俺はきっとおまえのことだから / 逃げて逃げてたどりついた / この掃き溜めみたいな場所でも /
きっと長くもたないんだろうなって / ケツを割っちまうんだろうなって / ひそかに思ってたよ /
でもおまえは危なっかしい足取りで / 無気力の足かせをはめられ /
まともに動くこともままならないような / 倦怠の重石をのせられ / もうしょうがねえ /
とうにへばって座り込んで泣き出して / そうしてもおかしくないのに / 少なくとも俺は責めやしないのに /
何かを運ぶしか知らない牛のように / いらいらするような速度で / よたよたよたよた /
たどりついちまいやがった / 個人が得る最悪の制限を / その人格の上に受けて /
なのに同じような何事も無い顔で / いいわけをせず誰かのせいにもせず / とうとうたどりついちまいやがった /
俺はおまえのことがずっと嫌いだったけれど / ようやく重石を道端に放り投げ / 涙と鼻水で顔を汚し/
肩であえぐこの瞬間のおまえだけは / とても好きだと言うことができるよ / 愛していると言うことができるよ /
俺はきっとまた / すぐおまえのことが嫌いになるんだろうが / この愛を感じた一瞬のせいで /
よりいっそう嫌いになるんだろうが / たとえそうだとしても / 俺は今のおまえを愛しいと思うよ / 尊いと思うよ /
おめでとう / おめでとう /