猫を起こさないように
スタートレック・イントゥ・ダークネス
スタートレック・イントゥ・ダークネス

スタートレック・イントゥ・ダークネス


スタートレック・イントゥ・ダークネス


なぜスタートレックがこんなにも胸にグッとくるのか考えてみた。もっとも権力を持った人間が、真っ先にもっとも危険な最前線へと向かう。彼の肉体と精神はジェダイの騎士どころではない、ふつうの人間のそれらに過ぎず、衆に秀でたものと言えば知恵と勇気と、たぶん幸運だけ。そして、どれだけ科学技術が進歩しようとも最終決戦の勝敗を決めるのは、己の拳にすべてを賭けた殴りあいである。これを現実に置き換えるならば、オペレーション・ネプチューン・スピアーの陣頭指揮を取る上半身裸のオバマが、「これはアメリカ国民の分!」などと叫びながら、同じく上半身裸のウサマッチョ・ビン・ラーディンの顔面をしたたかに殴りつけるみたいな感じだろう。あと、ベネディクト・カンバーバッチはいつ見てもオスのカマキリみたいな顔してんな、と思った。