構の破壊と現実への侵食をテーマに執拗に絵が描かれていた。
回答107:うーん、ここは順番が逆だと思うんですよ。CG班が監督の満足するものを上げてこなかったから、彼らの技術でも可能な演出プランに途中で切り替え、結果として物語を閉じるのに旧劇を持ち出さざるをえなくなった。許さない。

質問108:プラグスーツ農作業はめちゃくちゃ今どきっぽい萌え要素(古い言葉だ)だと思うので、言っちゃ悪いけど庵野のほうがオタクとして先端を走っていて昔で止まってる人は止まったまま。もっとアニメを見なさい。
回答108:萌え要素なの? ヤマト2199劇場版の感想に、「この世界では、モデル体型を維持できなくなった四十路の女性は、全員宇宙葬形式で退艦させられるに違いない」と書いたら、メチャクチャからまれたことを思い出した。いい大人がアニメなんか見て、恥ずかしい!

質問109:きっとこのオタクは20年前から時が止まってるんだろうなあ。序破Qシンゴジを踏まえると感動的な流れなのにね。
回答109:エヴァの完結を見にきとんのに、なんでトカゲの映画を見なアカンねん。それ、フィクションの感動の仕方とちゃいまっせ。「はじめてのおつかい」を見るジジババみたいな情動失禁でっせ。

質問110:愛をどういう形で自分の中で完結させるかが人間としての器、って気がするよ。/ beautiful worldへの入り方すごく良くなかった!?
回答110:高い期待に無言でサラリと応えるのが大人としての器量って気がします。2時間35分の苦痛を、曲の入り方の数秒だけでチャラにできるの? 音楽関係の方?

質問111:Qをちゃんと見てないと、わりとスムーズに楽しかったよ。気持ちが入り過ぎると大変だねえ。
回答111:ワールドカップのときだけサッカー見るような人種ですね。旧劇序破Q百回見てからコメントして。

質問112:序くらいの頃から見始めた人らは「なんで俺ら急に説教されてんだろ」と思ったに違いない というかわしは思った
回答112:やっぱりそう思われます? 酒グセの悪い上司に飲み会の席でからまれてるみたいでしたよね。参考にならない特殊な人生訓を垂れ流されてる感じ。

質問113:“エヴァを愛して貴方の下に集まった人々を庇護するために、エヴァをガンダムと同じものにすることこそ、貴方の本当の「仕事」だったんです” そんなことをエヴァを愛した人が望むわけねーだろ…
回答113:見解の相違ですね。私はプロダクトとしてのエヴァを望んでましたよ。貴方がエヴァを愛してないだけじゃないの?

質問114:『エヴァに関しては自分でちらかしたのを自分でかたづけて、「えらいねー」と取り巻きの女性に頭をなでてほめてもらう得意顔の子どもがいるようにしか見えません』
回答114:この一文に、何を感じられたのでしょうか?

質問115:自分とは全く違うお気持ち表明だけどこういうの読むのも楽しい。
回答115:楽しんでいただけて何よりです。こういうコメントが正しい多様性の受容じゃないですかね。

質問116:子供の頃ナディアでガーゴイルに爆弾落とされ、ネモ「何とか耐えたがもう一発きたら危なかった」ガーゴイル「念の為もう一発落としとこう」で爆笑した自分としては、ヴンダー4号激突はギャグでもいいやと思います
回答116:ありましたね、そんなシーン。大真面目に演出をつけてるのにギャグにしか見えないのは、コピーのコピーのコピーになってるからでしょうね。

質問117:愛であり、言祝ぎであり呪いですね!共感出来ました!
回答117:そう、愛なんだよ! ニワカどもにはそれがわからねんだ。でも、言祝いでない。言祝いでないよ。

質問118:「見た目は大人、頭脳は子供」の人がこういう感想を述べるんだよな。とんでもない逆コナンくん発見機を監督は作ったと思う。
回答118:うまいこと言ったと思ってる? ジブン、正直スベッてるで。

質問119:映画「シンエヴァ」の締め方に怒っている人たちを見ると、映画「パトレイバー2」の締め方で、長年押井守に粘着しているパトファンと被って見える。特に「自分の好きだったカップリングを完全否定」された点とかね。
回答119:マモルさんの怒られは原作者から作品を奪って原作側を二次創作にしてしまう強烈な作風から発生しています。一方でシンエヴァは原作者による原作の二次創作化なので、ぜんぜん違うと思いました。お話さえしっかりしてれば、カップリングはどうでもいいです。

質問120:ストーリーや動機云々より、映画としての絵作りの最高潮が予告公開の部分で終わっちゃってたから後味微妙なんよな。Qと違って完成度が低いわけでもないので悪し様にも言いづらく。長いから印象が拡散しちゃうし。
回答120:予告編から想像していた内容以下のものを出されたガッカリ感は、確かにあると思いました。あと、完成度が低いから悪し様に言ってるわけですが、まあ、Qは思い付きの突貫工事でひどすぎましたからね。

質問121:本文読んでないし映画も見る予定なかったのに、ブコメ読んでたらなんか凄く見たくなってきた。ブコメおもしろいなあ
回答121:コメントだけ読むみたいな文化あるんですね。映画見て、本文読んで、また感想聞かせて下さい。

質問122:なんて他力本願な人なんだろう。これをよんだ率直な感想。作品はあなたに何も強要していない。自由なはずなのに、自分が感じたことを呪いと言って人のせいにしてばかり。
回答122:他人の作品に対して、自力で本願を達成する方法を教えて下さい。シンエヴァは、制作側の意図する感情と解釈への誘導が不自然なまでに強いと思います。聞きますけど、貴方は「自由」にこの作品を視聴できたんですか?

質問123:ここまで他人を掴んで離さない、「さよなら」と言っているのに離してくれないような人を産み出すようなコンテンツって、今後、出てくるんだろうか。観客側の要素も大きいだろうけど。
回答123:旧劇から二十年、人生と骨がらみにだれかと並走してきた作品は、もはや公共財みたいなものじゃないですか。地域に長年親しまれてきた緑地を、最後の権利者が「ここは更地にしてマンションにするから」と老人や子どもを追い出して、立ち入り禁止の黄色いテープを貼ったみたいな映画でした。

質問124:これだよな。この内容を監督も自分に叫び続けてたから今まで作れなかったんだろうけど、自分が生み出したキャラクターを幸せにする義務でも感じたのか。執着を捨てることが終着、それがエヴァンゲリオンレクイエム。
回答124:まあ、旧劇も含めて「すべて自分に言ってる」のだろうことはなんとなくわかります。アニメを捨てて、シン・ゴジラで評価を得た特撮に行くため、もともと執着の無いキャラクターを、虫のように順に潰していったとしか感じられませんでした。

質問125:ゲンドウの真情吐露が最たるものだけれど、ずっっっっっっと「説明して!」って思ってたいろんなことをちゃんと説明してくれたというだけでももうめちゃめちゃ感動してしまった。
回答125:ゲンドウの心情って、旧劇では同じ内容がソリッドな演出と短い台詞で充分に観客へ伝わっていました。全体的に、俳句とかギャグに解説文をつけるみたいな野暮ったさでした。感動できるのが意味不明です。

質問126:熱い感想。岡田斗司夫の感想が早く聞きたい
回答126:少しだけ動画を見ましたけど、「元ネタがすべてわかり、それを言語化できる」喜びは伝わってきましたね。

質問127:最後めちゃくちゃ「気持ち悪い」終わり方で、エヴァ変わってなかったんだなって感じたけどな。
回答127:ラスト30分がメチャクチャ気持ち悪いことには同意しますが、新劇を始めるにあたっての宣言から大幅に退行して、旧作の無難な自己模倣になったことが問題だと思います。

質問128:“現実の個人がどんな生活を送っているかとサイファイのセンス・オブ・ワンダーの間には何の連絡もないし、むしろ何か関係があったらダメなんだよ!” ??理解に苦しむ
回答128:読解力の無さとか頭が悪いことをなんでわざわざコメントで残すの? ? 理解に苦しむ。 

質問129:庵野語りが強すぎる感はあるが、その辺の忖度は褒めてる方のレビューでも割とそうなので、まぁ。
回答129:繰り返しますが、監督に言及しなくては解釈できない作りがQシンの問題点です。序破の段階では作品語りはあっても、監督語りなんて絶無でしたよ。

質問130:25年以上付き合ってきたのに庵野のこと何もわかってないのなといった感じ。旧劇と違って温かいメッセージしか感じなかったけど、人によってここまで感じ方が違うのかという驚き。ひどいCGとかもわざとだぞあれ
回答130:なぜSF作品を見るのに、赤の他人を理解しなきゃいけないの? 擁護派の人たちって、低クオリティのCGと物語をわざとって言いますねえ。でも、低クオリティであることは認めてるんだから、わけがわかりません。まあ、あれを温かいと思う感性なら、仕方ないか。

質問131:お焚き上げのようなものだったので浄化されてたまるかってなるのもわかるし供養され満足気に逝く様をみる寂しさもわかる、リアルタイムで追えたことに感謝
回答131:昔と比べてインターネットって、ヌルくなりましたね。クオリティが低いことは認めながら、感謝、感謝って、なんかの宗教なの?

質問132:エヴァだからこういう感想もあって当然。まあそのうちいつか誰かが、また違ったエヴァを作るだろう。作れば売れる作品を放っておくはずがない。
回答132:第弐話の初号機暴走や、「使徒、侵入」のシナリオや、旧劇の量産機戦を手がけた方に破の続きから作り直していただくことを切に希望しております。

質問133:何というか、こういうテキストサイト()的なノリの文章もたいがいダサくて時代遅れなんだよな クリエイターへのリスペクトの欠如を露悪的に書き散らすのが面白いみたいなの、正直もう見ててキツいっす
回答133:キャラクターの人格や物語の自走性、もっと言えば一時代を築いた「エヴァンゲリオン」へのレスペクトが絶無なのが正直もう見ててキツいっす。まとめブログのテンプレみたいのがいいの? いかがでしたか?

質問134:nWoだ。テキスト黎明期の呪詛師みたいなひとで、世の中への愛憎が煮詰まった蠱惑的な文章が好きだったし、こういう言説は畢竟自分語りでしかないということもここで知った。
回答134:何かへの呪詛は畢竟、自分語りに過ぎず、私小説にしかなりません。新劇の志とは、そのもどかしさを別の何かへ昇華していく道程でした。それが最後の最後で退行して、「幼年期の終わり」ではなく「幼児がえり」になってしまった。

質問135:旧劇から何も変わってない人間は叩いてるイメージ
回答135:シンを前向きだと思える単細胞が褒めてるイメージ

「ツイート送信の1日の制限回数を越えています」とのこと。また、想定していた時間をオーバーしていますので、残念ですが続きはまた明日。

Day2 -2021.4.29-

例のドキュメンタリーの長尺版が本日20時から放映のようなので、「はてブ」全レス再開は19時とします。

では、全レス再開します。えーっと、どこからだっけ?

