なんとなくめくった漫画雑誌の初詣シーンに「世界中が平和でありますように!!」と大ゴマで書かれていてのけぞった。人差し指を第二関節まで鼻腔に埋めて、精神を完全に弛緩させていたところに、穏やかな微笑みを浮かべて涅槃に大合掌する一家の痴態がブチ込まれたものだから、その衝撃たるや甚大なものがあった。例えるなら、『満員電車で吊革に身をもたせてうとうとしていたところ、違和感に目を覚ましたら肛門に根元まで見知らぬ男根が埋まっていました』といった感じだろうか。いま世間を見回して、どの創作物がこの台詞を作中に登場させ、強度を失わないでいることができるだろう。驚愕である。批判しているのではない。無論、褒めているのでもない。あまりの非現実的な出来事に、ひどく動揺しているのだ。新年早々からこんな気弱な独白で諸君を心配させる、少女のように小心で無垢な私を許して欲しい。そんな私の今年の抱負は、「もっと善良に」「もっと愛を」である。「もっと更新を」とは言わない。
昨年、マイミク登録をさせて頂きながら、二名がここを去られた。その際、一名からは連絡があり、一名からは無かった。私が原因ではないかと悔やんでいる。どうぞ知り合いの方が見ていらしたら、私からの謝罪をお伝え願いたい。
言い忘れた。あけましておめでとう。