猫を起こさないように
ヒックとドラゴン
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芸術は血を求める。本作が多くの原住民の血をすすり、多くの黄色人種の血をすすり、多くの異教徒の血をすすった果てに結実した傑作であることを考えれば、その人類史的とも言える莫大な道程に、しばし呆然とさせられる。そして、日本の成人男性中央値a.k.a.小鳥猊下の元へこれまでほとんど何も評判が聞こえなかったことを鑑みれば、死を賭して国を守護した英霊たちへ最敬礼の血涙を流しながらなお、本邦の同胞たちの積極的な滅亡を祈願させられる。しかしながら、ひとつの巨悪を打倒した果てに訪れる平和という解決は、フセイン殺害を企図した際の国家的妄想を越えておらず、虚構の限界を露呈していると感じた。