質問136:それでもBlu-rayかDVDとか出たら買うしテレビ放映も見逃さないし、配信もチェックする人なんだろう。
回答136:そうね、それはそうかもしれない。エヴァを思春期の終わりに体験したことは、ヒヨコの刷り込みに近いと思います。

質問137:創作者の現実と直接的に結びつけ過ぎだし、その上での批判としては言葉が強すぎる。一方で指摘内容には概ね頷ける。褒める感想にも同意できるけど、こういう心情も並行して感じてたんだよな。「わざと」だとしても。
回答137:個人的には、リーダビリティと面白さを追求してしまったので、まだ弱いと感じています。繰り返しますが、創作者の現実と結びつけるように作ってあるからですよ。

質問138:きっとこの人の中では何周も回って結果こういう攻撃的な文章になったのだろう。90年代のオタクのテンション。まさにエヴァの呪い。
回答138:回ってなかったし、終わってたんですけど、2回の延期でエヴァの思い出を書き始めたら、己のテキストで自家中毒みたいになっちゃった。

質問139:綺麗に終わってよかった派だけど、雑な面は多々あったのでわからないでもない。こういう人に対しては死ねゴミと思ってもらうことでサヨナラしてもらおうという意図があってのあれだと思ってます。
回答139:また、「わざとつたなく作ってる」ことを主張する方ですか。NHKのドキュメンタリーで、それは否定されてると思うんですけどねえ。エヴァをエヴァたらしめていた方々の離脱が、こうなった主因(手淫)でしょう。

質問140:いい歳こいたおじさんおばさんが、たかがアニメに20年近く執着して呪いだなんだとニチャニチャやってんのは本当にキツい、もう大人にはならなくていいからせめて人間になれよ
回答140:「人間に育ててもらえなかった」人々への救済がSFの真髄だと信じているし、旧劇の赤い砂浜は私にとっての聖域でした。健やかに成長できた貴方がうらやましいです。

質問141:やっぱりどう考えてもQが余計だったわけで、破のあとに旧劇ベースでソフトランディングするのが良かったように思う。
回答141:新訳Zガンダムを見たことが新劇のきっかけらしいので、たぶん初期の構想はそんな感じでしょうね。最後に発狂しないカミーユを見て、「壊れないシンジ」ルートを描く気だったと思います。

質問142:面白かった。記事を読んでいくにつれて 、「あれ、この人山本一郎かな?」と思うほどに彼の文体に似ていた。しかし山本一郎氏はエヴァにはそこまで思い入れはないはず。
回答142:山本一郎ってだれやねん。調べてみたら、私と同じくらい古くからネットにいる有名人なんですね。文体が似てるっていう指摘は気になるなあ。私の文章の源流は翻訳小説と栗本薫です。

質問143:Qで裏切られたと思い込んだままに、新作にかこつけて庵野をこき下ろしたいだけって感じだな、大御所を引き合いにだせば庵野も言い返せないだろう的な打算やら、特にガンダムのくだりは取って付けたような批判
回答143:だから、ガンダムの下りは本人の発言ですってば。私物化された作品とキャラ(特にシンジ)が不憫でならず、死者の代弁をしているつもりです。貴方はQでの変節はまったく気にならなかったの?

質問144:なんか語り口まで25年前に戻ってる人が多くない?ずいぶん罪深い作品だな、やっぱり。
回答144:私は20年間ずっと、この語り口でした。罪深いのは作品というよりは、監督でしょう。

質問145:実生活で溜まった負のエネルギーをネットに吐き出すタイプの人だ
回答145:「私」という我を殺して社会生活を送っているため、「私」を出したいエネルギーが溜まっているのはそうかも。「負」かどうかは、各自ご判断ください。

質問146:勝手に自己投影して、勝手に呪ってて笑う。周り見渡してみなよ
回答146:自己投影できる作品強度が無かったことを呪ってるんですよ。見渡しましたが、ハプスブルク家みたいなコピペの感想とまとめサイトしか見当たりません。

質問147:あまりにも傷つけまくってて途中までしか読めなかった。嫌いになったから呪いの言葉を述べるの、アイドルが脱退卒業する時に一部のファンがアンチになる瞬間と同じに見えるから庵野はアイドルなのかもしれん。
回答147:どんどんL結界密度(笑)が濃くなるな! 途中で読めなくなるほど、共感能力が高いのはいいことだと思います。私のアイドルはシンジであって、監督ではありません。

質問148:こいつはこの文章を書いて何を埋葬したのかな。
回答148:ちがうよ、生きたまま埋葬されたので、大雨の深夜に墓穴から這い出してきたんだよ。

質問149:ぽかぽかしました(テキストで殴るスタイル)
回答149:ポカァ、ポカァ!(右頬を殴られたら左頬を差し出すタイプ)

質問150:よくも憶測でこんなにモノがかける。自己陶酔して喜んでるのは自分だろ。
回答150:自己陶酔は長文を書くときの常なので、そう。事実無根の憶測は意外なほど少ないと思います。

質問151:こういうのも含めてエヴァだと思ってるので読めてよかったです。
回答151:ありがとう。貴方の声が聞けてよかったです。

質問152:頭悪いなー
回答152:オマエモナー

質問153:なんか事件起こしそうで怖い。
回答153:むしろ言語化できないヤツが事件起こすと思うんですけど。事件により過去の文章を読んでもらえるようになるという妄想はあります。

質問154:もちろん庵野秀明はジオウ劇場版を見たと思われるが、その上で彼はソウゴではなくクォーツァーになり、醜いエヴァを均して整地する方を選んだ訳だ。なれば均されぬ凸凹を愛していた人は当然怒るか
回答154:比喩がぜんッぜんわかんないんだけど、かつてのエヴァは美しかったですよ。それが腹の出た飽食のオヤジになっちゃったことを嘆いているだけ。

質問155:エヴァの呪縛
回答155:古い鯖に当たったときのような、深刻な蟻走感

質問156:庵野大好きかよ
回答156:旧劇が大好きだったんだよ!

質問157:「何も終わっちゃいません!何もです!エヴァは続いている!俺にとっちゃ今でも!」 これがエヴァに呪縛された魂。庵野が解き放つ事を願ってシンエヴァを送り出し、それでもなお捕らわれたままの存在
回答157:その小芝居、いる? 解き放つことを願ってないと思いますよ。シン・仮面ライダーが迫ってるから「終わらせることを最優先」にしただけ。

質問158:しらんがな
回答158:せやな、せやせや

質問159:今作ならではの新しいものが何一つなかったのには同意。真面目に終わらせた感慨はあるけど映像作品としてのマジックは起きなかったなー
回答159:9年もあったのに人為的に〆切がキツイ状態を作り出して、「神様が降りてこない」結果、旧劇の模倣に手を出したのが内幕なんでしょうね。

質問160:アニメ監督は奉仕活動じゃないからね。そこまで明確に自分の見たかったエヴァ像があったのなら自分で同人書いて昇華するのもありかもしれない。エヴァに依存せずに健康的にエヴァを愛し続けられそうな気がする。
回答160:どうにも原理主義者なので、オリジナルをしか本物と認められないんです。聖書やコーランが改訂できないのと同じ。リアルイベントとか二次創作とか、必要性をまったく感じられない。

質問161:で、考察厨はこの先どうなるの?
回答161:考察厨は鉄道マニアと同じメンタリティなので、廃線になった鉄道と同じ楽しみ方をすると思います。

質問162:憑き物が落ちなかったお方の感想。
回答162:落ちてた憑き物を拾い上げて、また覆いかぶせてきたんです。

質問163:こういうロクに批評の作法も知らない自己愛感情開陳オタクくんには辟易する
回答163:批評の作法って何? ただのテキストで、感想ですよ。お行儀のいいインターネットには辟易する。クリエイターに褒めてもらいたいの?

質問164:エヴァの規模で散らかしたものを自分で片付けたら普通に偉いし褒められていいだろ。スターウォーズ9批判ならともかく8批判を前提にしてQとシンをそれになぞらえるのもセンスない
回答164:9批判に8の前提が必要ないって、さてはアナタ、「最後のジェダイ」傑作派ですね? だとすれば、私から貴方にお話することは何もありませんし、皆さまにもそれでご納得いただけるかと思います。

質問165:逆だろ。エヴァとしてはこれ以上ないゴールだけど映画としてのレベルは低い。長くてダレるしCGのクオリティは序から変わってないし。
回答165:まあ、同意できないこともありませんが、旧劇からの原理主義者にとっては、「これ以下は存在しないゴール」でした。

質問166: いいなぁ、いいなぁ。これだよ、これ
回答166:よい目利きをなさる。そう、「これ」でしょう。しかし、「これ」の良さが分かる方々も最近では少なくなりました。

質問167: 庵野監督はもうエヴァンゲリオンという題材では才能を発揮できる人ではないわけで、そんなのシンゴジラを観てればわかるはずだけど、尚それでも期待されてしまうのが庵野監督でありエヴァなんだなあと思いました。
回答167:ならエヴァQなんか作るなよ、新訳Zガンダムぐらいの再編集リメイクで、シンジが量産機からアスカを助けて終われよ、って思いました。

質問168:後で読む
回答168:そろそろ読んだ? どう思った?

質問169:たとえ昭和的手段がわざとだとしても、あれだけもったいぶった最終回でオタク排除くらいしか示せなかった監督の手腕はアレだよねという感想。簡単じゃんそんなの。
回答169:示されたのはオタク排除じゃなくて、キャラクターの人格ロボトミーによる作品破壊じゃないですかね。あと、なにが簡単なの?

質問170:土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう。どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ
回答170:ラピュタだっけ? 結論を考えてから作らないのと、特定の結論にたどりつくためには最初からのビルドアップが必要だと理解していないから、まともに畳めないんでしょう。

質問171:色んな意味でこの文章を書くのは自分には無理だなーと思わせられたでゲソ。ブコメの色んな意見読める機会になったことには感謝してるでゲソ。
回答171:お褒めいただき光栄エヴァ。コメントも玉石混交なので気をつけるエヴァ。

質問172:思い入れが強すぎるけど、指摘は割と良いとこ突いてる。
回答172:オマエ、ウエメセ、マザファッカ、ファイア。オレラ、シタウチ、ムカチャッカ、ファイア。

質問173:私怨による呪詛によって、当たってるところもある批判の価値を減じさせているのがクレバーじゃない感想。落ち着け。冷静じゃないから関係ない文脈すら見出して変な方向に論が行くんだよ。
回答173:あ、「最後のジェダイ」がスターウォーズ最高傑作と言ってらっしゃる方ですね。だとすれば、私から貴方にお話することは何もありませんし、皆さまにもそれでご納得いただけるかと思います。

質問174:薩川、磯、貞本らの努力の上にあった旧版に泥かけたのが腹立つしそれをエヴァは私小説だから、とか言って酷い出来の脚本,演出にも目を瞑って考察という名の忖度している連中もむかつく最後のシャッターとか酷すぎ
回答174:コメント増えとるがな! エヴァという稀代のSFの、本当の核になる部分を作った人たちへの「感謝」が完全に欠落していますよね。カヲル君の声優もシャッターについては批判的な見解を述べていたように思います。

質問175:「概ねその通りだな…」という感想です。親子のエヴァCG対決は「あかん」と思った時点で旧劇の量産機まわり担当した人らに頼むか、でなきゃ白組にでも外注すべきでしたよね。あの場面の失笑というか、落胆たるや。
回答175:肯定派の方々には、ミサトの部屋やシンジの中学校で戦う初号機を見た瞬間の気持ちを教えてほしいです。「これが見たかった!」って思ったの? 1996年2月7日を最後に、25年間いちども活躍したことがない初号機が、エヴァのイコンみたいに扱われているのは滑稽としか言いようがありません。

質問176:最後の救済?シーン、シャッターガラガラとか情緒もへったくれもないし旧劇を彷彿とさせるのもまじ最悪,救ってやれると思ってんの?庵野秀明による補完計画である本作に対する感想はこれしかない「気持ち悪い」
回答176:旧劇の「気持ち悪い」みたいな、強い感情を惹起する要素がどこにもありませんでしたね。縁側で猫を抱く、かつてドンファンだった老人が回想する、堕胎させた恋人のいない、都合よく改竄された離乳食・イコール・老人食みたいな褪色した記憶になってました。

「はてブ」コメント全レス、おしまい! 例のドキュメンタリーの長尺版が終わるまではいますので、気軽にお声かけ下さい。

あれ、コメントの数が合わないな。見落としてる?

