アニー
原作に思い入れがないどころか見たことさえないのに、一般女性の「日々に疲れた時のサプリ(某ネット通販感想より抜粋)」を一般おたくが視聴してしまって、なんかごめんなさい。きっと、一般女性がドギツイ抜きゲーをついうっかりプレイしてしまったら(どんな状況だ!)、こんな気持ちになるんだろうなと反省させられました。なので、内容にはいっさい触れません。私に言えるのは、ジェイミー・フォックスが全体的に手を抜いて流した演技をしているなということと、やっぱりキャメロン・ディアスは卑猥で下品な役柄がピッタリの最高のアバズレ女優だなということです。(しかし、最近のキルスティン・ダンストには油断が生じているのか? だとしたら、キャメロン・ディアスに追い抜かれるのは時間の問題だぞ)
日: 2015年5月24日
グランド・ブダペスト・ホテル
グランド・ブダペスト・ホテル
センスと外殻だけがある、きれいな昆虫のような、メリーゴーラウンドのような作品。誰が言ってたか、「すべての映画はアニメになる」を地で行く、ポスプロまみれの怪作でもある。画面の色合いから構図までのすべてが監督の意図に支配されており、時間軸の違いをアスペクト比で表現したり、映画芸術の枠組みに対してもやりたい放題である。また、凡百の創作ならトラウマ感情のゆらぎがどうしても作品へにじみでてしまうものだ。しかし、この監督はそういう雑味を徹底して自作品から排除していて、それゆえのドライな手触りに憧れる。どんな人物がすごく興味あるけど、絶対に会いたくはない。