宇宙ショーへようこそ
インセプションばりに難解な世界設定を平易にし、ポチのキャラクター造形を少なくともドラえもんと同程度まで魅力的にし、主人公の五人については十年くらいのTVシリーズでその関係性を掘り下げ、幼女に対して執拗に性的な魅力を付加している感じを脱臭できれば、あるいは傑作と呼ばれる可能性さえあったのかもしれません。しかしながら現状、この世を占める大多数の人生にとってびっくりするほどどうでもいい作品です。アニメをサブからメインのカルチャーへ持ち上げようとする努力は理解するし、サマーウォーズ同様、技術的な面での優位性を否定はしません。でもね、こういうのをむやみと褒めず、ちゃんと映画的な視点で批評するほうが、きっとその目標をより早く達成できるんじゃないかなあ。