質問177:シンエヴァには不満が多かったけど、こういう言葉を見つけるきっかけになったという意味では観てよかった。今の時代に自分もこんなにエヴァのことを考えたり今更旧作DVDを買ったりする気になるとは思わなかった。
回答177:見落としてました。ご指摘の点は確かにそうですが、本来的には無用の感情を空費させられている虚しさは否めません。エヴァは旧作がすべてでしたね。2007年以降の十余年は、まったく無駄な時間だったことがシンエヴァで確定しました。残念です。

「友情にヒビが入ろうと」

漫画「スーパーホース列伝 優駿たちの蹄跡」感想

 無制限焚書(Kindle Unlimited)でプロレススーパースター列伝の競走馬バージョンみたいな漫画を見かけたので、サクッとディー・エルする。プルルーン(いななき)! そうそう、これこれ、こういうのが読みたかったんですよ! この漫画では、レースでスポットライトが当たる競走馬やジョッキーやエンピツを耳にはさんだ赤ら顔のオッチャンだけではなく、その裏側にいる零細牧場の経営者や馬主や厩務員の人間ドラマが丹念に描かれているのです。一頭一頭の馬がこれだけの人々の想いを乗せて走っている事実を知ることができ、いまの気持ちは感動の一語に尽きます。競走馬という存在は、3年間のレース生活を安直に女子高生へとなぞらえられるずっと前から、人々の想いによって擬人化されてきた存在だったのですね。各レースに出走しているのは、地方の貧しい牧場から一発逆転の期待を込めて送り出された人の精髄としての馬であり、大きなレースでは同世代の数千頭から純粋に能力で選ばれた十数頭がガチンコの叩きあいをして、どの馬も勝たせてやりたい背景を持つ中で否応に勝者と敗者が生まれてしまう。いやー、ドラマですねえ! 競馬って、ドラマだったんですねえ。わたし、全然わかってませんでした。もっと早く教えてよ、もう! また、最近では地方の牧場がどんどん消えてて、競走馬の生産自体が大会社の寡占状態に近くなって、ブリードでかけあわせる血の多様性も減っていって、優秀な馬どうしが潰しあわないように、会社がどのレースに出走させるかコントロールしてて、みたいな寂しい話も見かけました。私がゲームとして体験し、漫画として読んだ競馬は、地方と都会の構図、持たざる者の富める者への挑戦、そして血の多様性が生み出す、競馬史上もっとも熱く輝いていた時代の話だったことがわかりました。例えば、都会の巨大ショッピングモールの商売を地方のいち小売店が叩き潰すのを見るような快感が、そこにはあったのだろうと想像します。それがいまや、日々のニュースは貧しさばかりを強調し、その裏にいる富める者たちの姿は徹底的に隠蔽され、持たざる者たちは勝負をすらさせてもらえない。そして何より、杭につながれた馬が無力感を学習し、やがてロープを外されても杭から離れようとはしないように、私たちは自分が勝者になることは絶対に無いと、心のどこかで信じてしまっているから。プルルーン……(いななき)

 あと、職場でエンピツを耳にはさむクセのある人物がいて、いい人なんだけどなんかずっと生理的な嫌悪感があって、この気持ちなんなんだろうなー、どっから来てんだろうなーと考えてたら、馬券売り場の赤ら顔のオッチャンだった。

ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」感想

 話題のウマ娘を少しプレイ。「パワプロ」と「ときメモ」と「ダビスタ」と「デレステ」を4身悪魔合体して、ふつうは合体事故で外道になるのに、たまたま上位悪魔ができて「コンゴトモヨロシク……」って感じ。

 あと、ウマ娘を本腰いれてプレイしようと育成方法を検索するも、互いの情報を無限にコピーしあったような、ハプスブルク家の末裔みたいな精薄ゲーム攻略サイトばかり出てきて、心底ゲンナリする。2ちゃんねるの方が確かな情報が手に入るって、最近のインターネットはどうなっとんねん。

 あとウマ娘、エフジーオーとは比較にすらならない額ですが、こないだちょろっと課金してみたんです。あのねー、このガチャの手触りねー、すごいヤバいわー。エフジーオーは「ガチャの結果へコミットしている気分」を味わえるし、刃の錆びついたシュレッダーがヂギヂギいいながら万札を粉々にしてくのを、ほぞを嚙みながら見ることだけはできるでしょー。でもねー、ウマ娘のガチャはねー、福沢諭吉先生がとつぜん人体発火して、パッと強い光に網膜を焼かれたかと思ったら、一瞬のうちに灰も残さず虚空へと消えてしまう感じなのよねー。これ、課金してる人ヤバいよ。

 ウマ娘、チーム15枠をB+で埋めて、いよいよ因子継承ループを理解しないと上にはいけない段階になってきた。こうなると「なんでゲームで勉強しなきゃいけねえんだ」というメンドくささが勝ってきて、育成にからむ運の要素も気になりだした。

 通勤時にnoteで自分が過去に書いた文章を読んでるってキモい話したことあるけど、最近はウマ娘の影響で、ときどき箸休め(私の文章はドぎついので)に競走馬のwiki読んでる。これがまー、すごい面白い。書いている人の思い入れと熱量が伝わってくるし、ところどころに引用されるジョッキーとか馬主とか、関係者の言葉に目頭が熱くなることもしばしば。これまで数々の無機物や非人間を擬人化してきた本邦のギーク産業ですが、これほどそれに適した題材が残されていたのかと驚くことしきりです。結局、人間は人間の営為にこそ感動するし、たいていの人間は「けものフレンドリー」ではないので、擬人化されることで人馬のドラマが噛み砕かれて、とても受容しやすくなったのが大ヒットの理由ではないでしょうか。

 さて、いい人ふうに書いてきましたけど、もともとが人非人なので、最近はルーケミア・スイマーのアーティフィシャル感動を押し売られるのに、いい加減ウンザリしてるーー当該の人物が画面に出た瞬間、「ゲーッ!」と叫んでテレビを消すーーということを付け加えて、ここまでを台無しにしておきますね。

 あと個人的な競馬への印象は、阿佐田哲也と西原理恵子の著作から出来上がっていて、大金を賭ける側の汚濁と破滅、つまりギャンブルの負の側面に強い焦点がありました。しかし、家族の生活費を握りしめ、酒にごりした視線を向けるその先には、「速くて、純粋で、きれいなもの」があったという事実は、私の人生において大げさではなく、ひさしぶりのパラダイムシフトとなりました。以前、「きれいはきたない、きたないはきれい」を描くときのSFが大好きだという話をしたことがありましたが、今回はそれに近い感情を抱いています。ギラギラした賭博要素を脱臭し、キラキラしたアイドル要素とすりかえたのは、このジャンルをより広い層に届けるための発明だなあと思いました。ただ、ガチャに数万円を突っ込んで爆死することと、娘の結婚資金をテッパン・レースに突っ込んで紙屑にすることは、本質的には同義であるはずなのに、前者はどこか自慢げなツイートになり、後者はワンカップの酒の中に涙として消えるのはなぜでしょうか。両者の違いは何かを考えて、その結論が「扶養家族がいるかどうか」へ帰着するのを見るとき、なかなかに暗澹たる気分にさせられます。

 きょうまた新しいキャラが追加されたようですけど、繰り返しますがウマ娘のガチャは本当に、本当にヤバい。競走馬のwikiを読んだら、史実では非業の死を遂げたキャラたちを育てたいと思うじゃないですか。でも、まったくもって引ける気がしない。肌感覚として、FGOでの1,000円がウマ娘では10,000円くらいのレートになってる。ガチャを引くたび、使徒(福沢諭吉)が触手(ゴミピース)を残して、跡形もなく形象崩壊(流行らなかった)する感触を味わいます。おまけにちゃんと育成したいなら、キャラだけじゃなくサポートも引いてSSRを5枚重ねましょうって、おまわりさーん! もうこれ、ガチで通報レベルの違法賭博ですよ!

 ウマ娘がゴールデンウィークにかこつけて、大量に石をバラまいてるみたいですけど、どんなにひどいガチャであるかを無課金者にも体験させる結果となり、逆効果だと思うんです。このガチャ、少なくとも私は引けば引くほど恐怖心が増していき、ぜったいに課金はしないとの決意を新たにさせられます。FGOのガチャは多くとも1万円くらいで目当てを引ける感じで、ついついそれが呼び水になって金額が増えることもなくはないですが、基本的に控えめな客引きであり、良心を感じます。じっさい4年目くらいからは復刻も多く、新キャラもたまった無料石でほぼ引けるので、課金ゼロが長く続いています。いっぽうウマ娘の場合、「運よく安くすむ」なんてことはまず期待できない。「まあ、まず天井までカネ入れてよ。6万円くらいで引かせるからさ。天井のないガチャより、よっぽど良心的でしょ? サポートガチャ? ああ、あれはオプションだから。とりま配布でいけるし、無視していいよ。引きたいなら止めないけど」と陽キャの兄ちゃんに笑顔で客引きされてる感じがすごく怖い。「6万円が天井だから良心的」ってセリフ、それちょっと録音して親戚に聞いてもらった方がいいですよ。ただでさえPS5本体や売買春によるリアル・ファックよりイッパツの値が張るのに、かてて加えて開発期間3年を費やした多くのキャラたちが列を成して待機してて、これから数年にわたって間断なく次から次へとガチャに投入されていくんですよ! 対人要素もユルいし、ガチでプレイする理由なんてどこにもないでしょ? まだウマ娘に課金してる方々は、いいかげん目を覚ましてください! 「ゴルシウィーク(笑)」なんてヘラッてる場合じゃないですよ!

