猫を起こさないように
月: <span>2010年12月</span>
月: 2010年12月

小鳥猊下慈愛のようす

 全裸で角刈りの男がさわやかな笑顔で肩越しに振り返りって。
「よし、いいこと思いついた。年末年始、懇切丁寧に全レスするから、お前たちは遠慮せず書き込みしろ」

クリスマスキャロル


クリスマスキャロル


ディケンズをCGてんこ盛りの3Dアドベンチャーへと仕立て上げるアメリカ的心性に笑いが止まらない。ディズニーを期待して見ても裏切られ、ディケンズを期待して見ても裏切られる、誰が得をするのかさっぱりわからない、正に文字通りの怪作だ。とりあえずイギリス国民はこの冒涜に蜂起するべきだし、聖夜に女子供と映像を視聴したいナンパな向きは同監督のポーラー・エクスプレスの方を選ぶべきだと思った。

運命のボタン


運命のボタン


失敗したツイン・ピークス、そしてデビッド・リンチ。夢や無意識が理に落ちたときのつまらなさ。しかしながら、初期設定のうまさだけは突出しており、今後ますます被害は拡大してゆくことであろう。本年度のnWoラジー賞、ここに決定。

ヒックとドラゴン


ヒックとドラゴン


芸術は血を求める。本作が多くの原住民の血をすすり、多くの黄色人種の血をすすり、多くの異教徒の血をすすった果てに結実した傑作であることを考えれば、その人類史的とも言える莫大な道程に、しばし呆然とさせられる。そして、日本の成人男性中央値a.k.a.小鳥猊下の元へこれまでほとんど何も評判が聞こえなかったことを鑑みれば、死を賭して国を守護した英霊たちへ最敬礼の血涙を流しながらなお、本邦の同胞たちの積極的な滅亡を祈願させられる。しかしながら、ひとつの巨悪を打倒した果てに訪れる平和という解決は、フセイン殺害を企図した際の国家的妄想を越えておらず、虚構の限界を露呈していると感じた。

タクティクス・オウガ


タクティクス・オウガ


ロスジェネ世代の日雇いドカチンにゃ、ゲームをやる時間なんてねーのです。「プレイしないで済むゲーム」という冗談が笑えなくなった、そんなブルーカラーの諸氏におすすめです。まずはじめに職業と装備をセット。あとは欠けた茶碗で安酒をあおりつつ、ブラウン管で競艇を見ながら下半身をまさぐるだけ。そうすると、あら、ふしぎ! レベルアップ! お宝ゲット! AIさいこう! 炭坑節・オルガスムさいこう!