 「ウマ娘の育成は、麻雀である」という言葉を見つけて、薄暗い部屋で青白い無表情にモニターの明滅を照り返させながら、「うまいこと言うなー、ウマだけに」などとひとりごち、思わず頬をヒクヒク痙攣させてしまいました。麻雀って、どの牌を切るかの有効性が状況に応じて常に変化していて、つど「この瞬間は」どれが最適かを判断し続けていくゲームで、ウマ娘のトレーニング選択も言われてみれば、まさにそんな感じです。もっとも因子継承という要素があるので、より正確に表現すれば、「ウマ娘の育成は役満を上がったあと、チンチロでシゴロを出さないと点棒がもらえない麻雀である」と言えましょう。

 え、きょうまた新しいウマ娘が追加されたの? もしかして、お姉さま、そのお顔は! 「ロクマンエンガテンジョウダカラ、スゴクリョウシンテキ」って、目のハイライトが消えてるじゃないの! これから毎月、サービスが続く限りキャラが追加されていくのよ! お姉さま、6万円じゃ済まないの、かっこ6万円ぷらすサポガチャ代かっことじ、かける12ヶ月かけるアプリ継続年数なのよ! ライス、腎臓2個しかないのよ!

 ウマ娘、課金要素のエゲツなさに加えて、もうひとつ気になっていることがあって、それは因子継承のしぶさです。ステータスのひとつを3段階のレベルで次のキャラに引き継ぐシステムなんですけど、最高ランクの「星3」がぜんッぜん出ない。競馬の血統をシステム化してるんだから、現実と同じくハズレはあるでしょうけど、親馬のもっとも秀でた能力が引き継がれる可能性がいちばん高いと思うじゃないですか。じっさいのところは、育成終了時に5つあるステータスから「完全にランダムで」ーーサービス開始後のある時点で高いステータスほど「選ばれにくい」調整がされたような気はしていますーー1つが選ばれ、選ばれた1つの数値が「もし充分に高ければ」1割くらいの確率で星3がつくようになってて、こないだも言いましたけど「麻雀の役満とチンチロのシゴロ」を同時に達成できないと、戦力がある程度そろった時点からは、育成が完全に無駄になるんです。いちばん育てやすいバクシンオーのスピードSSを50体くらい産出しましたけど、スピード星3は私のアプリではゼロでした。イベント短縮のレース全スキップでも1回の育成に20分くらいかかりますから、プロ厩務員たちの嘲笑が聞こえてくるようですが、17時間前後の試行ぐらいではまったくお話にならない世界なのです。なぜこんな仕組みになっているかと言えば、「ゲームが陳腐化するまでの時間をできるだけ長く稼ぐため」に他なりません。そして、ステータス星3厳選が終わったら、次は取得スキル厳選の育成にステージが移るのです。当初は毎日マジメにスタミナをすべて消費していましたが、戦力が整ったある時点からは、だいたい20分4回で80分を無為な育成に注ぐのが苦痛になってきました。このへんがウマ娘を続けるかどうかの分水嶺だったと思いますが、スタミナあふれを無視して気が向いたら半荘1回やるぐらいの感じに姿勢を変えたら、ずいぶんと気が楽になりました。

 「課金要素がエゲツない」のと「育成要素がとてもしぶい」の2点を除けば本当によくできたアプリですが、入れこみ過ぎるとカネと時間の双方で簡単に人生の破滅までゴールできてしまう闇をはらんでいるのも、また事実でしょう。そして、人気アプリゲーが宿命として抱える「際限のないインフレ」に、過去のどの手法で対応するのかも、まだ見えてきていません。私は長く楽しむため、あまり「掛かり気味」にならないよう細々と追いかけようと思っています。

 1万円いれて出なかったら、あと5万円いれないと1万円いれたのがムダになるから、1万円いれられない。わかるー。小鳥猊下であるッ!

 タウルス杯グレード決勝Bグループ2位くらいのアカウントがネチネチ文句つけてますが、賞品でもらった無償石でちょうど1500個になったので、キャラガチャ回したんですね(はー、無償石が天井ぶん貯まるまでガチャしない人もおるんやねー。お母ちゃん、都会ってこわいです)。そしたら大爆発してSSRが3枚でたんですけど、ぜんぶ持ってるウマ娘でした。消費者庁さーん、ピックアップって書いてありますけど、新たにキャラ追加しただけで確率かえてないですよ、これ! レース機能24時間メンテの侘び無償石がたったの150個(FGOでいうと3個)だったり、だんだん運営の「結婚する気のないサイコパスなジゴロ」の側面が隠れなくなってきたので、ぜったいに課金しません(土のついた通帳を胸元に抱きしめながら)。

 「ウマ娘の対人レースは、トレカの環境メタゲーム」というツイートを見かけて、「はー、かしこい人は本質をひとことでつくなー」と思わず感心してしまいました。え、小鳥猊下もそうだって? ええい、みなまで言うな、台無しになる(台無し)! かつてマジック・ザ・ギャザリングにハマって箱買いとかしてた時期もありましたけど、メタゲームを行うための最低限の前提は「現環境の使用カードをすべて、コモン・アンコモン・レア4枚ずつそろえていること」なんですよね。当たり前すぎて、この前提を満たすまでに必要な金額がいくらになるかなんて話題にすらのぼらない(くるってますね)。ウマ娘の対人戦が、MTGのようなトレカと同じ現環境の分析バトルになるとすれば、実装されているSSRサポカはすべて引いた上で5枚重ねてレベルMAX、実装キャラもすべて引いた上で才能と覚醒レベルMAXがメタゲームのための前提となります(くるってますね)。ここまで書いて、ウマ娘がアプリゲーの宿命であるインフレにどう対応するかが見えてきました。それはズバリ、新たなスキルを間断なく追加していき、対人環境を常に変化・流動させることでしょう。現時点ではグレードリーグの賞品も大したことないので、みんな自分の戦略を公開して穏やかに談笑してますが、Aグループ1位の賞品が限定サポカとか限定ウマ娘になってくる(充分に予想の範囲内)とクリティカルな情報はオープンなネットから姿を消して、結果次第では血を見る大炎上になるでしょうね。これ、制作会社にとってオイシイのは、新スキルの実装にほぼリソースが必要ないことです。SSRサポカの追加は1枚絵の発注とわずかのテキストで済みますし、既存キャラの衣装違いは同モデル・同ストーリーで少しだけガワとスキルを変えてガチャに入ることがすでにわかっています。つまり、3年間をかけて作った確かな土台があるので、この先は少ない制作リソースでユーザーから無限にカネを吸い上げることのできるシステムがすでに構築されているのです。なんだったかのトレカを作ってる会社の社員が、「まるで現金を刷っているみたいだった」と発言してるのを読んだことがありますが、ウマ娘の大ヒットはまさに社内に造幣局ができたような感覚なのでしょうね。細かいことを言うと、ガチャ天井までの必要課金額を示す「育成ウマ娘交換Pt」が、ピックアップ期間終了と同時にしょうもないクローバーに交換されてしまうのも、銭ゲバ感が非常に強くてイヤなところです。これが期限の無い累積だったら、FGOぐらいは課金したかも……いや、ぜったいに課金しません。

 ウマ娘、ガワだけ変えた2Pカラーみたいなキャラがまた追加されましたね。苦難の3年間を終えて、いよいよ開発は我々ユーザーから少ない労力で大量のカネをまきあげる、収奪の秋を迎えたようです。このアプリは本当に、本当によくできています。それは認めざるをえません。実在の競走馬の特徴をみごとにつかまえて擬人化した魅力的なキャラクター、ユーザー側の工夫と運の要素が絶妙にからみあった育成要素、そして良く練られたトレーディング・カードゲームのようなメタ戦略を可能にする対人戦。しかしながら、これらすべてを十全に体験するためには、膨大な時間と大量のカネが前提として必要になることを覚悟しなければなりません。月額1万円くらいの課金で楽しもうなどと考えているなら、そのカネは制作会社への応援や養分になりこそすれ、貴方の人生にとってはまったくの無駄、シュレッダーにかけたり火をつけて靴を探したりするのと同じレベルで無駄になると考えましょう。もし貴方が真剣にプリティダービーの舞台で戦おうと思うなら、月額10万円、年間で120万円を準備ーーこれは最低ラインで、多ければ多いほどいいですーーした上で、他のゲームはすべてスマホから削除、プレステ5とPCもハンマーで破壊し、もし可能なら仕事も辞めて下さい。私は大マジメで言っています。これを読んで冗談だと思うなら、ハナからこのアプリには近づかないほうがいいですね。

 おっ、またウマ娘に天井まで入れたんかいな。6万円ゆうたらな、人生は買われへんけど、人ひとりの1ヶ月分の寿命とおんなじみたいなもんや。独りだちしてから死ぬまで60年とか考えてみ。いのちの700分の1ぐらいを我がでえぐってほっとんのと同じなんやで、ええのんか? そうか、ええのんか……

漫画「チ。」感想

 前のめりの若書きだと思うし、漫画家としての技術の向上もこれからだろう。しかし、作品に込められたメッセージと、何より強いパッションに、大きく心を動かされた。個人的な事情として、昼間は文系の官僚的ブルシット・ジョブ、夜間はカネにならないテキスト書きに従事しており、理系の仕事に対してどこか劣等感と、たぶん夢想的な憧れがある。つまり、究極的に個の生命は重要ではなく、総体の一部となって一個の知を集団で積み上げ、やがて永遠につながることができるという夢想。かたや、文系の仕事はどうしようもなく生命に、個の寿命に制約されている。私が生み出している(ように思える)何かも、私が生きている限りは流動するが、私が死ねばその瞬間にすべては氷のように固定化して、二度と変化することはない。聖書にもあるように、人類は2つの永遠を持っている。生命の継続の永遠と、知恵の継続の永遠と。かつての預言者たちのようではなく、現代において言葉を紡ぐ者たちは、どちらの永遠にも居場所がない。”The words of the prophets are written on the subway walls, and tenement halls.”の時代には、まだ言葉に価値が残っていた。それは肉筆で刻まれ、読む者も限られただろうから。インターネットのおかげで、書き手を離れて無限にコピーされていく言葉は、いまや無価値であることを越えて、有害でさえある地点にまで来てしまった。ゆえに文系の私にとって、かつてよりいっそう理系の「知。」はまばゆく輝いている。

 ここからは余談ながら、最終的にあの異端審問官が「チ。」を引き継いで極刑に処されれば、もっともきれいに物語が閉じると思うんですけど、勝手に先の展開を予想するのは悪いクセですね。シンエヴァで懲りました。

カルテ「シンエヴァ・リカリング呪詛(2021.3.26~5.8)」

承前:ドキュメント「シンエヴァ・アディショナル呪詛(2021/3/6〜3/24)」

「旧劇なほもて成仏をとぐ、いはんや新劇をや」

2021年3月26日

 エヴァのテレビ本放送、後半戦に入ってからは本当に掛け値なしに人生の中心をそこに置いていたし、ほとんど過集中みたいに呼吸を止めるように見て、CMに入った瞬間、ホーッと息をつくことを思い出す感じだった。いまでもときどき思い出してイラッとするんだけど、緊迫の絶頂でAパートが終わった直後、男性のアナウンサーが「しんせーき、えばーん、げりおーん」みたいなマヌケな発音でタイトルを読み上げるフィギュアだったかプラモだったかのCMが、当時は心の底からゆるせなかったなー。「薄汚い商売人たちには、エヴァのすごさがわからないんだ!」とか、テレビの前でひとり親指の爪を噛みながら、静かに憤ってたなー。それがいまや、公式のコラボがあんな感じだもんなー(ANNA SUIのHPを見ながら)。隔世の感、あるなー。初号機色のやつなんか、店頭でタダでもらっても帰りに駅のゴミ箱につっこむ自信あるなー。エヴァ・ブランド、毀損されちゃったなー。

 ふと、天野大気さんのことを思い出す。あれからもう7年、夏には必ず旧劇を見返すって言ってたけど、いったいどんなふうにシンエヴァを見たのかな。きっと「乳の大きいホニャララ」って台詞には反応して、なんか描いただろうな。

 例のドキュメンタリーを見返してるけど、監督は「周囲に自慢できるトラウマが欲しかった、トラウマの無い人」だって感じがすごい伝わってくるなー。監督の戦争経験者への憧れも、「他の全員を黙らせることのできる逸話」としての魅力を感じているに過ぎないのではないでしょうか。監督は、父親が事故で足を欠損した話を持ちネタとして何度も何度も語りますが、それってわかりやすいがゆえに、だれも同情以外の反応を示すことができない、「思考停止を強要する悲劇」だからだという気がします。戦争経験者の件もそうですけど、真実に悲惨な過去を持つ人物って、あえて自分からそれを語ろうとはしないし、むしろ表向きはそこへ踏み込ませないために極めて社交的で明るいキャラクターを身にまとって、己の悲劇をだれにも明かさず墓まで持っていくようにふるまうと思うんですよね。「事故で足を失った父親」というのは監督にとって言葉は悪いですが、「周囲を恫喝して黙らせるのに有効なフィクション」として機能している気がします。希死念慮だけでなく生育史も含めて、「自分の人生をカッコよく見せる舞台装置」である薄っぺらさを隠そうとする仕草こそが監督の持つ魅力であり、同時に限界でもあるという気持ちが、シンエヴァの視聴を通じて私の感じた「正味」なのかもしれません。

2021年3月27日

 一同、礼ッ! 「アグリカルチャー綾波」の略称であるところの「アグ波」考案者、アズ・ノウン・アズ小鳥猊下であるッ!

 公開から3週間近く経ったみたいやけど、「:呪」の閲覧数は3万2千、スキが350ぐらいで、どうにも伸びなやんどるみたいやな。肌感覚やけど、だいぶ肯定派と中庸派に追い込まれとるようやで。おどれら、これが最後の祭りやねんど! まだまだ盛大に「:呪」を拡散して、イングリモングリやったらんかい! 大人アスカの破れたラテックス・スーツの隙間から手ェ突っ込んで、24年間のび放題のワキ毛ジャリジャリいわしたろかい、ワレェ!

  シンエヴァ、例のドキュメンタリーを通じて、秘密の仕事部屋に引きこもって、監督がひとりで最後まで脚本を書き上げてから、現場にどういう絵と演出にするかを丸投げしてることがわかったけど、無駄かつ無意味に制作が難航したことの最大の原因はこれですね。ぶっちゃけ、監督って人間に興味が無い上に日本語がヘタクソなので、脚本を書く人物としてはまったく不適だと思うわけです。監督の苦手分野をぜんぶひとりでやって、監督の得意分野についてはぜんぶ丸投げするって、自分とスタジオの強みをすべて消しにかかっているとしか思えません。シナリオは外注するか破のような合議制にして、監督が「ここの台詞とト書き、どんな映像を想定してるの?」と聞いて、ライターが「アイ・ハブ・ノー・アイデア。それを考えるのがアナタの仕事でしょ?」と冷たく突きはなす現場だったら、はるかに短い制作期間と高いクオリティで完成したと思いますよ。こないだも少し書きましたけど、監督は自分を周囲にどう見せたいかの戦略については常に意識的なのに、中身に関しては徹頭徹尾、他人の過去の事象からの借り物なわけです。その軽薄さが同時に魅力でもあるわけですが、黒澤明の「天気待ち」じゃないですけど、周囲の反応を見てるっていうか、狂気の監督としての自分を演出することが、意識のどこかにあるような気がします。今回、外部の撮影クルーを入れたのも、いよいよ還暦を迎えて、過去の映画監督が持つような破天荒の逸話を自分に紐づけたい気分が勝っただけではないでしょうか。 

2021年3月28日

 夜、寝床について、家族からも社会からも離れたひとつの個にもどるとき、消えたと思っていた呪いが枕元に立って、私を見下ろしているのに気づく。いまでこそ旧劇の信奉者である私だが、第26話「まごころを、君に」を受容するのに、どれだけの時間とエネルギーを要したことか。ふりかえれば、それは次のような段階を踏んでいる。

⒈ 戦わなかったシンジが許せない。
 なぜ、助けられるアスカを見殺しにしたのか。何のための翼持つ初号機だったのか。許せない。

⒉ 実写パートが入るのが許せない。
 なぜストーリーの本筋と関係の無い実写が入るのか。通勤のシーンに物語として何の必然性があるのか。許せない。

⒊ 実写パートの固有名詞が許せない。
 なぜサイエンス・フィクションなのに作中で文具店や監督の名前を出す必要があるのか。許せない。

⒋ 実写パートの親指男が許せない。
 なぜエヴァへの敬意を致命的に欠いたこの男が、作品へ永久に刻まれるのか。編集で消して欲しい。許せない。

⒌ シンジの得た悟りの内容が許せない。
 あれだけの超越体験を経たシンジが、最終局面に至って「これからも考え続ける」「当たり前のことに何度も気づくだけなんだ」みたいなクソ薄っぺらい話しかしない。許せない。

 でもね、彼岸の赤い砂浜で横にいるアスカを見たときのシンジの表情と、両の親指を血管に食いこませ、本気で殺そうとしているのがわかる首絞めに、最後はぜんぶ感情を持っていかれてしまう。私にとって物語の本質とはディスコミュニケーションであり、もっとも近しい人々にさえ、私の本当のところは決して伝わるまいという諦念が、いつまでもどこかにある。その冷たい場所へ、旧劇のラストシーンはずっと静かに寄り添ってくれていたのだ。シンエヴァはその静謐にズカズカと土足で踏み込んできて、すべて台無しにしてしまった。代わりに渡された紙片に書かれていたのは、すでに試した有効ではない処方箋。いちど語られた虚構は、それを受け取った人のものだと思う。生みの親にだって、だれかの心の中にある物語をまで壊す権利があるものか。私はただ、私の大事な場所を、そっとしておいて欲しかった。

2021年3月31日

 サイバーパンク2077、新しいパッチが来たのでプレイを再開。やっぱり、成熟した世界への処し方を求めるのなら、海外SF作品に当たるのが間違いありませんね。シン・ゴジラのときは、「この作品は本邦特有のもので、西洋の輩にはわかるまい!」と意気軒昂でしたが、シン・エヴァときたら「この作品は本邦特有のもので、西洋の輩にはわかるまい……」と意気消沈ですからね。あかん、またムカついてきた。前半のパートを奇矯な実写の手法でモッチャラクッチャラやって時間を空費して、後半のパートは「ここからは間に合わないので、普通に絵コンテを切ってやります」ってシャチョーそれ、どんなマネジメントですのん。そして出来上がった後半部分では、旧劇の自己模倣と昭和特撮の他者模倣がエンディングまでビッシリと敷き詰められ、エヴァンゲリオンの革新性をすべて覆い隠していくのです。監督、自分の作品を模倣することは、オマージュって言わないみたいですよ! 9年もあったらケトゥ族は映画シリーズのトリロジーとなんならシークエルまで完結させ、ゲームのAAAタイトルだったら世界を丸々2個ぐらいは創造してしまいますよ! 「血を流して作る」は御大から頂戴したカッコイイ座右の銘なのかもしれませんが、シン・エヴァでは血を流すことが自己目的化してたんじゃないですか! 寿命が200年くらいある想定で創作活動するの、ちょっとサイエンス・フィクション過ぎて、逆に面白い(否定しない漫才師のツッコミで)。

2021年4月1日

 ドキュンサーガの単行本を買う。あらためて紙面で読み直すと、いくつかのコマにハンターハンターからの影響を感じられ、作者は富樫先生のフォロワーに違いないと思う。それはすなわち、「虚構のキャラといえど一個の人格であり、それを作者が改変することは基本的にできない」という強い信念による作劇が為されているということである。すべての登場キャラクターに対して作り手の敬意を感じられることが、素直に嬉しい。シンエヴァとは比較にならぬ作品強度を持っており、シン肯定派こそドキュンサーガを読み、己の軽薄さについて恥じ入るべきではないでしょうか(宣伝)。私が同作で最も感情移入するのは、メンザだ。「神がどうとか頭をよぎること自体が致命的な低脳化の証明だ……!!」の台詞に前駆する嘔吐こそがサルトルのそれであり、東日本大震災に影響を受けたエヴァQに起因する、監督の個人的な自傷に過ぎないDSSチョーカーへの反射としての嘔吐とは決定的に質を違えた、人類普遍の苦しみである。「貴方は科学技術の進歩により、永久に生きられるようになりました。価格は100円です。どうしますか?」という不死をコモディティ化(笑)するSF的深淵をはらんだ問いへの回答を、シンエヴァとその監督ははたして持っているのでしょうか。ドキュンサーガは持っていますよ。

 シンエヴァのメッセージって考えるほどにヤバくて、ひいき目に言っても社会に対するバリアーに過ぎないものを、強いウェポンだと思ってふりまわしてる感じだよなー。ここ、突きつめていくとどんどんヤバくなっていくような気がするなー。

「なに、いつも孤独で満たされない気がする? それはもう結婚しかないな!」
「なに、結婚したのにまだ孤独で満たされない気がする? それはもう子育てしかないな!」
「なに、子育てが終わったのにまだ孤独で満たされない気がする? それはもうペットでも飼うしかないな!」
「なに、もうすでにペットは飼っているのにまだ孤独で満たされない気がする? それは選ぶ配偶者を間違えたせいだな!」
「なに、選ぶ配偶者は間違えていないと思うのにまだ孤独で満たされない気がする? それは子どもの育て方を間違えたせいだな!」
「なに、子どもは自分に似ず良い人間に育ったと思うのにまだ孤独で満たされない気がする? それは感謝が足りないせいだな!」
「なに、自分のような無能のロスジェネが生きていけることに日々感謝しかないのにまだ孤独で満たされない気がする? それは感謝を捧げるための具体的な対象が無いせいだな!」
「さあ、この不思議なツボに水を満たして、毎朝きれいな言葉だけをかけ続けるんだ!」
「(目を伏せて)お値段の下限は100万円からで、救われたいお気持ちをそこへ上乗せしていただければ。ただ、お聞きしたところ、相当に深い業をお持ちのようで、前世からの影響も疑ってみるべきではないかと。その場合、下限は500万円スタートになります」

 ……てな具合にどんどん退行していって、最後にはスピリチュアルな物品を売りつけられるんだろうなー。まえに「エヴァは原始宗教」って指摘したけど、まさか新興宗教だったとはなー、こんな教義には、1円たりとも支払いたくないなー。

2021年4月2日

 婉曲的に表現するところの「邦画キチガイ」、単行本も持ってて前から好きなんですけど、エヴァQ回を経た最新のシンエヴァ回にはビックリしました。作者はエヴァにあまり思い入れが無く、ただ今回の登場人物にフォーカスして、ネームを面白くしようとしただけだと信じたいです。しかし、もし旧エヴァからのファンでありながらシンエヴァを大傑作と評したのだとしたら、これまで数々の邦画へ向けられてきた愛に満ちたブラックなディスりが、すべて信頼のおけない眼差しで行われていたのではないかと疑わざるをえません。以前、エヴァ芸人の走りみたいなテキストで小銭を稼いでいた人物が、公開当日に絶賛を表明するという冗談みたいな話を紹介しました。過去に遡行してすべての著作の評価が反転するという意味で、シンエヴァはクリエイターを名乗る者たちにとって、作品そのものの持つなまくらさとは真逆の、じつに鋭利なモノサシとして機能していると言えるでしょう。

 僕の優雅な憂悶におし入って来たこの呪詛がそれからどこへ成仏したかというとーー実はまだインターネットにいるのです。

2021年4月3日

 「シンエヴァを見てから、”beautiful world”がゲンドウのことを歌っているようにしか聞こえない!」という悲鳴みたいな書き込みを見てドキッとして、あわててヘッドホンをつけて同曲を聞いてみたら、あれだけ正しいシンジのキャラソンだったのに、もうゲンドウのテーマにしか聞こえなくなっていた。これにはもうアッタマきてヘッドホンを床に叩きつけて、「すげーわ、シンエヴァ、旧劇ばかりでなく、新劇で新たに好きになったものまで、ぜんぶ、ぜえんぶブチ壊していくわ!」と夜中に絶叫せざるを得ませんでした(部屋に駆け込んでくる家人)。あのさあ監督、序の所信表明で自分が宣言したこと、覚えてます? 「中高生」の「ファン」に向けた「エンターテイメント映像」を「サービス」するって言ってましたよねえ! すいません、少しだけ、ほんの少しだけ想像してみてほしいんですけど、貴方がウルトラマンに向ける深い敬意と同じように、エヴァンゲリオンに深い敬意を捧げてきたファンがたくさんいるんですよ。再撮影による延期が取りざたされているシン・ウルトラマンに、スーツアクターが怪獣の着ぐるみの上半身だけを脱いで、煙草を吸いながら他の役者と世間話をしているシーンを入れますか。入れないでしょう。その「入れない」判断をするとき、貴方の心に生じた感情と同じものを、ファンたちもエヴァンゲリオンに向けていたんですよ。まったく、貴方のエヴァファンへの仕打ちは、まるで愛人にカネをせびるジゴロみたいですね。いつ帰ってきてもいいように、温かい風呂と食事を用意して待っているのに、カネが必要なときだけ戻ってきたと思ったら、感謝の言葉もあらばこそ、カネの入った封筒だけを奪い取って、寛一お宮ばりの蹴手繰りをかまして出ていってしまう。オメコのひとつ(勝利のメイク・ラブだ!)ぐらいあっても、バチは当たらないんじゃないですか! 旧劇のときは、私たちファンとの関係には、例えば哭きの竜とヤクザの元愛人みたいな、ヒリヒリするような緊張感がありました。でも、シンエヴァときたら、はるか昔の唯一のヒット曲を勝手に編曲したあげくーーしかも、作詞家と作曲家の意向を無視して!ーー調子っぱずれにがなる腹の出たドサ回りの演歌歌手みたいで、私たちファンとの間にはもう惰性の関係しか残っていません。ある批評家が視聴中に「他のだれが何と言おうと、絶対に俺はこれを擁護すると決めた」なんて思考を許されてしまうぐらい弛緩して弱りきった、観客を殺すどころか皮ひとつ傷つけられない貴方の姿なんて、見たくはなかった。何度でも言いますけど、エヴァQの路線変更で貴方の元を離れた人たちのところへ直接に出向いて、平に頭を下げてスタジオに戻ってもらって、エヴァ破の続きをプロダクトして作ることが、本当の「落とし前」だったんですよ。シンエヴァは「過ちを認めること」と「頭を下げること」をどうしてもしたくないあまり、心の深い部分にあったかもしれない後悔まで己を洗脳するように塗り潰した上で、「特撮が大好きな自分」と「結婚して変化した自分」を語るだけの、新興宗教のしょうもない自費出版にエヴァを「堕とした」んですよ。アタシ、貴方のこと、もう待てない!(ちゃぶ台に湯気のたつ味噌汁を残したまま、エプロン姿の裸足で四畳半から外へ駆け出していく)

 そっかー、シン・仮面ライダーかー。エヴァなんていうファンがめんどくさい自社IPを維持するより、他社IPに乗っかって、正常位で一回ファックしては去っていく方が監督も気が楽だもんねー。シン・ナウシカ、シン・ヤマトときて、禿頭の御大が旅立たれるのを待ってからシン・ガンダムを作って、宣言どおり70歳で引退したら、昭和オタクの人生としては文字通り完璧なアガリだなー。エヴァ、本当に心の底からいらなくなったから、適当に終わらせられちゃったんだなー。悲しいなー。

2021年4月4日

 フォッ、フォッ、フォッ、はぁ(ため息)。ひと晩たっても、まだ悲しい。親に捨てられただけでなく、世界から存在を消されたあの少年のことばかり考えてる。決めた、もうグレンラガンの螺巌篇がシン・エヴァンゲリオンだったことにしよう。

2021年4月9日

 海外から「:呪」に感想が来たところの(関係代名詞)グローバル猊下であるッ! しかもエゲツないレイ派からだ! いよいよnWoも初バズと炎上を経て、海外展開をも視野に入れねばならぬようだな! よし、真希波マリばりの流暢な英語(アスカのドイツ語よりはマシの意)で、ケトゥ族からのご質問にお答えしようではないか!

Question: Hi, I read your blog with great interest. Specifically, I agree that Shin Eva is an overtly self-indulgent work. But isn’t one important thing left out? Of course, Shin Eva is a failure as a Science Fiction work. It has no realism, so what drives the “story” forward? I would like you to consider what changed from 1995 TV and 1997 End of Evangelion. Also that Tsurumaki Kazuya, and Hideaki Anno, are Asuka fans. Big Asuka fans!  They also don’t like Rei. So Asuka gets a more powerful body, and Rei gets a weaker one. Doesn’t this adequately explain the drive behind the movie?

Answer: Thank you for reading such a long article. Did you see Shin-Eva in the theater? I am basically not interested in the question of “who is the true heroine of Evangelion?”. In Japan, the terms “LAS” and “LRS” have long been used to refer to the Asuka faction and the Rei faction respectively, but in my opinion, this is not the essential issue of Evangelion. If Anno and Tsurumaki seem to be favoring Asuka, it is because she is an “easy-to-make-act” character for the directors. Rei, who has no emotions, loses her meaning as a character when she acquires emotions, and there is nothing more to say about her. Even in Shin-Eva, the moment she acquired emotions was when she had to leave the story. Asuka’s underlying character is Nadia, from “Nadia, The Secret of Blue Water” in 1990.(The battle in Paris at the beginning of the movie and the relationship between Asuka and Kensuke, which seems so sudden, is also a rehash of Nadia. The final battle of the Nautilus took place over Paris, and Nadia married Jean, who has a similar face to Kensuke.) And EOE shows that the director’s love affair for Asuka’s voice actor deepened(berserk!) when he reprised a character that was familiar to him. You asked about the difference between the TV version and EOE, but to be more precise, it is the difference between the TV version up to episode 19 and the TV version after episode 20. Up until episode 19, it was a radical science fiction work, but after episode 20, it gradually turned into Anno’s personal novel. The structure of EOE was divided into the first half as a science fiction and the second half as a personal novel. I had expected that Shin-Eva would replace that order. In other words, in the first half of the film, Anno will finish his personal novel, and in the second half, the young talents of Xapa will vividly revive the Eva that died in Q as a radical science fiction work again. It’s quite a shame that if this had been done, it would have impressed the audience with the generational change and at the same time increased the value of Anno’s company. In the end, it became clear that Xapa was the empty palace just for a dictator and his cronies who were scared of his moods, and not the “Mount Liang” of the animation studios like Gainax. If I were an investor, I wouldn’t want to buy Xapa’s stock after watching Shin-Eva. It’s clear that they have absolutely no future!

 別言語で呪いを外して考えたらわかったけど、シンエヴァってまんまナディアでしたね。ケンスケはジャンだし、「アスカはアスカだよ」は「ナディアはナディアだよ」をそのまま引き写しただけ。まあ、それに気づいたところで、シンエヴァが自己模倣のカタマリであることの再確認にしかなりませんけど。

 あと、「初めてのルーブルは、なんてことはなかったわ」ってあれ、ゲンドウの台詞ですね。人類の至宝たちを前にこの感想だから、平気で何億人も殺して文明を崩壊させることができたんですよ。サイファイ史上もっともチープな人類を滅ぼす理由と、「小人閑居して不善(massacre)を為す」の典型例にめまいがします。この貧困なる精神の土壌となった京都大学は、ただちに廃校にすべきでは?(山岡士郎が「悪い官僚ばかり輩出するから東京大学を潰すべき」と主張するときの顔で)

 え、ゲド戦記やってんの? あれはシンエヴァを擁護したくなるレベルの粗大ゴミで、「世襲のクリエイター」というアタオカ命題を全世界へ向けて提起してしまった、政府レベルでの対応が求められる本邦最大の恥さらし。よく生きてられるなあと、その図太さには感心しきり。

2021年4月11日

 最近はみなさん、冬月について語るのがホットみたいなので、乗っかっておきますね。Q以降の新劇における冬月ですけど、ゲンドウの計画へ加担する動機がまったく存在せず、意味不明のキャラになってしまいました。旧劇ではユイの胸元をチラ見するようなカットがあって、補完時の描写でもユイが迎えに来ており、教え子への横恋慕とゲンドウへの申し訳なさーーたぶん、結婚後に1回寝てるーーが動機と考えられますが、Q以降はゲンドウについていく理由がどこをひっくりかえしても、本当に何ひとつ見当たりません。勝手に行間を読んでホモセクシャルな関係を見出す剛(腐)の者もいるようですが、作品内に描写が無いので妄想の範囲にとどまる話でしょう。まあ、最大限に好意的に譲歩すれば、監督の頭の中では冬月、ユイ、マリはゴルゴダ・オブジェクトからやって来た第一始祖民族(吉田寮に潜伏してたのかも。やっぱり、京都大学は廃校にすべきでは?)で、2001年宇宙の旅でいうところの「月のモノリス」とか、スタートレックでいうところの「史上初のワープ航法」とか、人類のブレイクスルーを見守る不死のオーバーロードとして描きたかったんでしょう。もっとも、第三村パートに時間を取られすぎてまったく描けてないんですが、「イスカリオテの~」とか「人類の科学技術はここまで~」とかにそのむなしい試みの残骸を見ることができます。以前、テレビ放映のときにも指摘しましたけど、破の段階では明らかに冬月をゲンドウの上位者として描こうとしていて、Qが次回予告の通りに展開していたのなら、シンジの目の前で冬月がゲンドウを射殺するなどし、それが物語を新たな局面へと駆動する要素になっていったことでしょう。旧劇は普遍的な孤独の話だったのに、シンエヴァは個人的な失敗の話に過ぎず、このクラクラするような落差、物語のスケールダウンでもっとも割を食ったキャラクターが、冬月コウゾウという男なのです(和傘の裏から糸目で振り返りながら)。

 いつまで終わったものの話をしてんだって感じですが、「暴走」の概念が陳腐化したのも新劇のダメなところだと思うんです。エヴァの中に取り込まれた「母なるもの」の制御できない獣性がテレビシリーズのそれで、実戦においては初号機だけが持つスペシャルであり、初号機が他のエヴァとは違うことを強烈に裏書きしていました。そして旧劇場版での「暴走」は、母親と和解して電源を失った弐号機において、本来は起こるはずのない事象であり、高いプライドの持ち主が悲惨な凌辱を受けたことによる負の感情の発露、いわば人の「呪い」によって顕現したそれは、観客を圧倒する強いドラマツルギーを生み出していました。それが新劇ではパイロットの意志でスイッチを入れることができ、機体のリミッターを外すだけの「機能」へと矮小化されてしまいました。まあ、「暴走」については破の段階から扱いに疑問を感じていましたので、予告通りにQ以降が作られていたとしても、文句を言っていたかもしれません。

 あと数理系のバリキャリと思われる女性が、商学部の学生をおもしろおかしくからかったり、「文学部シン・エヴァンゲリオン学科」とかツイートしてるのを見て、ド文系の自分は大学から離れて久しいのに、ひどく肩身の狭い、つらい気持ちになりました。じっさい文学部での学びと成果なんて、シンエヴァ語りと似たようなもんですからね(暴言)!

 そうか、ここから来たのか……

 個人的な印象ですけど、海外のエヴァファンってキャラ萌えかアート的な関心ばっかで、SF作品として享受してる層ってほとんどいないように思います。文芸批評や大学教授の語りの対象になったりとかは、間違ってもありえない感じ。

2021年4月13日

 新劇の新しい設定として、使徒を倒したことを「沈黙」ではなく「形象崩壊」と言い換えたことと、「虹」が挙げられます。前者は「目標は完全に沈黙」が他作品でも使われまくって陳腐化してるのを感じて、新たに摩耗していないカッコいい表現(流行らなかった)をでっちあげただけでしょうけど、後者はとても重要な設定でした。にもかかわらず、Q以降は意味づけを放棄されたビジュアルのみになってしまいました。「虹」は旧約聖書において神との契約が果たされたことを示すもので、序破の段階では使徒を倒したときとか、シンジが綾波のおっぱいを揉んだときとか、初号機がアスカを噛み潰したときとか、人類補完計画の条件がクリアされるたびに「虹」が現れていました。いまとなっては虚しい妄言ですが、テレビ版と旧劇を新約聖書(ひとりの救世主の話)に見立て、新劇は旧約聖書(神にまつわる群像劇)として描くことで、よりプリミティブな神への接近をしていくのだろうと考えていました。まあ、結果は「神イコール監督」だったわけで、ノアの方舟っぽい設定も出てきてましたけど、神学どころか監督のツーケのナーア(失礼)で新も旧もごちゃまぜになって、もはや「くそみそテクニック」って感じです。

 ATフィールドの扱いが変わったのも新劇の特徴で、破の後半において旧エヴァでは平面の表現に過ぎなかったそれを立体的にしたり伸び縮みさせたり、別の描写へと変えてきました。ATがAbsolute Terrorの略だとわかったときの興奮や、第弐話で初号機がATフィールドを破るときの効果音には、「強姦を想起させるため、絹を裂く音を当てている」といった演出の意図を聞いたときの感動をいまでも思い出します。少し話がそれましたが、新劇での変化を決定的にしたのは、Qの冒頭で「アンチATフィールド」なる呼称の、バリアとしてのフィールドを突破する機械の登場です。それは、旧劇で冬月が口にした人類補完計画の根幹である単語がエヴァもどきの名詞に堕とされ、ATフィールドが神秘性を失って、伸縮自在・質量可変の攻守に使用可能なエネルギー兵器と化した瞬間でした。そして、このQの路線を堅守するのかと思いきや、シンエヴァでは補完時のゲンドウに旧作と同じATフィールドの使わせ方(心の壁)をしていて、もうブレブレの大迷走としか感じられないわけです。Q の路線変更のまま新劇というくくりの中でチープで陳腐なメロドラマとして終わらせておけばまだよかったものを、Q の尻ぬぐいのためだけにテレビ版と旧劇を持ち出してきたのは最悪の判断で、もはやキチガイ沙汰としか思えません。永井豪がデビルマンを何度も何度も再話するようなオリジナルへの執着と言いましょうか、「偶然に自分を依り代として超越的な何かに語らされた傑作」への敬意が、まったく感じられませんもの!

 シンエヴァの語り口って、カウンセラーのそれではなく、新興宗教の勧誘の手口と同じなんですよ。これまでの人生(序破)を丁寧に話させて、生き辛さ(Q)を取り除いて、再び同じ人生のレール(急)を自分で走れるよう手助けするのではなく、これまでの人生のできごと(序破)を教団の教義(Q)に合うような解釈(シン)で聞かせ、充分に愚かな者たちを入信(宇部新川)させる手口そのものです。なので肯定派との対話は、新興宗教の教義に深く洗脳された者への説得と同じ性質を持ちます。否定派を自認するおのおのがた、辛抱強く粘り強くまいりましょう。

 あと、あんまり指摘されてるのを見たことないけど、斜めに降っていく巨大エレベーターとか、内側から肉が膨満して破裂する描写とか、エヴァって「AKIRA」からのビジュアル的影響が大きいですよね。

Question: There are of course, many such interviews which confirm the same, but this tweet from Khara Animator:
https://twitter.com/HideMatsubara/status/1381478454785318921

Also proves the Asuka favoritism in Shin Eva.

Answer: I don’t care which creator likes which character, but the problem is that the love for a certain character makes it impossible to kill it or distorts the whole story for it to be alive. In “Demon Slayer (a.k.a. Kimetsu no Yaiba),” which has been a huge hit in Japan, the characters that needed to be killed were killed exactly when they needed to be killed, regardless of whether they were the author’s favorites or popular among the fans. This is worthy of praise.

Question: I think this is just as true for Japan, especially with the new generation of Eva fans.
If you look at the last 20 years of Eva, characters, couplings and art is the only thing left.

Answer: As you say, the actual situation for the average fans in Japan is probably not much different from the West. However, you won’t find any researchers writing papers on Evangelion seriously, any intellectuals taking up as the subject in literary criticism, or any celebrities giving their thoughts on Evangelion on TV shows in the West. Evangelion is not only accepted by geeks, but by society as a whole in Japan.

2021年4月15日

Question: EVA is accessible to all of Japan.
But only otaku will make the effort to find anime. Even if it recently became available on Netflix, it’s still a niche.
Western Eva fans = Japanese Otaku fans. That’s why Asuka and Kaworu is preferred overseasm but Rei is #1 in Japan.

Answer: I’m not sure if I have read your comments correctly, but living in Japan, Evangelion appears quite naturally in our daily life, such as in convenience stores, bookstores, posters in trains, etc. You don’t even have to look for it. I understand that this is a feeling you can get only if you live in Japan. Also, Evangelion’s entry into the Pachinko(kind of slot machine) market has played a big role in expanding the generations of Eva fans. However, I can’t really catch your logic behind “Rei is No.1.” in Japan.

Qestion: Authors are entitled to favorites, but some times it goes to far.
Demon Slayer deserves praise for avoiding bias. However, Shin Eva does not.
Characters die, live or change simply because Tsurumaki or Anno has personal investment.
What do you think? I think it’s the #1 problem.

Answer: I completely agree with your opinion. In Shin-Eva, they did “exit” characters from the story, but they didn’t “kill” any of them. This definitely takes the tension out of the whole movie and is the biggest difference from EOE, where they killed off all the characters except Shinji and Asuka.

質問:呪詛とても共感持てます。いいぞもっとやっていこう。よろしくお願いします。

回答:いやいや、応援はありがたいねんけど呪詛な、閲覧数34,000のスキ377で止まってもうとるがな。シンエヴァの興収やないけど、大失速ゆうやつや。おクチだけやのうて、もっとこう、ビロッとひろげてもらわんとこまんねん。ランス10で、よごれたタマシイを輪廻にもどして、ちょっとずつ創造主を弱らせる、みたいなキャラがおんねんけど、この呪いも同じことやで。おどれら、もっとワアワアやったらんかい! 大人アスカの破れたラテックス・スーツの隙間から手ェ突っ込んで、おへそナデナデしたろかい、ワレェ!

2021年4月16日

 「絶望のリセットより希望のコンティニュー」ってそれ、シンエヴァはファンにとって「絶望のコンティニュー」だったわけですが……小鳥猊下であるッ!

Q: Now that Khara’s EVA has embraced the “loop” setting, all deaths are meaningless, and the story is reduced to character pandering. Loops are a lack of creativity.
About EoE though, everyone can come back. Even Rei is still alive, in her new form. 
Alive as in, “not gone”.

A: Please read my article again carefully. As you said, the loop setting was introduced to Eva, but it means that the worlds of the new films up to Shin-Eva had been a loop. In the ending of Shin-Eva, the director’s birthplace was shot in aerial live-action, and all the characters were absorbed into the ego of Hideaki Anno and disappeared into this reality we live in. After Shin-Eva, there is complete nothingness in Tokyo-III and Village-III, and fans of Rei, fans of Asuka, and fans of the Eva world have all been eternally isolated to this reality, and no one can return to Evangelion(including EOE) anymore..

Q: In the 90’s, 2000’s and so on, Rei ranked #1 on all the popularity polls. With Rebuild being anti-Rei, that changed, and now Kaworu/Asuka is on top.

However, this is too a question of demographics. If you ask the newer otaku generation (2chan, 5ch), they will not pick Rei.

A: I guess you are a little too attached to each character, especially Rei. The reason I’m sharing this open letter with my followers is that I want you to become an ambassador to spread my curse abroad. This is not a counseling session with the person who deeply loves Rei. However, I am glad that I was able to verbalize what is too obvious for Japanese Eva fans to need to talk about.

 この海外オタク、しつこいな! すべての話題をレイにねじまげていくのも怖い。エヴァのキャラ萌えについては正直よくわからんから、だれか代わりに相手したげて。お願い。

2021年4月18日

 以前、「シンエヴァに碇シンジは一秒も登場していない」という指摘を紹介しましたが、いま思えば地続きに思えるテレビ版と旧劇でさえ、ずっと演じてきた声優自身が「映画版はシンジのキャラがまったく違う。悩みの内容が思春期の少年のものではなくなってしまった」と漏らすぐらいの違いがありました。まあ、ご存知のように監督がキャラに憑依して、映画冒頭で堂々と、シンジの一人称を変えてまで「エヴァはオレのオナニー」宣言をしたせいなんですけどね! いろいろシンエヴァの感想を読んでて、いちばん笑ったのは「第三村での全裸アスカから浜辺でのピチピチプラグスーツのアスカまで、あらゆるオナニーチャンスを与えられながら、シンジは一度もアスカでオナニーしなかった。えらいぞ、シンジ君、大人になったな」というものでした。それで気づいたんですけど、序破とQシン(救心みたいだな)の違いは「男と女への拘泥」だと指摘しましたが、Qシンと旧劇の違いは「性的メタファーの有無」だと言えるでしょうね。生命の樹に変化した初号機をペニスに見立て、巨大アヤナミの額に出現したヴァギナ(クリトリスまで描いてある)へ突き立てた後、膣内で回遊する精子を思わせる綾波の群れが出現するとか、補完の過程が性を想起させる場面まみれなのに、シンは旧劇を模倣しながら不思議なほどその要素が抜け落ちている。もっと言えば、シンエヴァの補完計画は全体的に性欲が無いというか、インポテンツっぽい感じが漂っています。あ、別に実在の人物と紐づけてしゃべってませんよ。そんな感じがするという極めて個人的な印象を述べているだけです。やっぱり、見るべき第一はスクリーンにあると思うので……(上目遣い)。加齢で性交できなくなってから、互いに背中の肌を手でさすりあう中国の老夫婦の話を思い出しましたけど、一般論として還暦を越えると健康とEDの問題は直結するのかなー、一般論として。旧劇での量産機の自殺を模倣した「すべてのエヴァを終わらせる」槍ブッ刺しも、甲高い効果音も相まって妙にペカペカと薄ら明るい感じーー「え、Qのおまえ、エヴァだったの?」と笑わせる演出が冴えてるーーで、あれだけ旧劇であからさまだった「ハリカタを使った女性の自慰(絶頂イコール死)」を連想させる淫靡さは微塵もありません。あと、槍ブッ刺しのときに全裸の妻の左脇へヒョッコリ顔をのぞかせる気まずげなーーそりゃ、「親戚の集まりが苦手」ぐらいの理由で人類を滅ぼそうとしたんだから、気まずいに決まってるーーゲンドウの表情を見て、これどこかで見たことあるなー、どこだったかなーと考えてたら、ビデオフォーマット版の第弐拾弐話で加持さんの後ろからヒョッコリ姿を現して、アスカに「なんでアンタがそこにいるのよ!」と絶叫されるシンジだった。オタクって強い自己愛(自分のこと、可愛いと思ってるでしょ?)の裏返しから、現実におけるヘイトは決して時間では揮発しない事実に鈍感で、何をやっても心から謝ったら許してもらえると小学生みたく無邪気に思ってるフシがありますよね。シンエヴァのゲンドウって、その極北にいる気がします。いやだなあ、深読みはやめてくださいよ。ゲンドウの話ですよ、もちろん。

2021年4月22日

 公開からはや一ヶ月半、臥薪嘗胆の思いを新たにするため、さんざん悩んで購入したシンエヴァのサントラを流しながら、愛車の軽トラで奈良の峠を攻める。劇中の順で曲が流れるたび、愛するSF作品が生きながら眼前に解体されてゆく惨劇の地獄絵図がまざまざと再生され、あいまいに薄れかけていた憎悪と呪いを新鮮なものへと上書きしていく。やがてCDも2枚目に入り、ゲンドウが己の精神史を独白する場面で流れていた曲へと差しかかった。ふと、カーオーディオのディスプレイに目をやると、そこへ表示されていた曲名は「born evil」。思わず強めにアクセルを踏み込んでしまい、あやうく崖下へコースアウトして死ぬところだった(シンエヴァなんかに殺されてたまるもんですか)。長めの英語や仏語や音楽用語の曲名は作曲家がつけてると思うけど、「born evil」、この曲名には監督の自意識から漂うドブの臭いがプンプンするぜえ! 「生まれながらのワル」ってアンタねえ、親戚の集まりが苦手な陰キャが、理系の女子率が極端に低い大学へ入学し、オタサーの姫にコロッとひっかかった(オレはオレのことが好きな女子が好き)だけのことじゃないですか! 発達に特殊性があることを言ってるならそれは悪ではなく性質だし、人類をウッカリ半壊させたことを言っているならそれは悪ではなく心神喪失の疑いがない責任能力を有した大人による自覚的な犯罪行為に過ぎませんよ! どうしてそこまで自己陶酔的に自分を見れるのかなあ! 自分のこと、可愛いと思ってんでしょ! でもね、どこかの芸人みたいに「オレって、イービルだろぉ?」とポージングする監督を生温かい笑顔で「ハイハイ」とあしらいながら、不倫漫画の原稿に向きあっている奥さんのことを想像するとき、もはや不穏な空気をしか感じません。ピンチに陥ったウルトラマンが自らマスクを剥ぎ取ると監督の素顔が、カントクマンにゼットンがマスクを剥ぎ取られると奥さんの素顔がそれぞれ現れ、そのまま2人で血みどろの殴りあいと痴話喧嘩を始める次回作「ツソ・ウノレトラマソ」、こらワンチャンあるで! そして改めてここに、監督が他社IPを私小説でブチ壊せたとき初めて、私はシンエヴァのことを認めると宣言しておきます。

 あと、ファンガスとかホノオモユルとか、クリエイター職でありながらシンエヴァへの感想をいっさい述べていない人たちは、全員が内容に納得していない否定派であることも指摘しておきましょう。シン・ゴジラであれだけ行われた応援上映とか、影も形も無いでしょ? 実施したら劇場が血の海になることがみんな薄々わかっているからで、ネットの表面に見えている以上に我々の仲間は多いんですよ。まあ、シンエヴァを初週に見た人の90%は意識の片隅どころか、もはや何を見たかさえ忘れているでしょうがね!

2021年4月25日

 シンエヴァ公開から3日間の、エアストリップ・ワンに迷い込んでしまったかのような感覚を忘れることができない。泣いたの感動したの、肯定的な意見ばかりがネットにあふれかえっていた。これまで恐れてきた通り、ついに自分が正気を失ったのではないかと半ば疑いながら、「アジア最後の人間(The Last Man in Asia)」が残す地下室の手記として「:呪」を書いたことを思い出す。そして今、公開から二ヶ月近くが経過し、いよいよ中庸派とニワカどもがエヴァの存在を忘却して退場(シャッターが閉まるビジュアル)し、肯定派と否定派の一握りだけが事象の地平面へと残された。肯定派が立つのは陽光に照らされた常夏の青い砂浜、否定派が立つのは白夜の闇に覆われた真冬の赤い砂浜。

 オイ、何をフヌケた顔して突っ立っとんねん! こっから善と悪の最終決戦、アルマゲドンが始まるんやぞ! わずかの絶賛派は80億にも届かへん興収とネット世論を塗りつぶせへんかった気まずさで、我がの発言をはよう忘れてくれんかとダンマリを決めこんどる! ヌルい肯定派のダボどもの息の根をキッチリ止めて、ワイら否定派の言葉を永久にインターネットへ刻む最後のチャンスやねんど!

 おどれら、もっとワアワアやったらんかい! 大人アスカの破れたラテックス・スーツの隙間から手ェ突っ込んで、鼠径部さすさすしながら「はてブ」のコメント173件に全レスつけたろかい、ワレェ!

 これまでの全てのカース(Curse)に、ケリを付けます。35.3%
 生きる事は、憎む事と呪う事(Curse)の繰り返し。35.3%
 小鳥猊下の呪詛(Curse)は恩人で、仇なんです!29.4%

 わかりにくいので補足しておくと、上から順に「肯定」「否定」「白紙」です。

 あと、「はてブ」はこれ。

2021年4月27日

 うーん、賛成と反対が同数かー。いま緞帳の裏で全裸なんだけど、舞台に飛び出しにくくなっちゃったなー。(ケンスケの憂い顔で)みんなシンエヴァどころじゃないんだな、もはや。

2021年4月28日・29日

アナザー呪詛「『シンエヴァ:呪』はてブ!コメント全レス祭り」

2021年5月1日

 「はてブ」ユーザーへの呪レス命中確率、シックスナインです! あのさー、キミ、女性声優に「シックスナイン」って言わせたいだけでこのセリフ書いたでしょ? あと、オペレーション画面で「確率」を「確立」って誤字ってんの、どこのユーチューバーなの? 小鳥猊下であるッ!

 20年前、侍魂(not テキストサイト)みたいな物理法則を無視した幕末剣術アクション漫画で有名な先生(PDF)が、エヴァ旧劇の感想に「こんなにもキャラクターに愛がない作品は、私にはとうてい受け入れられない」みたいなコメントを残しているのを見たことがあった。当時、旧劇の熱烈な信者だった私は「なに言ってんだコイツ。不殺って、どれだけひどいケガしても主役級は死なないって意味だろ。自キャラも殺せないフヌケ野郎は、ノースリーブ少女の露になった肩でもナデナデしてろよ」と憤っていましたが、20年が経過した今、彼が正しかったことがわかりました。ここに実作者ゆえの慧眼を認め、平に謝罪させていただきます。本当に、申し訳ございませんでした(露な頭頂部の皮膚とカメラフラッシュ)。あと、ビデオ(PDF)貸してください。

2021年5月6日

 去年のGWは何をやってたのかnote記事をさかのぼってみたら、FF11をライトなりのヘビーさでプレイしていたようです。順に追いかけて(自分が)読みやすいよう、関連記事をリンクでつなげてみました。

 そろそろ呪詛から趣向を変えてFF11の話、聞きたい?
 黄金の鉄の言葉で出来ているノオト 9.1%
 どちらかというと大反対 9.1%
 エヴァだけ考えとったらええんです 81.8%

2021年5月8日

 そっかー、「:呪」で増えたフォロワーが多いから、こういうアンケート結果になっちゃうかー。最近の若い子はブロント語なんて知らないんだろうなー。

 俺は別に旧エヴァへの愛をアッピルなどしてはいない。俺の呪詛を面白いと感じてしまっているやつは本能的に長寿タイプ。

カウンセリング「シンエヴァ・ファイナル呪詛」(2021.5.11~)